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霊長類最強といっても、この人はれっきとした女性である。
誠にもって不謹慎だが、その凄まじい戦いの姿を見ると、このまるでゴリラの様な女性は、男性と性の交換をする時はどんな姿なのだろうかと思ってしまった。
一杯飲んでちょいと酔が回っている時にニュースを見たのだ。
戦うマットをベッドの上でと想像すると、一人の男性が息も絶え絶えに悶絶する姿が浮かぶ。顔の幅よりはるかに広く太い首、鋼鉄のような体、二つの乳房は見た事はないがきっと砲丸投の球の様に硬いのだろう。
丸太ん棒の様な二本の腕。強靭そうな出歯。
どこもフニャフニャとか、ホンワリ、ホッコリ、プッチリ感はない。
猛然とタックルされ、後ろに回られ、組み伏せられ、首とお尻をガッチリ掴まれ、逆エビ状態にされ、グイグイに攻め立てられる。
イテエ、イテテテ、何すんだバーロー、ギャーギャーギブアップとなる筈だ。
レスリングは古代から続くスポーツだからオリンピック種目に残るのは当然だ。
霊長類ゴリラ科アスリート、吉田沙保里さんの知られざる姿を想像し余計な心配をしていたら酔いが回るのが早くなってしまった。
世界選手権女子55キロ級でなんと11連覇を達成した。
未だ30歳だからきっと2020年の東京大会でも勝つだろう。
あるアスリートから聞いた話だが、マット上で戦うアスリートたち(レスリングや柔道)は外のスポーツ選手と違って肉体と肉体が密着するからアドレナリンの発生を治めるには、やはり肉体を密着させねばならないんですよ、なんて云っていたのを思い出した。
霊長類最強の女王吉田沙保里さんはインタビューに応えて「むっちゃキツイ、体にガタがきている」なんておっしゃっていました。
そんな事を云わずにもっと勝利の快感を味わって下さい。
私は吉田沙保里さんの勝利に対して心より乾杯をいたしました。
少し濃い目のハイボール。おつまみは、ハイ、チーズです。
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