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2025年2月6日木曜日

400字のリング 「老人と山/恥の山」

香港映画の名作に「男たちの挽歌」というのがあった。ジョン・ウー監督だ。その映画のキャッチフレーズは、“恥じて生きるより熱く死ね!”だった。そのフレーズをずっと自分に言い聞かせている。だが悲しいかな人間は生きている以上日々老いて行く。別に若さがうらやましいということではないが、デパートのショーウィンドウに写る我が身を見ると、現実が見える。街を歩いている俺をスイスイと人が追い越して行く。それがフェンディやディオール、シャネル、ルイ・ヴィトンなどのウィンドウに写り込む。春節で銀座の街は中国人、中国人、中国人の群れだ。超高級のブランドショップは中国人の行列だ。俺がニーハオ、ニーハオと声をかけると、行列はキョトンとした。資生堂パーラーで人と会いランチをした後、側にあるロレックスやエルメスの時計を売る店のウィンドウを見た。そこには一個一千万円以上する時計がディスプレイされている。中国人たちはいともたやすく超高級時計を買うと聞いた。ティファニーの超高級時計は、一億~四億もするのがあった。それも買って帰る。俺はそんな腕時計をしている奴の腕を、片っ端から日本刀で斬り落としているシーンをイメージした。日本国は衰退の一途で、インバウンドがなければ、デパートは勿論、ブランドショップでもクローズ、つまり終りとなる。高級レストランも、あらゆる高級店はギブアップとなる。日本という国は、恥じて生きているのだ。熱く死ぬなどという根性はない。俺は長生きしすぎたな、死に時を見誤ったなと思った。トボトボと思った。シミジミ思った。こうなりゃ、あのヤローにケジメをつけてと思っている。韓国映画の中にいいフレーズがあった。“復讐は最高の健康法”だと。やられたらやり返す。裏切った奴は許さない。それが心身を鍛える。俺は動かずに一発で仕止める術と技を自己流で習得している。愛する友、愛する者を守るために。そして映画的ラストシーンを生むのだ。「男たちの挽歌」で、チョウ・ユンファは、スーパースターになった。恥をかかされたケジメをつける。さて、石破 茂は、トランプ大統領と、どこまで闘えるか。菅 義偉が総理大臣の時、初めてアメリカの大統領に会いに行った。その時、用意されていたランチは確か白い皿に一つのハンバーガーであった(かわいそうに)。中国の習 近平にはこれ以上ない、オ・モ・テ・ナ・シであった。勝 海舟曰く外交とは、気合いと“術”である。(文中敬称略) 
 










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