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2016年3月24日木曜日

「タスカルブレッドは、助かるぞ」




本日はご報告。防災×国際協力=「タスカルブレッド」がついにリリースされました(3/23)。
首都圏限定/災害から社員を守り、国際協力もできるタスカルブレッド推進プロジェクト!おいしい非常食でCSRをしませんか?

東京都では、平成二十五年四月に東京都帰宅困難者対象条例を施行し、以下の二つのことを企業に対して義務付けています。
・大規模災害発生時には、むやみに移動を開始せず職場や外出先等に待機すること。
・事業者は従業員向けの3日分の水と食料の備蓄をすること。

私は認定NPO法人ホープワールドワイド・ジャパンの代表理事、加藤敦さんから商品のネーミングとラベルデザインを頼まれた。
アートディレクターの三宅宇太郎君と共にさまざまな方向からデザインを検討した。
三宅君には、プロがデザインをしたがプロっぽくない、がよく見ているとプロの仕事、そんなデザインを頼んだ。ペヤングソース焼きそばのようなシンプルで飽きの来ないものをであった。
結果いいデザインを生んでくれた。

「タスカルブレッド」は缶詰パン、乾パンでなくウエットでとても美味しい。
味はプレーン、メイプル、チョコレートの三種。製造は(株)ボローニャ本社。
タスカルブレッドは、世界の飢餓救済活動にも活かされる。
また障がいのある方の就労の雇用にもつながっていく。
一缶498円(税抜き)“タスカルは助かる”から生んだ。
タスカル非常食は、この他にも順次生まれる。

人に迷惑ばかりかけている、私の罪滅ぼしのボランティア活動のひとつなのです。
詳しくは認定NPO法人ホープワールドワイド・ジャパンを。
または、タスカルブレッドで検索を。
ずい分と時間がかかったがとにかくカタチになって良かった。



2016年3月23日水曜日

「個室の思い出」



三十代の頃の事で年月日は正確に覚えていないがその時の切迫したやりとりは忘れられない。目白駅のトイレの中での事だ。

朝八時半頃私は小用をするためそこに行った。
トイレの中は混んでいて小用をするにかなり並んだ。
右に小用があり左に大用が四つ五つであったと記憶する。
ある高名な漫画家さんの仕事場が目白駅側にあり原稿を受け取りに行った。

で、トイレの大用には三人並んでいた。
その中に五十代中頃の紳士風然とした人がいた。
三番目に並んでいたその人は随分とアブナイ状態だったのだろう。
自分の前の二人がすんなり出て来た人と入れ替わった。
が、その後大用の扉はなかなか開かない。

こりゃ何やってんだ早くしろと大声で叫んで扉に思い切り蹴りを入れた。
ガーン、ガーン、人の事を考えろ、いつまで入ってんだ、バーン、バーンと空手チョップを入れた。着ていたスプリングコートの裾が大きく揺れた。
多くのギャラリーが用をしながら、あるいわ並びながらそれを見ていた。
紳士(?)の声が震えていた。

そしてまた、早くしろ!と怒鳴った時、中から若い男の声で、いま出ますからそこを離れてください、とやはり震える声で言った。
何言ってんだ、離れられるかと怒鳴った。

私たちギャラリーはもうこの人はアブナイ出てしまう、つまりもらしてしまうと覚悟した。と、その時前に入った人が気を利かせたのか、アッサリと出すものは出したのか扉を開けて出て来た。紳士(?)はおっ、天の味方とばかりに一気に大用の中に入った。
若い声の主がそっと扉を開けて出て来た。
トイレの中はホッとした空気が流れ固唾を呑んでたギャラリーはそれぞれ次の行動に移った。短い様であり、長い時間でもあった。


昨夜家に帰り東京新聞の夕刊を読んだ、そこに、トイレ習慣に変化/「座り男子」外でも急増/の大見出し、中日本高速道路、SAPAの個室増設と横見出しがあった。
半面近い大きな記事だった。座り派が多くなった。個室の中でスマホをいじるからだ。
勿論「尿が飛び散らない」というキレイを求める人が多い。

ある調査によると洋式に座って小用を済ますが33.4%とか。
年々トイレが近くなるのは私だけではあるまい。トイレに座り込んでiPadで本を読んだり、スマホでラブコールなどはやめていただきたい。

もし私が目白の紳士(?)のようなケースになったらそれは想像におまかせする。
記事を読んで思い出したトイレの落書がある。
ナンベンワナンベンモデル。

2016年3月22日火曜日

「頂上の先」



倉敷から帰った日曜の夜、人生の流転を見た。
NHKのニュース番組のスポーツコーナーで清原和博と甲子園で伝説をつくった桑田真澄が、相変わらず暗い声で解説をしていた。
桑田は投げる不動産屋と呼ばれ、株で失敗の江川卓と借金王を争っていたという。
それ故二人を監督やコーチに起用するチームはない。

フジテレビを見ると、松戸の総合病院に入院隔離されている清原和博がカーテンの合間から無精ヒゲをはやし不安げな顔を出していた。
甲子園では選抜高校野球が始まっていた。

溜まった新聞を読みながらクサイ言葉を聞いた。
ショーンKが涙声で四分間お詫びと称するコメントであった。
スミマセン、ゴメンナサイ、許して下さい。バカな私はその四分間を全部聞いてしまった。あの和製ベートーヴェンの時程のインパクトはない。
佐村河内守は今何をしているかだが、ゴーストライターであった作曲家新垣隆は売れっ子となっている。



ゴルフシーズンが幕を開けた。
かつてはAO時代といわれた、Aの青木功はOの尾崎将司(高校時代は野球のエースであった)に勝利数では及ばない。Oは我が世の春を謳歌し、ホワイトハウスといわれる程の豪邸を建て、長い間自分以外はプロゴルファーにあらずの振る舞いであった。
Aはよき再婚相手を得て主戦場を米国にした。結果Oは借金地獄に落ちた。
昨年度賞金獲得はほぼゼロに近い。
トボトボとクラブを杖に変えてゴルフ場にいる姿は哀れを極める。
一方中卒の青木功は米国で成功しゴルフの殿堂入り、今年度から日本ゴルフ協会の会長となった。白いスラックスに赤いシャツ、短髪でシャンメェ、シャンメェと言っていた男が一人の女生との出会いで劇的に変わった。

学歴とは何か、学歴コンプレックスとは何か、私にはよく分からない。
勉強が好きで仕方ない人は天下国家、人民のために学歴を積んでほしい。
学びの歴史をだ。入学しただけでは学歴ではない。
何を誰にどう学んだかの歴史が学歴という。中退だっていい。
密度濃く学び、もうこれ以上学ぶこたあないと思えば中退すればいい。

人間は一人ひとり個性があるんだからそれを生かすことが正しい。
織物の職人、鉄工所の職人、旋盤の職人、大工職人、刀鍛冶、和紙職人、畳職人、植木職人、左官職人、漆塗りの職人、およそ職人の達人、名人たちに学歴コンプレックスなどは無い。日本は職人の国である。
私が最も尊敬する人々は職人さんたち、漁師さん、お百姓さんたちだ。
生きた知恵とアイデアを持っている。

人生は流転する。“頂点とは転がり落ち始める場所”というのが自論だ。
さて、だれが転がり落ちるか、今頂点にいる人々を観察する。
企業もブランドも同じ、ソニー、シャープ、パナソニック、東芝、日本を代表する企業が中国や台湾などに買収されるなんて誰も考えていなかったはずだ。
今の世の中学歴でメシが食えるほど甘くはない。
むかしの名前で生き残れるブランドはない。

2016年3月18日金曜日

「卒業式とスギ」




本日午前九時〜十一時、茅ヶ崎に住む孫の小学校の卒業式に出た。
もう一人は船橋なのでそちらには先泊で愚妻が行っている。
同じ日だったのだ。

猛烈な花粉症にやられていて目も、鼻もグシュングシュンだ
今年は何か新しい花粉物質が私を襲っている。

私は父を早くに亡くし、母は働いていたので、卒業式や入学式での親との思い出はない。それ故何をさしおいても入学式や卒業式や運動会には最優先で出席する。
卒業生はわずか53人、担任の先生は男一人、女性一人のみであった。

卒業生はそれぞれ決意を語った。
保母さんになって世の中の役に立ちたいです。
イラストを描いて絵本を作ります。
看護師さんになって病人のお世話をしたいです。
ピアニストになってピアノの先生になりたいです、何故かプロ野球の選手とか、サッカーの選手とかテニスやお相撲さんとか、円盤投げとか砲丸投げなどというスポーツ関係がいなかった。

一人くらいはヤクザの親分になって世の中をオモシロク生きます、なんていうユニークな子がいればと不謹慎にも思った。
式に先駆け君が代斉唱があったが私は座ったままであった。
式はキビキビとしていて随分と練習したのだろう。
この頃は「仰げば尊し」とか「蛍の光」とか「贈る言葉」はない。
子どもたちの将来が希望に満ちていることを心より願うのだ。

一日二十四時間の内に、ありとあらゆる犯罪が起きる。
“子は育てたように育つ”という。
昼、家に帰りイカれたFAX機をハリ倒したら動き出した

TVのニュースでは、また清原和博ばかりだ。
シャブ中だった田代まさしが、まるでシャブ評論家のようにしたり顔でシャブ脱出法を語っている。

小学生の頃からシャブをやる子はいない。
中学に入ってからはいつでもやる可能性が生まれる。
何かが変わるそのちょっとした変化を見落としてはならない。
シャブへの入学はたやすいが、卒業式を迎えるには鉄の意志が必要なのだ。
あー目がかゆい、鼻水が止まらない。スギをぶった切ってやりたい。

2016年3月17日木曜日

「トマトと赤い玉、」




昨夜帰宅しアレやコレやをした後、映画を観た。
題名は「遠雷」根岸吉太郎監督の代表作だ。
主役の永島敏行が23才の設定だから、初めて観たのはずーっと昔だ。
確かベストワンになったと思う。

栃木県宇都宮近辺でトマトのハウス栽培をしているのが永島敏行、その友だちがジョニー大倉、トマト栽培以外にやる事といったらスナックで飲むこと位しかない。
あとはハウスの中にワラを敷き、毛布を敷き、服を脱いでそれを敷いてひたすらSEXをする。若い肉体と肉体が、たわわに実ったトマトとトマトの間で重なり合う
石田えりのスイカップの胸がブルンブルン揺れる。

地上げが始まった頃なのでハウスの土地を売れと地上げ屋が来る。
愛人をつくって家を出た父親(ケーシー高峰)は女装して愛人を抱く。
スナックの女性に惚れたジョニー大倉はその女性を絞め殺してしまう。
大都市化が進む中で農家の跡取り息子はトマトを切り取り続け、SEXを続ける。
他に何もやることがないのだ。

根岸吉太郎監督は実に丹念に、農家の生活を追う
百姓は働いてさえいれば、食っていけるちゃと母親は言う。

古い名作映画をしこたまレンタルして来ている。
アウトプットするにはインプットが必要だ。
それには決して外れのない映画がいちばんだ。

新作の「赤い玉、」という高橋伴明監督、奥田瑛二主演のも観た。
これは芸術大学で映画を教えるスケベ教授の話し、バイアグラを飲みながら若い女の子とやたらめったらSEXをし、最後は車にはねられて死ぬ。
高橋伴明監督の実世界のような作品であった。
女房の高橋恵子がちょっとばかり出ていた。

「遠雷」は芥川賞作家、立松和平の原作だけに文学的であった。
奥田瑛二の娘安藤サクラはやはり「百円の恋」「0.5ミリ」の演技で主演女優賞を受賞した。スゴイ映画家族だ。気分を変えるために、石井岳龍監督の「ソレダケ」を観る。

アメリカ合衆国の大統領予備選はてんやわんやの大騒ぎとなってきた。
いずれハリウッドでB級映画化されるだろう。
ともあれ映画は私の最高の精神安定剤なのだ。
一日も早くトランプ劇場の終わり方を観たいと思う。
途中でバァーンと撃たれるかもしれないが。