昨日夜二日振りに家に帰った。
遊んでいた訳ではない。
ずーと働いていた。
ア・ハード・ディズ・ナイトであった。
午後十一時少し前、ピンポーンを押す。
愚妻が開ける。
すごかったわよ。
屋根が壊れるかと思ったわ。
昨日猛烈に降った雹の話である。
宿泊先のホテルでテレビをつけたら江ノ島がまっ白になっていた。
ニュースではオンザロックに使う氷のような大きさの雹が、オヒョーと絶句するほど降ったと知らせていた。
家に電話をするともの凄かったと言う。
ずっと前家の一部を1メートル×1.5メートルほど改築して小庭に突き出した。
その時雨ドイをつけなかった。雨が降るとガラスの屋根にバシャバシャあたりテレビの音も聞こえなくなる。
ましてバカでかい雹となるとさぞかし凄い音であったはずだ。
雨ドイをつけないと屋根が割れると言った。
大丈夫だよ壊れやしないよ、強い雨音なんかちょっとした風情だよと言った。
あ~このバカと話をしても仕方ないと思ったのか気がつくと二階へ上っていた。
郵便物や二日分の新聞を読んだりして時計を見たら午前一時五十一分三秒であった。
昨日午後四時半~五時過ぎまで渋谷のセルリアンタワーのカフェでトランスフォーマーという映画配給会社の社長石毛栄典さんと会っていた。
日曜日にTSUTAYAで映画をレンタルして来た中に、ヴィム・ヴェンダース監督の「誰のせいでもない」と「パイロマニアック」というのをレンタルしていた。
給元がトランスフォーマーだった。
石毛さんは今年度のカンヌの最高賞パルムドールの「スクエア」を買いつけていた。
映画界で食べて行くのは不可能ですよと言って笑った。
その後午後七時~九時半過ぎまで永田町の「黒澤」(黒澤明の息子が経営)で先日の出版パーティの御礼だと言って、著者田中珍彦さんがごちそうしてくれた。
写真家の永石勝さんと上原女史そして私の四人。
大先輩はボーダーのシャツにパナマ帽、コットンのパンツにデッキシューズ、いつみてもお洒落である。
日本国は絵描きで食えない、陶芸も彫刻も小説も写真もいわんや映画でなんて、という話となり盛り上がった。
途中涙のシーンがあったがそれは後日に。
現在午前三時四十分、大相撲全取組が始まる。
憎っくき白鵬を我らが御嶽海が黒星をつけた。
それを見て睡眠へと向うのだ。
みなさんぜひ木楽舎刊・「珍しい日記」をご注文あれ。
アマゾンでよし、渋谷ジュンク堂、大盛堂、八重洲ブックセンター、新宿紀伊國屋書店など。