毎日新聞より |
4月9日(月)東京目白台にある椿山荘で将棋の第70期名人戦の前夜祭があった。
友人の写真家、真下伸友氏が将棋雑誌のカバー写真を撮っていたので特別に招待された。
私はそれに便乗して参加させていただいた。
初代名人大橋宗桂が徳川家康より名人としてのギャラを授かってから400年目とか。
会場に徳川家19代目も来ており将棋連盟より十段位を家康公に替わり受けていた。現代名人位を5期防衛した永世名人は4人。中原誠、谷川浩司、羽生善治、森内俊之だ。
4月10、11日と椿山荘で第一局が行われる。森内俊之名人対羽生善治二冠だ。
前期は森内3連勝の後羽生3連勝、そして第七局目の熱戦の末森内名人が防衛した。
私は下手の横好きで、日曜日の朝NHKの将棋を観るのが長い習慣だ。
いくらやっても強くなれない、この頃小学校4年になった孫がめきめき強くなっているのでウカウカできないのだ。
遊びに来る孫たちと五目並べや将棋崩しを真剣にやるのがとても楽しい。
名人戦は朝日新聞と毎日新聞の共同開催、それ故まず挨拶が朝日の社長、次が毎日の社長。
この二人のスピーチのお粗末な事、次がスポンサーの大和証券の特別顧問これが更にお粗末。
徳川19代目この人はとても短く上手であった。パワハラで弟子にケツをまくられている連盟会長米長邦雄はまるで元気なし。主賓のくせに閣議のせいで遅れて来た文部大臣平野博文等はひと言、ふた事でハイお終い。
会場は1000人位はいたであろうか超満員、対局者の森内名人と羽生二冠はかなりお疲れ気味だ(途中で退場)。
私と言えばビーフシチュー(少々)ステーキ(少々)チキンカレー(少々)握り寿司、鯛の白身とマグロの赤身各一貫ずつ。鉄火巻きを三個いただきます(旨かったな)お酒はビール一口しか飲みませんでした。
酒豪の真下伸友氏はあっという間にワインを一本空け次なるパーティに向かいました。
世田谷区議の女性、エッセイストの女性(大振り袖でした)、お笑いの世界に入りたいというモデルの女性などを次々に紹介される。ブルージーンズにアロハ、黒のベストに黒のジャケット、ずっと見渡してもそんな格好は私だけでした。
お土産に対局者の名入りのセンスまでいただきました。後で聞いたら招待客以外の人の会費は10,000円であったとか(ただ食いであった)。
その後新橋に向い、友人夫婦が経営するスナックBarで一杯飲み始める。
そこに一人の中年のオジサンが入ってくる。友人夫婦はお客が私だけだったので腹ごしらえのお手製のカレーライスを食べはじめるが(私も少し食べた。凄く旨い元々和食割烹店をやっていたから)半分残してお片付けまかない飯をお客の前で食べるのは現金だ。
でそのお客はいくらですかという、席代は2000円、酒代は別、カラオケはというから歌い放題ですと応えると直ぐにペン先で何やらコツンコツン、テネシーワルツを歌い出した。次にブラザーズフォー、次がピーターポール&マリー、全て画面に出る英文字を見て歌う。
やれやれずっとただで歌うのだろうか、電話で8人の予約が入ったので俺は帰るぜといって友人と外に出ると中国人の若い娘がワンサカ体を売っていた。時間は未だ9時頃であったが夜の新橋はかなりお花見気分満開であった。
オッキャクサン、キレイナコタクサンイルノコトヨ、ヨリドリミドリ、オッキャクサン、オッキャクサンと追いすがるのであった。その逞しさに絶対勝てない姿を見た。日本はやがて中国に占領されるのは間違いない。