街を歩いていると明らかにプラスオーラを発している人と、その逆にマイナスオーラをしっかり溜め込んでいる人がいる。
当然プラスオーラの人の後について歩くが、マイナスオーラの人が近づいてくると早足から急ぎ足となりやがて小走りになってしまう。
プラスオーラの人が本屋さんに入るとどんな本を読んでいるか気になる。京風のうどん店に入ったので何を食べるか知りたくなった。
オーダーしたのは平べったいひもかわであった。
なかなか薄味でお上品であった。
ハラハラとまぶされた鰹節が汁にしみ込んで風情があった。
紅白のてまりの様なお麩を口の中で転がして楽しんだ。
みたらし団子の二本目の二個を食べていた。
ダンダダーンと人が階段からすべる音がした。
なんとプラスオーラを発していた中年ロマンスグレーではないか。
お客さん大丈夫ですかと女性店員二人と支配人らしき男。
プラスオーラは目からうっすら涙を流し鼻から赤い血が見えていた。
右手にしっかりお土産の“きんつば”を入れた袋を握っていた。
今日はどうも見立てが良くない日だなと思い残りの団子を食べた。
一階で買い物をしていた中年夫婦が二人共どえらいマイナスオーラを出し合っていた。きっとそのせいで引き落とされたのだ。私はその夫婦がいなくなるまで待っていた。
何かといろんな事が起きる季節です。マイナスオーラの人にはご注意を。
0 件のコメント:
コメントを投稿