独裁者は最後の10分まで独裁者であろうとするという。
自らの貯め込んだ金銀財宝を節分の豆まきの様に民衆に蒔けばいいと思っているのだ。
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スターリン、ムッソリーニ、ヒトラー、チャウシェスク、毛沢東、フセイン等々、そしてインターネット革命という指導者なき革命は燎原の火の如く世界中を走り始めた。
「逆化価値現象」という考え方を年頭に掲げた私の予想を遙かに超えた早さでそれが起きている。
「弱者が強者」を襲う、「富ある者が貧者」にひれ伏す。「形なきものが形あるもの」を壊す。
やがてこの火の海は中国、北朝鮮を焼き尽くすだろう。その早さは想像を超える。インターネット社会の凄さだ。
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プラハの春の一風景 |
かつてプラハの春はラジオで民衆が繋がったという。
又、ベトナムではベトコンが地下道で繋がって大国アメリカに勝った。
今やボタン一つを押しただけで世界は繋がってしまう。伝書鳩や軍用犬を使い秘密文書を送っていた時代とは違う。
リビア、スーダン、サウジ、バーレーン、石油という金銀財宝を持っていた国は次々と民主化に向かうだろう。
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藤原道長 |
かつて権勢を誇った藤原道長は欠ける事なき満月はないといい、又平清盛は平家にあらずんば人にあらずと思った。増長した人間は手に負けない者なのである。
そして必ず弱者、貧者と見下ろしていた者により滅ぼされる。
歴史上滅ばなかった王朝や帝国は一つもない。今なお生きながらえているものは象徴としてだけである。
この季節大会社では人事、人事、人事である。まさか俺があいつの下にとか、まさか俺が、まさか俺が、まさか俺がの声がアチコチで上がる。
嬉し涙、悔し涙、無念の歯ぎしりである。
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小判鮫の様について離れず・・・ |
つくづくある大会社に勤めていた友人の言葉を思い出した。
とにかく仕事は適当にしてひたすら出世しそうな親分を捜す、その嗅覚こそが一番であると、そしてこの人と見つけたらとにかく朝な夕な小判鮫の様について離れず影の様に寄り添うのである。並はずれた才能ある人はかえって親分にとって危険人物となり一つ、二つの失敗を楯に追放されてしまう。
十を成功させても一の失敗の方が問題なのである。
毎年毎春それが繰り返される大会社とは思いの外生き地獄なのである。
ブチ切れて辞める者もいる、泣いて命乞いをする者もいる、いつか戻って見返してやるという人もいる。
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楠正成 |
春は右往左往である。大才能、大恩人が南の国に移った。
きっと楠正成の様に再び都に戻り天下を取る事を祈らずにはいられない。