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2010年12月2日木曜日

湘南の嵐便り 「掟破り」


タクシーの運転手さんに鉄則があるという。
一、 野球の話はしない(お客さんが何処のチームを応援しているか分からないから)
二、 政治の話をしない(お客さんが何処の政党を支持しているか分からないから)
三、 宗教の話をしない(お客さんが何の宗教を信じているか分からないから)
この三つを基本としているらしい。


最近四番目に沖縄と朝鮮半島の話をしないが加えられたらしい(運転手さんに沖縄や韓国の人が多いから)
一歩間違って「お客さんロッテが優勝して良かったですね」
「一体民主党とかはどうなっているんですかね、又この小さな国に7つもの政党が必要なんですかね」「あの宗教関係の親玉はかなりヤバイらしいですね」
そして「沖縄じゃ基地でたっぷり儲けている悪い奴等がいるらしいですね」
なんてお喋りな初心者の運転手さんはかなりデンジャラスと言える。


※写真はイメージです


事実ウルセイ黙ってろなんて後から蹴飛ばされる人も多いという。
会社は運転手にも問題があるので余程傷が大きくないと警察に訴えない。


そこで思い出した事がある。私の後輩の女性が伊豆で大きな温泉旅館の女将をしている。
泊まり客の中で一番破廉恥でメチャクチャに騒いで暴れるのが、一位学校の先生関係、二位が警察関係、三位がお役所関係。一番スケベなのがお医者さんの学会関係という。
翌朝お詫びの言葉もなくハチャメチャにしてゴルフ場に向かう。


かつて東京駅で赤帽をしていた人と飲み屋で隣り合わせになった。
自分で書いたという本を後日送ってくれた。これが面白い事この上ない。

これがその本です

チップが多かったのが勝新太郎とか荷物を持ってくれたのがジャイアント馬場とか、スッピンで誰だか分からないでいた大女優とか東京駅の歴史本であった。

世の中は万華鏡の様な物。面白いと思えば色々に見えて面白い。何だがゴチャゴチャしていて見ていてもつまらないと思えばつまんない、視力検査みたいだから。


先日やけに毛深くてまつ毛が濃くて立派な運転手さんの車に乗った。
ネームプレートを見ると玉城とある。運転手さんは沖縄かい?知事選の方はどうなっているのと聞くとその手の話はしてはいけないと言われているのでご勘弁下さいと具志堅用高みたいな甲高い声で断られた。

でも実は結果はもう分かっている仲井真でね、既に建設会社がテトラポット、残土処理、生コンや運送会社もほぼ決まっているんですよと言った。

運転手になって五日目であった。
掟破りの人であった。

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