今週ステキな出会いがあった。そうして嬉しい電話。ステキな出会いその一人は、映画監督の「前田晢」さんを、お世話になっている、会社のオーナーに紹介されたことだ。二人でわざわざ私の仕事場に来てくれた。前田晢さんは、「ブタのいた教室」とか「極道めし」「王様とボク」をはじめすばらしい作品を作っている。12月28日松竹から封切られる正月映画「こんな夜更けにバナナかよ」を作った。 私を訪ねてきてくれたのは、ある画家のドキュメンタリー映画のポスターを作らせてくれるためだ。会社のオーナーに一度ぜひ会ってみてよ、すごくいい人だからと聞いていた。長回しで有名な故相米順二監督や滝田洋二郎監督や崔洋一監督たち巨匠に鍛えられた人だ。東北芸大で准教授もしてると言った。
映画少年がそのまま目の前にいるという感じであった。当然話は映画で盛り上がった。ある画家については、ポスターができてからご紹介する。ものすごく明るい人で、ものすごく悲しい人だ。映画の題名は「ぼくの好きな先生」故忌野清志郎のヒット曲だ。先生の描く絵には、必ずRUNNERの文字が入る。それが悲しいのだ。来週13日撮影する。ステキな出会い、もう一人は、ブラジル・リオオリンピックで有名になった、ユニークな流面形の公式卓球台をデザインした、プロダクトデザイナー「澄川伸一」さんだ。やはりお世話になっている会社のオーナーから依頼された仕事の打ち合わせで会った。澄川伸一先生の自宅兼アトリエは東小金井駅の近くであった。千葉工業大学を出てソニーに入社、いきなりウォークマンをデザインした伝説の人だ。駅まで迎えに来てくれた。 BMWで約5分アトリエに着いた。私がイメージしていたものが、すでに模型として作られていた。アトリエの中には、いろんな流面形の作品があった。ジャコメッティが好きな人ですかと聞いた。人間をギリギリまでつきつめたジャコメッティの彫刻は、私も大好きであったからだ。ええ大好きですと言った。アトリエ内にジャコメッティ風のオブジェがたくさんあった。実はこの打ち合わせの後、電話を忘れたと大騒ぎになり、ご夫婦に大迷惑をおかけした。結局東小金井駅の切符売り場に忘れていて、駅員さんにもしかしてと聞いたら、親切な人が届けてくれていた。凄腕の女史がいなくなってから、 とにかく新人をはじめみんなに、迷惑ばかりかけまくっている。澄川伸一さんも大阪芸大で月に何回か教えていると聞いた。大阪芸大から有能な人材が、次々と出ている秘密を知った。教える人をしっかり選んでいるのだ。会社のオーナーの期待に応える作品が生まれたら、 日本の一つの文化が変わる。嬉しい電話は、友人の映画プロデューサー星野秀樹さんが参加している、上映中の映画「スマホを落としただけなのに」がヒットしていますと知らせてくれたことだ。北川景子主演である。みんな頑張っているなと思った。映画で生きていくという人間は、悪徳プロデューサー以外は、みんな、みんな映画少年だ。いい人と会った日は、私も少年の心になれるのだ。天才中野裕之監督の「PEACE NIPPON」の外国語版は、どうなっているだろうか。世界中の人に見てもらいたい作品だ。週末はぜひ映画館へ。