バックバク食べたい物を食べ、体を動かすことなく、ブックブクに太ったマツコデラックスさんと、昆虫みたいに野菜ばかりを食べて、早く歩く、長く走る、重いダンベルを持ち上げる。
そして腹筋を何十回もし、逆立ちをする。
早朝から筋肉美人を目指す女性たち。
どっちが幸せそうかと言うと、私にはなんでもおいしそうに食べる、マツコデラックスさんの方が幸せそうに見える。
女性たちは何故にたくさんのお金をかけて、そこまでして筋肉美をつくり上げるのか、昨夜「情熱大陸」を見てそう思った。
カリスマトレーナを取材していたが、その生活は劇画的であった。
トレーナーのカチンコチンに鍛えられた筋肉美を見て、役作りをする女優さんや肉体美を売りにするタレントさんたちがコーチをしてもらいに来る。
人間等しく年を取り、等しく筋肉は衰えて行く。
ちゃんとしたコーチにつかず自己流でジムに通い詰め、今は病院に通い詰めている人間も多い。
フツーの人間が突然オリンピック強化選手みたいな生活をしたらどうなるか、答えは明らかだ。
女性トレーナーはそれを職業としているから、大好きな甘い物も計画通りにしか食べない。外国女性の筋肉美をみて憧れて、自らもそれを目指したという。
一緒に焼肉を食べる両親は、上京して来て心配そうに言う、いつもおなかを出して冷えないかと。
オカマのマツコデラックスさんは、女性の筋肉美には興味はないだろう。
ニューハーフの男(?)が言った言葉を思い出す。
水泳の世界大会でさぁ、ハンカチをたたんだみたいな小さな海水パンツ一丁のスイマーたちを見ていたら、みんな食べたくなっちゃうわよ、あのヒトたちきっとその気ありありよ。
ストイックに野菜生活もよし、野放図に雑食生活もよし。