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2017年10月11日水曜日

「睡眠負債を貯め始めた頃」

先夜昭和五十三年製作「黄金の犬」を借りて来て見た。
大映製作、総指揮徳間康快、監督山根成之である。
原作は当時流行作家だった「西村寿行」であった。
旧作のコーナーにあった。
何故借りて帰ったかというと、昭和五十三年に荻窪の”大映パルサス”という映画館で見た記憶があったからだ。
大映がニッチモサッチモ行かず、徳間書店のボス徳間康快が経営にタッチした。
当時映画界の鉄の掟だった”五社協定”がガタガタと崩れていた。
東宝、東映、大映、日活、松竹の五社に所属する俳優は他社の作品に出ることは許されなかった。
「黄金の犬」はその五社協定の終りを示すエポック的作品の一つであった。
何しろ主役が故鶴田造二だ。
故夏木勲(死去した時は夏八木勲)故地井武男、二人共東映、池玲子(巨乳で有名だった、生死不明)と三田佳子、やはり東映。
藤巻潤(大映)三上真一郎(松竹)故岡田英次(フリー)故平田昭彦(東宝)故小沢栄太郎(フリー)政治家の汚職事件の秘密データをマイクロフィルムにして犬の首輪につけた小さな物入れに隠す、それを追って北海道から青森、岩手とハチャメチャな展開が繰り広げられる。
後年国際派女優なんて言われた島田陽子(所属と近況不明)も登場する。
西村寿行の作品といえばありとあらゆる女性を必ず犬のように四つん這いにさせて犯しまくり、奴隷化する。これがベストセラーの要因でもあった。
三谷昇や森田健作(現千葉県知事)なんかも出ていた。
警察学校の警察犬も大動員というか、”大動犬”(一匹の日本犬に皆殺しにあう)刑事鶴田造二VSゾンビのような殺し屋地井武男。
ハチャメチャなストーリーもこれ位目茶苦茶になると二時間以上楽しめる。
特別出演で当時売り出し中だった故菅原文太(新東宝ー松竹ー東映)もダンプの運転手でチョイと出る。
徳間康快怖るべしの映画なのだ。
旧作の映画はそれを映画館で見た頃の自分を思い出す楽しみがある。
昭和五十三年ひたすら働いて、ひたすら映画を観て、そして飲んでを日々繰り返し、夢を追っていた。
床に敷いた寝袋に入ってちょい寝をしていた。
「睡眠負債」はその頃から貯まっていたのだ。

2017年10月10日火曜日

「足の裏の血」

箸より重いものを持たず、三日間ひたすら脳休めをしていた。
頭の中がビリヤードの台みたいになっていた。紅い球、白い球、黒に黄色、いろんな色の球と球がぶつかり合いをしていた。その球は今抱えている問題であった。
時代の変化があまりに激しく、人間と人間の宿命と運命が残酷にぶつかり合う。
そのままボーとしていると気は重くなる。
嫌な自分、ズルイ自分、嘘の自分、自分を演じる自分が、どれが本当の自分か分からねぇと文句を言う。

外の空気を吸いたいと思い、素足にデッキシューズをはいて近所の海岸に行く。
廃船になった船によりかかって波を見る。
前日の激しい雨のせいか、波は茶褐色であった。アンバランスに太陽光が真夏のように暑い。
二歩三歩砂の上を歩く。
ズボッと砂にはまり湿った砂がシューズの中に入る。
仕方なくシューズを脱いで両手で持って波打際に近づく。
観光用の地曳き網を引いている漁師と会う。
相模湾にはもう魚がいないよと言う。
息子と小学校で同級生だった娘さんは地方に嫁に行って二人の子がいると言った。
最近江ノ島まで歩いてないのと言うから、歩いていないよと言った。
打ち上げられた大・小の流木やゴミの中をカモメとカラスたちが忙しそうに突っついている。
とにかく脳休めをしたいと思い歩き出す。
足の裏に尖ったガラスの欠片や、貝殻の壊れたのが当たる。
痛え痛えと思うたびに、煙幕を張っていたような頭の中に刺激が起きる。

「乾いた花」原作石原慎太郎、監督篠田正浩の映画の中で、ヤクザ者が小悪魔のような若い女性と花札で博打をする。
その時、人を殺して刑務所に入っていたんだって、人を殺すってどんな気分、みたいなことを若い女性が言う。
中年のヤクザは、別にどうってことはねえんだ、ただ相手にブスッと刃物を刺すと、なんていうか、自分と自分がつながっているみたいな気持ちになるんだ。
そんなことを言う(正確ではない)私の好きな映画ベストファイブの中の一本なのだ。
海岸にいて足の裏にチクチク痛みを感じていると「乾いた花」のシーンを思い出した。
乾いた花とは水分を求めない死んだ花ドライフラワーのようなものなのだろう。

自分の抱えた諸々の問題は、自分でケジメをつけて行かねばならない。
背中の傷は男の恥、額の傷は男の勲章と言う。
解決しなければならないことに背を向けて背中に傷を背負っては生きて行けない。

痛え、かなり大きな貝殻を踏んでしまった。
足の裏を見ると貝殻の欠片が二つ刺さっていた。
しゃがみ込んでそれを取ると、赤い血が少し出て一本の線となった。
塩水につけると流れて取れた。
又、すぐ赤い血が出て来た。

「乾いた花」では、組の抗争が起き、相手の親分を誰が殺しに行くかとなった。
誰が行くんだと怒鳴る親分、尻込みする組の若い衆、刑務所から出て間もない中年のヤクザは、オヤジさん、オレが行きますよと言う。
今度人を殺したら生きて出て来ることはない。
親分はそうか行ってくれるか、急ぐことはねぇ、ゆっくり遊んでからでいいんだ、そうだオマエ歯が悪かったな、長くなるから歯の治療をちゃんとしてから行けやと言う。
そしてある日、喫茶店にいた相手方の親分を刺し殺す。
その時久々に自分と自分につながったのだろう。
シキテン(見張り)を切っていた若者が「もしもし兄貴がやりました、前の時より、少しぎこちなかったけど」と組に連絡を入れる。人間はボーとして自分を捨てていると、いちばん自分を思い出す。
許せない人間の顔を思い出す。
あいつと、あいつと、あのヤローだけは許さない。

今日10月10日、総理大臣による大義なき自己保身の選挙が始まる。
8党党首討論は出来の悪い学校の、生徒会の討論会程度であった。
白いボードにマジックインクで書いたその文字は、政治家の劣化を表していた。
幼稚な文字であった。
論語の一つでも書いてほしかった。

2017年10月6日金曜日

「寒い朝」

この男たちは余程ヒマなのか、余程テレビに出て講演料を引き上げたがっているのかと思う。
テレビ局も少しキャスティングを考えろと言いたい。
昼のニュース番組を情報を知っとくかと見るのだが、アホでマヌケでしたり顔の面々を見ると、オメエラは競馬か競輪の予想屋かと思いうんざりする。
順不同だが、政治アナリスト伊藤淳夫、(汚らしい)三重県元知事北川正恭(いまだにマニフェストだけ)鳥取県元知事片山善博(かなりちぢまった)時事通信の特別解説委員田崎史郎(タイコ持ち)弁護士八代英輝(全然弁がたたないスットコドッコイ)その他ヒマ人たちが、ああだこうだと予想解説する、早い話世の中がガタガタするのを商売としている。
モメないと出番がないから、解散さまさま、選挙はギャラが入る。
小池百合子ありがとうさんなのである。
どのテレビ局もパネルを毎日何枚も作ってドンチャン騒ぎ。
映像のテレビがパネル化している。
裏取材とか裏話とか盗み聞きしたような話をもったいぶって話す。
選挙で戦う人間は何のための解散か分かんない選挙にスッタモンダされ、大迷惑となっている。
人間という悩ましい生き物の生態があぶり出されて、人間不信となる。
下手なテーマより各テレビ局も小池百合子さまさまだ。
日々コロコロと話が変わるので視聴率が上がる。
私がもし選挙に出る立場なら、テメーラいい加減にしろ、何をウレシそうにベシャテン(しゃべる)だ、選挙をやって見ろ、大変なんだよバカヤローと言うだろう。
男たちはテレビ局をハシゴして売れっ子気取りで嬉々としているのだ。
バカバカしいことを書いている私も実はコイツらに振り回されていたりする。
そんな自分にバカ者めと言っているのだ。
昨夜お世話になっている会社の方々と、銀座お多幸(おでん屋さん)の兄弟分みたいな店かめ幸(東銀座)で三時間談論風発させた。
話題はやはり小池百合子と選挙話で盛り上がった。
相当の選挙通の人がいた。
愛犬家の方の話しは泣けてしまった。
八才の愛犬が悪性の病気になっている。
ステロイドを服用させないと、グッタリして何も食べなくなる。
仕方なく服用させると、止めどなく食欲が出て猛烈に食べてしまう。
愛犬家は食べさせてあげるのを優先しているとか、ステロイドを服用している知人の健康を願う。
今朝朝刊を取りに出ると秋というより冬みたいに寒い。
ニュースを見ると又、又、又小池百合子だ。
今度は”ユリノミクス”だと言う。
心がほっこりするいいニュースはないだろうか。
早く選挙が終ってバカ者たちがどこかへ消えてくれよと思う。
ちなみにあらゆる予想屋の予想はほぼ外れると決まっている。
あらゆる選挙は人間関係をズタズタにする。
ノーベル賞という選挙で村上春樹は落選した。
やはり予想は外れた。
私は応援したい人のためにがんばって行く。
清き一票を求めて。
黒百合の花言葉は恋と呪い。
(文中敬称略)




2017年10月5日木曜日

「中秋の名月の下」

昨日五時半頃から六時頃にかけて銀座一丁目から銀座七丁目まで歩いた。
銀座アスター店前からハリーウインストン、交差点を渡り、教文館書店から山野楽器、パンの木村屋から和光へ。
交差点を渡りニッサンを右へ曲がる。
それまで人混みはない。
がここから突然中国人たち観光客の集団と出会う。
バスが何台も並んでいる。
Laox(ラオックス)前で二重、三重の人垣となる。
歩道から人はハミ出していた。中国のGDPは低下したとはいえ8%近くあり、ベトナムも7%近く成長している。
抗日戦争をした国と、反米戦争をした国が日米の消費を下支えする。
インドもカレーばかり食べながら成長している。
広告代理店のボード(最高意思決定者の人たち)のメンバーだった男と久々に会った。
広告代理店も外資に支配されて大変だ。
新聞で知ったが○△代理店も大変だな、君たちも大変だろうなと言った。
君という親しい言い方をするのは、竹馬の友であったからだ。
待ち合わせたのはホテルのコーヒーラウンジ、慣れない事には手を出すなよと言った。
広告業は人が創った物を売るビジネス。
自分たちで仕入れたり、創ったりしたら絶対失敗するからと言った。
”武士の商法”、慣れていないことには決して手を出すなという事なのだろう。
少しばかり知りたい事があって銀座の隅っこまで出て来てもらった。
ある物販の相談をしようと思ったら先きにアドバイスをされてしまった。
そんなことは百も承知だよと言った。
それでも親切に何度も釘を刺された。
銀座、赤坂のクラブのママや、Barやレストラン、飲食店のオーナーたちが今年の八月九月は史上最悪だったと言う。
消費低迷と天候不順が大きな原因であった。
企業の接待利用もグンと減ったとか、上からのお達しでヤクザ者も遊ばない。
そこで選挙となるとお客はグンと減る。
選挙活動と思われたり、スキャンダラスな写真を撮られたら命取りとなる。
パパラッチが狙っている。
”もしもし絶対来てよ、絶対よ、絶対、もう大変なんだからお願いよ”、ケータイで必死にお客さんに営業活動をする和服の女性、銀座の路上でベーグレード(ベーゴマ)をするアジア人の子どもたち、銀座は中秋の名月の下、時が経って行く。
竹馬の友はそれでは又、とBMWに乗って消え去った。
なんだかモヤモヤの気分を抱えながら新橋駅へ向った。
この国はどんどん”変”になって行く。
選挙が終ると”大変”になっているはずだ。
新橋交差点のカラオケ屋の上にあるスクリーンに各党党首の顔が写し出されていた。
その横にマグロの解体で有名なすし屋さんの大看板があり、名物社長が長い包丁を持っていた。
日本を解体するようであった。
夜空には中秋の名月がぼんやり浮かんでいた。
交差点を渡ると立食いそば屋さんの、のれんがあり、その下から何本もの足が見えた。


2017年10月4日水曜日

「人の心はパラシュート」

「人心難斗」関ヶ原の合戦で敗れた、「石田三成」の遺した言葉である。
人の心ほど難しいものはないという意味だ。
関ヶ原の合戦では小早川秀秋が裏切ったから石田三成たち西軍があっという間に敗れたというのが”伝聞”である。
実際がどうであったか当事者たちがいないので正しいことは不明である。
関ヶ原後、豊臣家を裏切った、加藤清正は変死、福島正則は改易、他の大名たちも悲劇的結末を遂げている。
原始人間が集合体を生んだ時から、ヒエラルキーは生まれた。
運動会の騎馬戦は三人が騎馬役になり、一人が上に乗る。
「もしもしな、なんでウチの子が馬で、あのウチの子が大将なんですか、いや~、騎馬役の子より軽い体重の子を乗る役にしてるんですよ、と電話にでた学校の先生は汗をふく」
これから運動会の季節、先生たちはこういう電話を何本か受けることになる。
こういう問題は会社組織になるともっと露骨に進展して、仲良かった先輩後輩の間はズタズタとなり、恩儀と信儀でつながっていた関係は、ブツブツと切り離れる。
そこで使われる言葉が、あのヤローが小早川秀秋だったんだと裏切り者の名が挙がる。
人から大事な金を借りて返さずダマシ打ちにする人間を、悪い野郎は都鳥(みやこどり)という。
森の石松から金を借りて返さずに、石松を斬り殺してしまった。世の中には小早川秀秋的人間と都鳥吉兵衛的人間がウヨウヨいる。
それらは等しく人の心を持っている。
もし人の心に色がつけられることができたら、あいつは悪いからとか、灰色だからとか、無色だからと判別できるのだが、残念ながら推測を持って接し合うしかない。
人の心はパラシュート、開いてみないと分からない。
人間とは実に厄介な生き物である。

2017年10月3日火曜日

「欲望という名の列車」

♪~惚れてふられて泣かせて消えた…。
森進一が唄った一節だ。
又、あんた泣いてんのねだから言ったじゃないの…。
故松山恵子の一節。♪~あなた残した悪いクセ夜中に電話かけるクセ…。
中条きよしの一節。♪~わたしバカよねおバカさんよねうしろ指うしろ指さされても。
誰だか忘れた。日本史上三大悪女といわれて来たのが、日野富子、北条政子、淀君。(春日局という説がある)
小池百合子という四大悪女が誕生した。
その名を後世に遺すだろう(ロクな死に方はしない)
惚れてふられた政治家たち、まずは小沢一郎かな、あんた泣いてんのねとなった政治家若狭勝&細野豪志(役不足だった)
あなた残した悪いクセ…と思われる政治家は細川護煕&小泉純一郎(夜中より朝方かも)かな。
わたしバカよね、おバカさんよねと口びるを噛むのは前原誠司追加で、♪~おひまなら来てよねわたし淋しいの、一週間に十日来い…。
と五月みどり的なのが石破茂(案外ニヤニヤしてる)
更に♪~京都にいるときゃしのぶと呼ばれたわぁと小林旭風にむかし話を吹き込む相手は、二階俊博(BARの止まり木には危なくて座れない)
それよりも♪~親の血をひく兄弟よりも固い契りの義兄弟と互いに苦労した保守党時代にかえるかも。
♪~あ~あ~果てしない…クリスタルキングのこのフレーズの後に野望、野心、復讐、欲望を加えると小池百合子の“希望”という列車の主題歌が生まれ、一杯も二杯も食わされた政治家の面々が見えて来る。
列車の定員数はあらかじめ決まっており選別された人間は振り落とされる。
エリア・カザンの名作「欲望という名の列車」に最後に乗っているのは誰か(?)次は橋下徹あたりに秋波を送っている。
♪~汽車の窓からハンカチ振れば…。
なぁんて調子で。
♪~何がなんだかさっぱりわからず、わてほんまにようわからんわ…。
笠置シヅ子まで頭に浮かぶではないか。

2017年9月29日金曜日

「天国にて」

気がつけば日本海…と唄ったのは森晶子であった。
気がつけば二日間熱発、寒気、吐き気、脂汗、腹痛、腰痛(激化)で家から出れなかった。
朝の打ち合わせをキャンセルしてもらい、夜の会食を先のばしにしてもらった。
前日やけにクーラーの効いたホテルの一室で朝まで原稿用紙に向き合っていたせいかも知れない。
大事な取り引き先きの社長さんと会食している間ふだん大好きな食べ物が食べれなかった。
体中がブルブルして来たのでこりゃヤバイ、時計を見ると午後九時四十一分0八秒であった。
社長さんは誠実と誠意が洋服を着ているような人格者である。
かれこれ四十年近い仲である。
美大を出たがグラフィックデザインの道へ進んだ。
三時間近く、「天国」の個室で語り合い、相談事をした。
「天国」とは地獄の反対ではなく、ギンザの老舗天ぷら屋さん「てんくに」のことである。
心が清く美しい人と話すと時が経つのを忘れる。
数百人近いクリエイターの社員を動かす人なのだが、決して誇らず自慢せず謙虚である。
そんな人と会っていたから私の雑言は静かに封じられた。
美術談議に映画談議、人物談議、会社経営について話した。
松茸の土瓶蒸しがカラダをいやしてくれた。
今年初であった。
お店を出てごあいさつをし、ギンザグランドホテルに向った。
目的はポンタク(白タク)である。
体がアツアツのブルブルなので、白タクで帰ることにした。
グランドホテルの側に彼等はいる。
私の姿を見ると、四人でしゃべっていた中の男がホイ、キタ、ダンナーみたいに駆けて来て、トヨタのレクサスの扉を開けた。久し振りですねと言った。
浅草のジーパン屋行きましたと言うから、未だ行ってないと言った。
この運転手さんはいつもいいジーンズをはいている。
かなりおつかれ気味でと言うから、風邪を引いたかも知れないと言った。
そんじゃ急ぎましょうてんで、レクサスをグイグイ飛ばす、確か3400ccか3600ccと言った。
スペシャルレクサスにはテレビもあるし、CDも聞ける、ないのは事故を起こしてオジャンになった時に保険がついていないことだ。
円広志(まどかひろし)の♪~飛んで飛んでの歌じゃないが思い切り速く家に帰れた。
「天国」で食事をして地獄に落ちずに済んだ。
車から降りて公園の中を歩いて家に近づくと、鈴虫たちが大合唱をしていた。そして気がつけば二日間となった。
メディアは小池百合子の大合唱が始まっていた。
(文中敬称略)



2017年9月28日木曜日

「政変第一章」

どんぐりころころどんぐりこ、小池にはまってさあ大変。
一夜にして政界は小池百合子によって、どんちゃん騒ぎとなってしまった。
「着眼大局、着手小局」は戦さの基本。
まず大きな絵図を描いて、次に隅々にある小さなことに手を打って行く。
青臭い理屈や理想論ばかりを、やっている民進党を、まるごと手にする方法を考えに考え抜いていたのだろう。
これ以上やりたくない都知事にオサラバし(?)すってんてんだった”失望”の党を正に希望の党にした。
民進党の軍資金と組織力もいただく。
まいにち国会法を読んで法の抜け道を考えた。
権力と添寝する女性と言われて来た。
小沢×細川×小泉から権力奪取の方法を学んで来た。
戦国時代ならこんなことは当たり前であり、父と子が殺し合い、兄と弟が殺し合い、母は我が子を殺した。
血で血を洗うのが権力争いだ。
勉強ばかりしていた民進党の人間には思いもよらぬ政変に、もはや反対論を言う人間は、嫌なら出て行って落選すればと言われる。
前原誠司にしてはよく大勝負にかけた。
これも安倍晋三政権には、これ以上やりたい放題をさせないという気持ちがあったのだろう。
あわよくば内閣総理大臣を狙っているのは間違いない。
さあ、どうするどうする、日本国中に希望の党と描かれた線の旗差し物がこれでもかと動きまわる。
大義なき解散をしたツケがどっと出た。
片や大義なんてあとからついて来るとばかりに、自民党のお株を奪ってしまった。
政治評論家、政治アナリスト、政治部記者、弁護士いつも出てくるメンバーも、”ビックリしたなあもう”という顔であった。
はり政界は一寸先は闇である。
私が応援する人に、油断大敵、地域一人ひとりの方々に誠意を持って接するのが、何よりの策である
敵方を寄せ集めと声高に言うと反感がかえって来る。
政策を語る堂々たる姿がなによりの武器である。
政界はこれから、まだまだ第二章、第三章へと続く。
(文中敬称略)




「ウルセイ、バカヤロー」


すでにユーチューブに小池百合子の映像がでている。
つまりずっと前から10月22日の解散を読んでいた。
"希望"は自からの希望塾からであると同時に、公明党のポスターのキャッチfレーズで、”希望”は語られて来たので、公明党を封じている。
原発反対で小泉、細川を取り込み、自民党の小泉進次郎の口先を封じた。
首相は公明党の山口さんがいいんでは、なんて秋波を送り、動きを止める。
アホ、バカ、マヌケの田崎史郎とか伊藤淳夫とか東国原とか北川とか片山というテレビ出たがりの、ヒマなヒトたちは、小池百合子の動きについていけない。
我が町茅ヶ崎がある神奈川県の議員とかがエイエイオー!なんてやっている。
恥を知れといいたい。
はぐれ鳥がいたり、とんずら。ふける鳥。
選挙で勝ち目のない人ばかり揃ってエイエイオー。
小池にとってはほぼ眼中にない連中。
一度笑ってずっと泣く連中だ。
私はこんなバカ男たちをみて悲しくなってしまった。
裏切り、寝返り、とんずらは世の常というが、この男たちに、日本を守る。ことはできない。
男から恥を取ったら、ただのフニャ”魔羅”でしかない。
かつての武士なら人を裏切り、仲間を裏切ったら、腹を斬り、一家一族は滅亡するしかない。
「阿部一族」のように。
小池は小泉を顧問にし、同様に細川もそうして恩を返し老人の花道を用意するだろう。
自民、民進、公民、維新、共産、自由、社民というマンネリズムの政党は、すでに流れているユーチュブの映像に、情報で完敗していることに、あ然としているだろう。
今年の二月から作戦を練っていたといった。
マル秘で動いていたのだ。
ひょっとすると20〜30議席を取るやも知れない。
民進党は解党するしかないだろう、70議席以下になったら。
そういえば森友学園の籠池夫婦はいつまで勾留されているのだろうか。
日本国は愚かなリーダーのために、ウソ八百、ウソつき放し、自己保身の国になってしまった。
口をへの字に曲げて訳のわからないことを言った。
麻生太郎なんて一文の価値もない。
10月22日(日)スッタモンダの結果はでる。
民進+小池その他イロイロが成立してるやも知れない。
小池は希望(エスペランサ)という実に日本人好きの言葉を生んだ。
失うもののない女性ほど恐いものはない。
メチャクチャバカバカしい選挙が日本の選挙を変えたことは間違いない。
地味に、地域のために尽くす。
こういうひとを選ばねばならない。
希望の兄弟分は、失望、絶望である。
何!ビートたけしが純愛小説を書いただと、毒をなくしたビートたけしは、ただのマルチな芸人でしかない。
分をわきまえろ。
この男もどんどんフツーのお金亡者になっている。
ウルセイ、コノヤロー、バカヤロー!たけしの近ごろの映画はこればかり。
(文中敬称略)

2017年9月26日火曜日

「ある対談」

週刊現代今週号にユニクロの柳井正氏とソフトバンクの孫正義氏との対談が載っていた。
少し興味があるのでキオスクで買って読んだ。
二人共個人資産額において日本の中で群を抜く。
私は別に二人の信奉者ではない。
対談の中で気づいたのは、安い労働力を使って安い物を売っている柳井正氏はファッションの未来とか、Tシャツの未来論位しか語れない。
話のスケールが小さくてつまんなかった。
一方孫正義氏は人間社会がコンピューターの更なる進化によって人間が必要でなくなるようになる、今の100倍か1000倍位(だったと思う)進化をする。
私にはチンプンカンプンなのだが、人間社会から「人間」を引き算すると「社会」だけになってしまうみたいにスケールが大きい未来論だった。
柳井正氏はやはり人間のクリエイティビティはどんなコンピューター社会になっても必要不可欠みたいに語っていたが、孫正義氏は進化したコンピューター社会において人間のクリエイティブは必要ではなくなり人工知能がその変わりをする人ので考える必要はない。
頭の中がTシャツの人と、自分が死んだ先の社会を予言(多分その通りになるのでは)する人との違いを感じた。
有利子負債10数兆円を抱える大借金大企業は売上げも負債と同じ位ある。
借金も財産の内というが、途方もない頭脳と度胸を持っている。

ちなみに週刊現代今週号のフロントページ特集は“神童”は今どうしてるというものであった。
孫正義氏は神童の中の神童であったようだ。
例えをいうならオギャーと生まれた時に、宇宙は何かを知っているみたいなものだろう。
あの堀江貴文氏も神童と言われ、試験の時は10分位で答案用紙を提出していたとか。
刑務所に行くという問題は考えついていなかった。
又、憲法学者木村草太氏は高校三年の時に、第一次司法試験に合格をした。(橋下×羽鳥という番組で知った)
週刊現代の柳井正氏と孫正義氏の対談は、洋服屋さんの大きいのとアインシュタイン位の差を感じてしまった。
詳細を知りたい人は買って読んでください。

私はコンピューター社会が大嫌いなのだ。

二人が対談したのはユニクロ本社内の5000坪のフロアの中であった。
山口県の小さな洋品店をここまでにしたのは何であったかは、分からない。
神童ではなかったようだ。となると並外れた“銭ゲバ”という事になるのだが。
最近のヒット作はワイヤレスブラ(ビューティーライト)であった。
かなり残酷な対話であった。

私は新進気鋭憲法学者木村草太氏の大ファンなのである。