歌劇の生みの親ジャコモ・プッチーニの映画を借りて来て見た。
「プッチーニの愛人」という題名であった。映像はまるで中世絵画のように重厚かつ壮重であった。
物語は「西部の娘」という歌劇を創作中のプッチーニ、その妻、その娘、船着き場兼酒場の女、そして召使いの娘が生む物語。とある日、召使いの娘はプッチーニの娘の秘事を思いがけず見てしまう。
プッチーニの娘は、もうたっぷり肉がついた母親は嫉妬の炎をメラメラと燃やす。
そして親娘で執念深く召使いの娘を追い込んでいく。
そして親娘で執念深く召使いの娘を追い込んでいく。
プッチーニの愛人とは実は船着き場兼酒場の女であった。
湖の隅にある小さな家の中で娘は悩み苦しむ。そして服毒自殺をする。イエスキリスト像がクローズアップする。(自殺は許されるのか?)
召使いの娘は一通の遺言を残していた。それには私が死んだら検死をしてほしいと書いてあった。
その検死の結果は、召使いの娘は純潔であった。
82分の歌劇と名画を見る様な作品であった。TSUTAYAの新作コーナーにある。
歴史に残る名曲、名画、名作小説、そして歌劇などには必ず秘められた悲劇があるものだ。
虚と実を、創造力と創作意欲を、ミキサーの中に入れてハチミツやミルクなどと共にミキシングして生まれてきた。
映画の字幕に「純潔」という二文字が見えた時、ああ日本語の中にこんなにも美しい響きをもつ文字があったのかと思った。
50代までに結婚を一度もしていないという男性が五人に一人もいるという新聞記事を読んだ。
こういう人は何て表現したらいいのだろうか。純潔ではあまりに切ない気がする。
頑張れ男よ、いかなる女性(レズ以外は)も君たちの出現を待っている。
私の大好きなファッションブランド、Y’Sのヨウジヤマモトこそ山本耀司がいっていた。
「人生は女」「ファッションは女」だと。今Y’S青山店でヨージの絵画展をやっている。ヨージのない人はぜひ。