ワシパクられるんやろうか(?)お父さん体力やでちょっとまってやと台所へ行って納豆を持って来た。
ゴメンネこれしかなくてとご飯に納豆、箸でセッセと納豆をかきまぜるお父さん。
その斜め前にいる息子は携帯で電話中、三人が見つめるテレビの画面、籠池理事長宅にガサ入れを報じている。
丸い竹籠にソーメンがてんこ盛り、お父さん肩が凝るからとでっかい膏薬を貼る。
地検からの呼び出しに向う前、コーヒーカップを握りながらソーメンをゴソッとすする。
コーヒーカップの中には珈琲ではなく、ソーメンのつゆが入っている。
美味しいと言うお父さん。
玄関で空を見上げ一句詠む。
数時間後に帰宅。
たくさんの記者たちに、まぁ~なんというか黙秘やなと笑う。
映画のシナリオのト書き風に書くと籠池夫婦はこんなシーンであった。
納豆とソーメン(冷麦かも)が深く印象に残った。
今お父さんは拘留中、納豆とソーメンは食べれない。
こういう夫婦はやはり大阪弁が似合う。
松竹新喜劇の舞台か、花月の漫才みたいである。
犯罪者に変わりがないが、二人して正座して必死に手を合わせ、何かのお経を唱えている姿は妙に哀しみを感じてしまう。
ステテコにチヂミのシャツのせいだろうか。
いかなるキャスティングの達人も、籠池夫婦はつくれない。
いつ出て来てこれるかわからない。10日、20日と拘留され起訴されるかで決まる。
謎の死なんていうこともある。
気いつけやお父さん、いつか納豆とソーメン(冷麦かも)を食べれる日が来ると思うよ。
ウソとズルを正直に歌ってしまう(しゃべること)ことだ。
かくして夏の日は過ぎて行く。
取り調べる地検の担当部長は女性だとか。