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2021年1月21日木曜日

つれづれ雑草「豚テキ」

深夜に見る「深夜食堂シリーズ」は格別にいい。小林薫さんが営む新宿裏街の小さな食堂だ。午前十二時から朝七時頃までが営業時間だ。Uの字形の店内には九人位が入れる。メンバーは基本的に“豚汁定食”(六百円)だけだが、お客さんの注文に応えられるメニューは作る。本日午前十二時四十五分早朝からずっと長い原稿を書き続けていたので、ひと休みするためにNetflixで深夜食堂を見た。(昼にカチコチになった首と肩と腰に、平塚の達人に来てもらって、鍼り治療を受けた。)メニューは「タンメン」だった。女性のタクシードライバーが来て、いつものタンメン、メン抜きと頼んだ。男女一組がいた。女性はえっタンメンのメン抜きとおどろいた。男はタンメンを肥満を気にしながらも食べていた。タンメンのメン抜きならば“野菜スープ”だからだ。私はチャーハンを家で食べる時でも、丸い山盛りでないと食べない。ピラフというのがあるが、なんだかバラバラしていて食べない。チャーハンをスプーンで食べると美味しくない。やっぱりレンゲでないとダメだ。逆にピラフをレンゲで食べると、食べにくくてダメだ。火曜日八時十五分頃に、お世話になっている代理店の人と、会社の仕事でお世話になっている友人と三人で、長い長い打ち合わせで腹が減った。で、食事をしようとなった。寒いからちゃんこ鍋でもと会社の前の「鮒忠」を見ると看板が出てない。それじゃパスタでもとすぐそばのイタリアンに行くともう閉店とか。そんじゃ「だるま亭」で中華でもと言ったら、店閉じまいしちゃったと。昭和通りに出て、オッ、ハンバーグ店がやっているとよろこんで行くと、テイクアウトだけです。な、なんだょ「長寿庵」も「菊鳳」も、「寿し辰」も八時で終りだ。こうなると「なか卯」しかないねと店内を見ると誰もいない。大きな紙にテイクアウトのみとあった。日本人は実にちゃんとルールを守るのだ。寒い、仕方ない家で食べましょとオツカレさん、サヨウナラとなった。オッ、立食いソバ店の灯りが見える。「吉べえ」だ。近づいて見ると、立て看板が店内に斜めに置いてあった。つまり終っていた。その夜遅く家に帰り、アジフライを食べた。キスは天ぷらは美味しいけど、キスフライはないなとつぶやく。こんな遅くにフライなんていいのと愚妻は言ったが、空腹はフライを好むのだ。深夜食堂次のメニューは、魚肉ソーセージのアメリカンドックだった。今は拘置所暮らしだが、私の好きな役者“新井浩文”が出演していた。安藤サクラさんと共演した映画「100円の恋」は良かった。新井浩文はボクサー役でコンビニに行って一本100円のバナナをよく買う。そこの店員役が安藤サクラさんで、ボクサーに恋心を持つ。肥満で食っちゃ寝生活だったが、トレーニングらしきものを始めるのだ。恋はダイエットにもなる。本当の恋をすると、食欲なんかはどこかへ行ってしまう。新井浩文はいつ出所するのだろうか。アメリカではD・トランプがホワイトハウスを出所した。ジェントルマンシップのない、ギャンブラーは大統領の就任式に出席しないで、ヘリコプターに乗って出て行った。この男は罪人的なので、出所という言葉が似合う。今年になって会った人々に、菅内閣を支持する人はいない。高(三)の孫に、友だちたちはと聞いたら、“ガースー”は終っているでしょと言った。つまり支持率0%だ。おそらく永田町湖の水面下ではアヒルの足の如くだろう。所信表明演説は腹から声が出ていない。きっと半ウツ状態だと思う。経験者の私にはよく分かる。それに目が浮いで死んでいる。まるで鯵(アジ)の目だ。午前二時からCNNニュースで、J・バイデンの演説を見るのだ。D・トランプの支持者たちを見ていると、名作「イージー・ライダー」のラストを思い出す。アメリカファーストの保守的人間は、自由に生きる若者たちを、何のためらいもなく散弾銃で殺す。ニューオリンズに行った時、スーパー一店位の大きさのGunShopがあった。38口径スミス&ウェッソンを買いたかったが、日本人は持ち帰れないよと言われた。(トーゼンです)あの時持ち帰っていたら、きっと自分の頭を撃ち抜いて、今はないだろう。どっちが良かったかは分からない。深夜食堂三話目は“豚テキ”だった。私はビフテキより、断然豚テキが好きなのだ。(ポークステーキともいう)

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