2025年夏、なんたる論戦。世も末なのか、すでに終っているのか、天下国家を論じ、国の行く末を論戦するはずの国会で、反社社会の日常用語「みかじめ料」というヤクザ用語が飛びまくった。“みかじめ料”とは、かつて東京では、“ジン棒代”のことだった。“ジン棒代”とは用心棒代の事である。ヤクザ社会では縄張り内で商売をする店。特に飲食業界から、月に一度用心棒代を集金した。面倒を見る店でモメ事があると、若い衆が駆け付けて、オラッ、ここはウチが面倒見てんだ、シマ内(縄張り内)でガタクルと(モメルと)シメルぞ(殴ったり、蹴ったりする)ぞ、早く銭払って出て行けと言って、お店を守った。又、出店(屋台や花屋さん、焼きモチや焼きイモ屋さん、白タク[ポンタクという])などからは、一ヶ月に一度、“電気代”と言って若い衆が集金に行ったり、それぞれの月番の人間が事務所にみんなのをまとめて支払いに行った。でもって我が国の国会で飛びかった“みかじめ料”とは、アメリカにとことん脅されて、80兆円近い金を毎年支払う約束を、赤沢亮正経済再生担当大臣がトランプ政権にさせられて帰って来た。さまざまな合意という約束をしたのだが、合意書はない。トランプの情況次第、ご機嫌次第で、さらにアレもコレもとなるは必定。戦後八十年無条件降伏をした帝国日本は、アメリカの属国、ヤクザ社会なら組員となり、親分アメリカのいう事は、カラスが白でもイエスホワイトと応じなければならない。合意書のない合意は、借用証のない借金と同じで、ウルセイ! ソンナモン、カリタオボエハネエ、となる。地球上に日本国が存在する限り、日本はアメリカの“ダンベエ(金ズルサイフ代わり)”でありつづける。さて、鉄の意志で総理総裁をやっていくという。日本国憲政史上、最も往生際の悪い、自分の言葉に責任を持たない、石破 茂なる武士の恥を大量に持つ政治家に、我々はみかじめ料を払うことになる。才人ラサール石井がいて、中条きよしや三原じゅん子などの、ヤッチャン系もいて、海坊主の百田尚樹もいる。(多才な?)議員一人ひとりに、毎月一億円以上の経費が掛かる。速射砲のようにしゃべる、泉 房穂もいる。俺は熱中症明けの体で、ある地方の飛行場の待合室のテレビで、残酷な国会風景を見ていた。空は青く、心は暗い。そしてみかじめ料(税金)は続々と重い。(文中敬称略)
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