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2018年3月12日月曜日

「孤独担当大臣」

昨日三月十一日は東日本大震災の日、つまり七回忌であった。
「辛」いという文字に横一文字を加えると、「幸」となる。「歩」くという文字を分けると、「止」と「少」となる。七年前に生まれた新しい命もある。
新しい勇気もある。新しい友情や、新しい愛との出会いもある。辛い事も多いが幸せに向って、「止」まることなく「少」しづつ歩んで行こう。
歩くという字はそういう意味でもある。
大歌手であり、大金持ちで大馬主でもある歌手北島三郎さんの息子さんが、孤独死をしていたというニュースを見て、北島さんの持ち馬で昨年の年度代表馬「キタサンブラック」という名の中にある。”ブラック”という四文字に不吉を感じた。父親より三十歳近く若い五十一歳であった。大ヒット曲「風雪ながれ旅」を唄う北島三郎さんは正に絶唱、絶品で、私は大好きである。
東日本大震災の被災地では、

孤独死が多い。否、日本中で孤独死が多い世の中となった。
人口約6500万人の国英国では、900万人が孤独を感じ、65歳以上のうち360万人が、「テレビが主な友達」だという。その英国に「孤独担当相」が設置された。
孤独は伝染する病。テクノロジーで最も人とつながる時代なのに、デジタル化が進み、人と人が直接つながらない世の中となったのが、原因の一つだと言う。
経済協力機構(OECD)が21カ国を調べたところ、「友達や同僚と過ごす時間があまりない」と答えた男性は日本がトップ、女性もメキシコに次いで2位、日本は世界で最も孤独な国の1つなのだ。(日経2月19日/福山絵里子さんのコラムより抜粋)”孤独のグルメ”という番組があり、私はよくそれを見て安くて旨い店を知る。マンガが原作のようだが、この主人公も孤独死となるのだろうか。
永井荷風のように。(この大作家はまい日大黒屋のカツ丼であった)結婚をしない若者が増え続ける。一方老人となった孤独身の男性と女性が、ホテルなどで婚活をする。日本にも、「孤独担当大臣」が必要なのだ。デジタル化した社会は歪んでいく。ご近所づき合いも無くなって行く。
北島三郎さんが「風雪ながれ旅」を唄う時、舞台には吹雪が乱舞する。
それは白い雪であって、キタサンブラック(黒い喪服を着た、北島さん)ではない。
人生とは辛く、そして皮肉である。孤独に強くならねばならない。仙台出身の人気芸人、”サンドウィッチマン”の二人が立ち上げた、基金に4億円以上が全国から集まったという記事を読んで、この二人を孤独担当大臣にしたらと思った。名コンビがきっと明るいアイデアを出しまくってくれるはずだ。
復興大臣の名も顔も浮かばない。ヨシ!今日はサンドウィッチを食べよう。



1 件のコメント:

鈴木 淳 さんのコメント...

孤独担当大臣を設置し、サンドウィッチマンの富澤たけしさんと伊達みきおさんを起用する、
なんとも素晴らしい案ですね。内閣ができなければ何か他の方法、例えば民間ででも形にして欲しいです。