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2016年6月20日月曜日

「紫式部は」




ある高名な歴史学者がこんな事を書いていた。
「源氏物語」を書いた“紫式部”は極めつけの不美人であり、強烈に臭かったはずだと。

当時は部屋の隅っこのところに厠があった。
文を書く部屋には、汗と髪の毛につける油や自身の体臭、その上に塗りたぐる白粉の臭いが充満していたはずだと。十二単衣は臭い隠しのために一枚二枚と重ねていったものだ。
文机に向かった夜などはロウソクの煙が鼻の中に入りやがて煤となり、紫式部の鼻からは太い鼻毛が何本も出ていたはずだ。

「源氏物語」は不美人に生まれた自分の妄想文学であり、登場人物はすべて自分自身への夢物語であった。異様な臭いの中で生まれた異常な文学なのであった。
私はこの説をずっと信じている。
学者の名は確か、故桑田忠親教授であったと記憶しているがやや心もとない。

この頃列車の中でお化粧をする女性がヒジョーに多い。
過日は一人の中年男性の横にネムッたような顔の女性(二十七、八才)が座っていてずっとつけまつ毛をつけ、アイライン、アイシャドウを手鏡を持ちながらやっていた。
男性はずっと新聞を読んでいたが、女性が川崎で降りる時、目はパッチリ、まつ毛はカールされお人形さんみたい。薄いまゆ毛はクッキリとしていた。
それでも泉ピン子さんと林真理子先生を足して割った程度だが変われば変わるもので、男性はその顔を見てドキッとしていた。

今朝私が乗った列車の中にも同様の女性がいた。
私より前に乗っていたから平塚あたりから乗って来たのだろう。
私が下車する新橋までずっと化粧をしながらスマホをいじっていた。
終点籠原までやっているかもしれない。
手入れをしてもそれほど変わるとも思われないのだが膝の上に布の様なものを広げ、前の椅子の背から出したテーブルの上は化粧品だらけであった。

人間表面だけ化粧しても本当の美しさとは言えない。
やはり心の根っこを美しくしてほしいと願う。
ともあれ女性が美しくなることに反対する世の男性はいないだろう。

恋愛は女性を美しくする、ゴツゴツしている体さえやわらかくするという。
肩のラインと腰のラインに恋愛は現れる。紫式部はかなりゴッツイようであった。
例えていうなら、十二単衣を着たマツコ・デラックスさんだろうか。
いよいよ水着の夏が近づいて来た。

2016年6月17日金曜日

「両国の思い出」




日本国政府は2020年東京オリンピックに、外国人観光客を4000万人は呼びたいと計画しているらしい。さてこの外国人たちをどこに泊めるかとなると名案がない。
規制緩和によって民泊をかなり認めているが旅館業者は民泊に大反対!だ。

都市ではバンバン、ジャンジャンホテルを建てたり改装をしているが、ホテル不足は深刻なのだ。で、考えているのがラブホテルへの融資の緩和というか政府系金融機関に、もっと金を貸してやれやというススメだ。

ラブホテルのオーナーは言う、アテらラブホテルには銀行は金を貸しまへん、メガバンクなんかホンマ貸し出しません。ラブホテルの平均稼働率は50%位なんだとか。
外国人にとって日本に来る目的の一つにラブホテルに泊まりたいが、ベスト5に入ったりしている(?)確かな調査ではない、私的推測だ。

ラブホテルに融資をして、マットウな形式に改装させて観光客を泊まらせる。
この愛ある一次方程式をお堅い官僚が考えたとしたら、相当な取材を重ねたのだろうと推測する。政府の偉い人を説得するために文字通り、カラダを張ったのかもしれない。
もしかして役所の異性とか同性と。一人では積極的に泊まれない。
Oh!ゴージャス!Oh!ブラボーなんたるパラダイスなんて嬌声を発したのかもしれない。

フツーのホテルとラブホテルの違いは何か、
(一)18才未満はラブホテルに泊まれない。
一)フツーのホテルに休憩というちょい貸しはない。
さてどうなるのでしょうか、たった3週間位の東京オリンピックが終わった後、ホテルやラブホテルは愛を失った男女のようにスッカスカになるのだろう。
宴の後はむなしいものなのだよ。

天地左右前後舛添一色だったテレビは次のターゲットを探し、頼りになる「週刊文春」のスクープを待っている。テレビのニュースやバラエティは週刊文春サマサマなのだ。
オリンピックの巨大利権、巨悪の構図がいよいよ週刊文春によって書かれ始めた。
歴史は夜つくられるという格言がある。

ホテルにはラブがあり、ラブにはホテルが必要だ。
“ご休憩”の時間の中で様々なスキャンダルは生まれているのだ。
それにしてもラブホテルの平均稼働率が50%位とは少なすぎるのではないかと思う。
20代の50%位は童貞だというし、恋人はいないし、恋愛に興味ないというではないか。
「遊びをせんとや生まれけむ」古しえの人の教えを大切にして人間力を生んでほしいものだ。何!お金がないだと、休憩代位なら出してあげるぞ。

私が先輩に誘われて7人の会社の一員になった時、仕事場は両国であった。
目の前は友綱部屋であった。
その頃私は独身で練馬区土支田という所の畑の中の小さな建売住宅に母と住んでいたのだが、毎晩徹夜作業で帰れない。両国から練馬は遠すぎる。
で仕事場の道路の斜め向かいにあった怪しい旅館(?)の一部屋を月極で特別に貸してもらった。座敷あり、座布団あり、風呂あり、テレビあり、出前有り、通勤地獄なし、快適この上なしであった。疲れて眠い時、休憩しに旅館に帰った(徒歩三分位)。
後にも先にも私しかいないと旅館の主は言った。

ピカッと発想したら即実行するのが私の迷惑行動なのだった。
大相撲好きはここから始まった。あーあドスコイ、ドスコイ。
今日は花の金曜日、酒も女性も学校だから若者よ“ラブ”から学びたまえだ。

2016年6月16日木曜日

「事件防止CM」

ACジャパンHPより



昨夜遅く見たテレビ番組は一つだけ。
20年前に起きた大学生殺人事件の被害者の父親が出ていたものであった。

ある駅で大学生が一人の男に殴られ倒れた時に後頭部を激しく打って死亡してしまった。100人以上が見ている中で起きた事件であったが未だに犯人は捕まっていない。
似顔絵が貼りだされたのを憶えている。

人の記憶というのは実にあてにならない。
目撃者情報が正しいとは限らない。
息子を殺された父親は駅に立ち続けて事件への協力を頼むためにビラを配り続けた。
この事がキッカケとなり、殺人事件の時効が無くなったと知った。

この頃駅で乗客が駅員を殴ったりする暴力行為が多発しているという。
またスマホを見ながら歩いている人とのイザコザの結果、暴力沙汰になるのも多発している。昨夜私はその当事者になりそうになった。
人と待ち合わせをしている場所に行くために銀座を歩いていた。
スマホを見ながら歩いている男が私にぶつかった。30代位だった。
何も言わない(シカト)のでこのヤローと思ったが、公共広告機構のCMを思い出した。

ぶつかったらどっちかがやわらかくなったらいい、そんなCMだった。
そうかやわらかくかと思い怒りを収めた。
夜遅い駅の近辺には、ムカムカやイライラやヘベレケが集まる。
この歳になって自分がずい分とやわらかくなっている事に気付いた。
いいCMは事件を防止する。作者に敬意を表したい。

昨夜、ホセこと保勢さんこと「ホセ桑田」さんの超絶ギターに心が洗われた。
失くしたと思っていたメガネを持って帰った。ホセさんの店に落としていたのだ。

2016年6月15日水曜日

「白だし」

コープHPより



英語ならThe End、フランス語ならFIN、日本語なら終り、ある世界では“御名御璽(ギョメイギョジ)”という。天皇が押す印のことをいう。
どんなことがあっても、オイ御名御璽だと言われたら絶対それに従わなければならない掟である。

東京都知事舛添要一はあろうことか自分の子どもがイジメられている(自分のせいだろ)、なんとか九月まで待ってくれと泣きを入れ命乞いをしたという。
学力だけを頼りに生きてきた学者には答案用紙の点数が全てであり、それ以外は何物の価値はない。
鉄面皮、恥知らず、恩知らずと言われようと権力への野心と野望にしか関心はない。
きっと心を許す友人もいないのだろう。
人間の持っているカルマ(業)を表立ってこれほど露出した男は未だかつていない。
自らの保身のためには、下手な作り話をしゃべる。

自分以外はみんなバカにしか見えなかった男は、人という人を裏切り、寝返り、白痴(コケ)にして生きて来た。私が常日頃言う勉強ばかりしていると本当のバカになるぞの見本となった。
東大法学部を首席(?)で卒業した国際政治学者は、人間界のケジメの取り方という問題が解けない、点数0点の答案用紙を出した。
舛添要一が私の相談室に早く相談に来ればなと思った。
見苦しい姿も、私から見ると一興の芝居である。
私はきっとこうアドバイスをするだろう。オマエのすべては病気なんだと。

森に住めなくなった熊の親子たちを追うマタギの銃口が火を吹く。
生活の少しの足しにでもなればと森の中に入って筍を取る老人たちは、行き場を失った熊に襲われて命を落とす。

マスゾエを“マキゾエ”と言った議員がいた。
この議員もまた東大卒であった。マキゾエを生んだ人間の一人であった。
私たちはマキゾエの時代にいるのも確かだ。

駅のホームを歩く時は真ん中を、信号はちゃんと青になってから、スマホを見ながら歩かない、赤信号みんなで渡れば怖くないと言ったのはツービートの北野武だったが、今では青信号で立ち止まっていても危ない。
人のふり見て我が身を正せの教え通り、マスゾエとマキゾエを学ばねばならない。

テレビに出まくっている元知事たち、北川正恭、片山善博、東国原英夫たちがマスゾエをエサにギャラを稼ぎ、マキゾエをこの時とばかり楽しんで顔を売っている。
食えないヤロー共だ。確か前の前の東京都知事は海外視察は大名旅行だと攻め立てられたら、ウルセイなどとひと言で片を付けた。

この差は一体何なんだろうか。
やっぱり遊びを学んだ違いではなかろうか(?)ここ一番の喧嘩をする時は、言葉を多く発したら負ける。黙々として殴られ、黙々として殴り返すのが極意である。

このブログを書き終え明け方ウーロン茶だと思って冷蔵庫の中の物をゴクッゴクッと飲んだら、ウヒャーCOOPの白だしだった。チクショウウーロン茶と同じ色だった。
なんで白なんだと一人で声を出した。(文中敬称略)