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2016年6月6日月曜日

「お母さん」


この世の中で誰がいちばん大切か言えば、いのいちばんは「お母さん」だろう。

「戯れに母を背負いて そのあまりに軽さに泣きて 三歩歩まず(石川啄木)」
良い命も悪い命もお母さんの中から出て来た。
お年寄りを大切にしない社会は、お母さんを大切にしない社会といえる。

遠い昔「日本の母」という映画があった。三益愛子が主演した。記憶が定かでないが概ねこんな話だ。

三益愛子演じる老母には、兄姉が三人いる。
兄には嫁がおり、姉には夫がいる。末っ子は遠く離れたところで働いている。
老母ははじめ長男の家に住むが、嫁がやさしくない。
とても居づらい。娘のところに身を寄せるが、その夫がやさしくない。
とても居心地が悪い。
次男のところも同様で老母にとって居心地が悪い。
それぞれの家庭にそれぞれの事情がある。

ある雪の日老母は外をさまよっている時、路上に倒れてしまう。
すぐ前に養老院があり命は助かる。
やがて末っ子が帰ってくる(確か宇津井健)。
末っ子は怒り、兄や姉をなじり倒す。
そしてお母さんは僕がお世話をする。

とまあこういう映画であって、当時十二、三歳だった私は、オイオイと泣いた。
これから介護付老人ホームを撮影するために向かう。
お母さんを大切にしない国はきっとお天道様に叱られる。

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