アフリカのカメルーンという国に「バカ族」という原住民がいる。
バカにしないで欲しい。ホントの話。
このバカ族はほんの少し前までお金というのを持たずに暮らしていた。
狩猟してきた動物や食物はみんな平等に分配しあう。実に平和的であった。争う事もなく生きて来たのだ。
そこにお金をというのが入り込んで来たのだ。
このお金ほど争いを生み、人と人を分断するものはない。
バカ族の中のお利口さんは木の実やカカオの身を売る事をしはじめた。
そして得たお金で更にカカオを生み出しはじめた。今迄平等に分配していた生活に格差が生まれはじめた。
お金を知らなかった子供達はお金があればお菓子を買える事を知った。
そして大人になったら大きなカカオ畑を持って家を建てたいという様になった。
木の実を売って得たお金で石鹸を買えるようになった。
妻は喜ぶ初めての石鹸の香りと泡に。世の中右も左も、天も地も、金、金、金だ。
やがて地球の人口は90億を超し、100億人を目指す。地球上の環境は全て消えて行く。
そして動物も果実も食料も生き物も全てを食べ尽くして行く。イナゴの大群が全ての稲穂を一瞬にして食べ尽くす様に。
少子高齢化の日本には中国、アジア、アフリカ人がドンドン入って来る、そうでないと産業や商業は成り立たない。
金という魔物を生んだ人間達は金という魔物に殺される運命に直面する。
ホームレスでさえ餓死などしない世の中で小さな子供がお腹を空っぽにして餓死していた。
ご近所もお隣も知ってか知らんぷりか無関心であった。これからきっと無関心社会は進化し広がって行く。日本には向こう三軒両隣という助け合いの心があった。今は金にしか関心はない、ああ無情だ。バカ族がこれからどうなるか心配でならない。