ページ

2012年12月13日木曜日

「終わって行く三人」




十二日神奈川新聞にこんなベタ記事があった。

「今年の社長」一位に日航の稲盛和夫氏、二位にソフトバンクの孫正義氏、三位はユニクロの柳井正氏だった。
産業能率大学が選んだらしい、何を基準に選んだのかは詳しく書いていない。

稲盛和夫氏は一度大病をして仏門に入って経営から一切手を引くといった人だ。
だが思いの他健康となると悟りを捨て、完全経済界に戻った。
東京の経済界ではあまり相手にされずそのうらみつらみで民主党に肩入れし、政権交代を果たしザマー見やがれ経団連となったが、その野望は民主党崩壊であえなく消えた。
権力への執念は仏門で捨てきれなかったのだろう、私は評価しない人物だ。

孫正義氏は生き急いでいる人だと思う。
若い頃肝炎をしたいわゆる肝炎→肝硬変→肝臓癌のキャリアである事を自覚しているのだろう。銀行の金は俺の金、一兆円二兆円はへのかっぱみたいなところがある。
どうせ一度は死ぬ身の体、借入金なんて俺の知った事かと割り切っている。
ソフトバンクは一代限り、経営というゲームを楽しむだけ楽しもうと思っているのだろう。
日本人でない人に一度日本の経営を任せてみてはと思うが、多分世界中の銀行から借り入れまくるのだろう。


人間はコンプレックスを巨大に正当化する。
我が世の春はそれほど長くはない。ハツカネズミはひたすら足を動かす。
丸い籠の入れ物がいかに大きくなってもハツカネズミ自体の大きさは変わらない。

アジアの労働力をコキ使って安物を売るブランドがどんなに大きくなっても、どんなに気取っても、ハツカネズミのブランドでしかない。

生きている限りグルグル回り続けそして終わる。とても悲しい生き物だ。
“日本人よもっと金儲けせよ、などと書いていた”経営者の第一の仕事は後継者を育てバトンタッチするかだ。

結局柳井一族だけが統治しやがて平家一族の様な末路になるだろう。
人格も、風格も何も感じない哀れな経営者だ。
ちなみにヒートテックは二枚買いました。


私は全国で一生懸命頑張っている社長たちにもしっかり目を向けてほしいと思った。
凄い社長がたくさんいるのだ。ゴマスリ大学よ。

三人に共通しているのは、コンプレックスに凝り固まったうんざりする程の金権主義者。天下国家を考えた渋谷栄一や小林一三や益田孝や井深大や本田宗一郎の様な事業家、技術屋、文化人としての実業家の素質はまるでなし。チンケな小遣い稼ぎのオッサンでしかない。
2030年後その会社の姿はないだろう。

0 件のコメント: