あの二人は間違いなく出来ている。
そういわれるのは深夜に焼肉を一緒に食べるケースとか相手の食べ残しを自然に食べるケースといわれる。
お互い焼肉の煙の染み込みも、ニンニクの口臭も、人が一度箸をつけたのも許し合っているからとか。
あなたと朝一緒の歯ブラシで歯を磨く関係になりたいわ。なんていう古典的表現もある。
更にあなたが使ったカミソリで私の顔も少しあたったの。なんていうセリフがある。
さて、私の前に一人の肝臓癌の権威ある教授がいる。
教授いわくとんでもない、肝炎ウイルスは1に性交渉、2にファッションタトゥーやピアス、3に歯ブラシや血の付いたカミソリ。今欧米型の新しいC型肝炎やB型肝炎が日本で流行しはじめている。
ウイルスは体の外に出てしまうと死んでしまうがそうでないケースは深く静かに潜伏してやがて恐ろしい肝臓癌になってしまうケースがあるから気をつけて下さい。なんて駅の側のお寿司屋さんで日本酒を飲みながらポツポツ語る。
そうだ板前さんも包丁とか刃物を使用するから気をつけなよなんていう。
店の主人達の手がピタッと止まるのは必然的であった。
今頃は小学生の高学年からすでに性交渉をしている国家的問題なんだけどなぁーとお寿司をつまむ。
焼肉屋さんに行くと最近はお箸は厳禁、全てトングで掴んで焼く。
肝臓にいいんでないのとお客さんに支持されていたレバ刺しはメニューになしユッケなし。
藤沢の彫師もこの頃は随分とファッションタトゥーが減ってしまったと電動の針をブンブン回転させていた。
メモが貼られている。○○さん色入れ、○×さんスジ彫り、○△さんボカシ等。○○会、○○組、○○連合とあるが稼ぎが減ってしまったのか仕上げに来ないのだという。連絡しても生きてんだか分からないとか。
あの人は塀の中に入ってしまったとか。博打で負け追い込まれ逆に前払い金を返してくれなんていうケースもあるらしい。
何で私がそこに行ったか、実はある4文字を彫ろうと思って前金を払っていたのだが少々気が変わり相談に行ったのだ。
で、そんな話を教授と偶然お寿司屋さんで会い話をしたのであった。
私には佐賀出身のとても腕のいい、人のいい、性格のいい先生が一週間に一回見えてハリとお灸とマッサージに来てくれる。
誠にありがたい人なのだ。佐賀出身の「ハナワ」にソックリな三児のパパだ。今のハリは一回ずつ使い捨てなので100%安全。
食べて飲んでゴロゴロして肥えた女性がなんと30㎏と35㎏とか100㎏に太った体を細くする為に死ぬほどの努力、お前いつまでそんな体だったら一緒に歩かない、浮気もする、別れるからなと凄まれる。
目から涙がポトポト流れる。
付き合っていた頃の体重に戻したら又、朝一緒の歯ブラシで歯を磨いていいと巨大な体を屈してたのむ。
おから、コンニャク、もやし、キャベツ、ウォーキング、プールでスイミング。ひたすら頑張るのでした。
苦節を重ね見事101㎏の体重は56.5㎏になりました。
教授はそんな無理なダイエットは内臓がボロボロになります、素人の考えでやってはいけません。
ちゃんと肥満外来に行く事です。それにしても教授よく食べますね、いいんです私はもう恋も愛もないただの食欲の固まりだから。体重なんて四十歳過ぎた時から計ってないから分からないけど70〜80㎏あるんじゃないかな。
すいませんいつもの太巻き二本持って帰りたいのでお願いしますだって。
奥さんにですかと聞いたら、自分の夜食にだって。君ねえ、食欲も愛もデンジャラスだからいいんだよ。