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2018年6月6日水曜日

「二日目のだるま亭」

人生で初めて「だるま亭」に2日続けて行った。昨夜、やはり朝から腹の中にコーヒーとお茶だけを入れていた。〆切迫る原稿に次から次へ詰めの甘さが見えた。和田アキ子の歌のように♪〜笑って許して小さなことと・・・というわけにはいかない。一語一句間違えは許されない。なんだこりゃ、誰だこれは、何をやってんだと言う私を、冷静なアートディレクターと超信頼する ウェブデザイナーが、一つ一つ解決してくれる。右の目で文字類、写真のレイアウトを見ながら、左の目で5〜7分間の映像を作るための、素材を延々と見る。それキープ、そこキープ、そこにはアレとアレの情報を入れる、オッいいねえスバライ、キープ、キープを続けた。一方右の目の方は、しっかり調べると再校が生じた(エビデンスがあいまいなのだ)ネット社会は少しの間違えも追跡してくる。午後9時近くなり脳内がクールダウンを要求し、胃袋は何か入れろと命令をしてきた。アートディレクターは仕事に帰って、私の頼んだキツイ仕事をしてくれるすぐ側のイタリアンは、安くてソコソコ旨い。そこに ウェブデザイナーと行くと、今日はヒマなのでもう終わりと看板を店内に入れていた。二人の足は東銀座方向へ。で、「だるま亭」前へ。今日はやけに混んでいるな、中華好きと聞けばダーイ好きと言う。ヘラッシャイーマセと中華な女性2人。料理人は昨夜と同じ。二人掛けしか空いてない。マアいいか。何でも食べてという。まずはビールを。日本酒はと聞けばと、メイヨ(ないということ)と言う。料理人が コレアルヨと言えば、瓶の中に白い不気味な植物が入っている。それパス、となった。ウェブの人の食欲は旺盛を極めた。ピータン、中華風ミミガー、激辛鳥から揚げ。ラストに麻婆チャーハン。これがものすごく量が多い。チャーハンたっぷりに、麻婆豆腐もたっぷり、特大の大皿だった。私はエビチリと、野菜スープだけ。どう旨いと聞けば、いつものように笑いながら話す。とっても旨いと。さすがに少し残した。食べながら私の脳内コンテを次々と話す。この天才的 ウェブデザイナーは元は大学で哲学を学んでいた。日曜日にサイクリングで50 km 近く走ったとかで陽灼けしていた。わかったと言えば、やはり笑いながら、口ぐせの大変です、大変だな、大変の、三段活用を話す。とりあえずやってみます。こう言えば、きっと私の期待に応えてくれる。何しろアリストテレスとか、プラトンとかニーチェを原書で読んできてる。が、哲学では飯は食べれないと、全然関係ない世界に入って来たエイリアンだ。哲学がないんだよなこの国はと思う。拝金ノ国だ。嘘八百ノ国だ。責任をなすりつけるノ国だ。インディアン嘘つかないという人気 CM を思い出した。深夜家に帰り、借りてきていた昨年度No.1の映画「私の名はダニエルブレイク」を見た。次に「立去った女」フィリピン映画の名作をと思ったが、229分だったので途中でやめた。ダニエルブレイクはとても哲学的であった。久々に言葉を全てメモしたくなるような名作だった。外が明るくなったが、雨がシトシトピッチャンとなっていた。テレビでは与太者のような財務大臣が、口をへの字にして俺はヤメネエ〜みたいな、低俗な態度をとっていた。


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