これは映画の取材で聞いたことですよ(?)ヤクザ者の世界に例えると、親方は親分。
横綱は親分とほぼ同格、相撲の世界では「神」である。ヤクザ者の上下関係は相撲の番付と同じで厳しい。礼儀作法を一歩間違えると、とんでもないことになる。
目玉は潰れ、歯はほぼなくなり、鼻骨は折れ、肋骨はボロボロになり、金ん玉は数倍にふくれ上がり、小指はなくなり、左腕がなくなり、全裸にされて鉄条縄でグルグルにされ川や池や、湾に放り込まれる。オロク(死ぬこと)になると、山に捨てられ、又は埋められる。あるいわコンクリートで埋められ沈められる。ビール瓶でアタマを割られるなんていうのは、やさしいもんだ。飲んでいる店の床に正座させられて、バッコン、ボッコンにされる。
では、どんな時にか、返事が遅い、タバコに火をつけるのが遅い、ヤクザ者は”ロトイ(トロイ)”奴を嫌う。ビールをこぼす、説教をすると頭を下げずにガンをトバス(ニラミつける)。更に両足でカタカタ貧乏ゆすりをする。不平、不満を口にする。頭を左右に動かす、詫びを入れない。仲間のせいにする。
まして説教中に、もう時代が変わったんですよと言いながらスマホなんか見ていたら100%この世の終りとなる。暴力団の世界は暴力でしか解決しない。(あるいは大金)、(あるいは体)ヤクザ者は警察に被害届なんて出せない。警察もヤクザ者が半死半生で逃げて来ても、何の事件にもならないので、とり合えず帰れ、帰れとなる。死ぬと殺人事件となり、かなり点数を稼げるので少しヤル気を出す。横綱白鵬が説教したら前頭の貴ノ岩が、ニラミ返した、その上スマホを見ていた。相撲界は番付一つでも大差がある。
まして横綱と前頭が一緒に飲むなんて、10年早いと言われる世界だ。
暴力は絶対にいけないが、暴力を受ける方も絶対いけないことをしては、イケナイのだ。日馬富士の引退は当然だろう。大好きだったがジ・エンドだ。親方である伊勢ヶ浜がメソメソ泣いてはイケナイ。
貴乃花親方は相撲界の人間としての基本的認識がない。ハナから警察沙汰を考えていた。そもそも60場所の内、54場所が日本人以外の優勝だ。国技とは何かをこの期にしっかり考えねばならない。
貴乃花が足の怪我をしながら武蔵丸と優勝争いをした時は、武蔵丸は決して足を攻めず、下手な芸居で投げつけられた。
鬼の形相をした貴乃花に、時の総理大臣小泉純一郎は、よくやった!感動した!と叫んだ、が私的に言えば典型的片八百長だ。武蔵丸はつらかったはずだ。ともあれビールは飲むもので頭を殴るものでなく、カラオケのマイクは唄うものであって頭を殴るものではない。相撲界のヤキは大したことはない。
やっぱり、ヤクザ者の暴力ほどオドロシイものはない。暴力反対!と声を大にして言っておこう。
今日からいよいよ12月だ。礼義正しくあらねばならない大事な師走である。昨日は”三の酉”くれぐれも火の用心を。