目の前に二人の男、右に一人の男、その隣りに私、男たちとは何の関係もない。
東海道線の四人掛けに座った状態だ。
三人は同じ会社の人間であった。三十歳前後であった。
三人は同じ会社の人間であった。三十歳前後であった。
この三人はお上品なのか缶ビールも、缶チューハイも、サキイカも柿ピーも持っていない、持っていたのは会社の人事話だ。午後十一時過ぎなのに三人はシラフであった。
会社員なのに駄目じゃない一杯飲んで帰らなきゃと思ったが、三人の話を小さく畳んだ新聞を読みながら聞くとはなしに聞いた。
○△さんヤバイスヨネ、この間大阪から帰ったばかりなのに今度は金沢だって、いいじゃん金沢、新幹線が走ってるし料理うまいし、美人が多いし。
○△さんもう駄目かもね、10年間で三回転勤だもんね、やっぱあの副社長に嫌われたのがマズかったよね、だよね、あの人あの出版社の丸抱えだったもんね、そりゃーもうズブズブだったよな、○△さん正義感強いし、あの出版社嫌いだったし、でもあそこまでやっちゃなあ~、だよなあ。
とまあこんな会話があったが、すいませんと私の右にいた男が川崎で降りた、じゃなあと二人と別れて。
私はハイどうぞと立ってあげた。
そこいいですかと、立っていた若い男が座った。
オメエやけにでけえなと思うほど体がでかい。それ故キュークツである。
耳にイヤホンを入れていてキンキン音が聞こえる。
黒いジーンズにウエスタンブーツ、頭には細い毛糸の正ちゃん帽、太い毛糸のマフラー、ハーフコートのようなカーキ色の不思議なカットの服(ペンギンみたい)で、
やけに長くて太い、コッペパンの親方みたいなものにベーコンやら、トマトやらモッツァレラチーズやらを二分割の中にしこたま入れたものを、長方形の紙箱から取り出して食べ始めた。
目の前の二人の男は無言でスマホを見ていた。
右耳にキンキン音が入って来る。
ウエスタンブーツでリズムをとっている、太いパンにかじりついている。
あ~だめだ、何か言いそうな自分を制御する。
マズイ、ウルセ~なんて言いそうだ。
ガツガツすんじゃねえなんて言いそうだ。
列車は横浜に着いた。
どっと人が降りた、左側の席が空いたので移動しようと思って立ち上がろうとすると、アレッ、何だよと思った。
私のオーバーコートの隅っこに男のケツがあって引っ張られているのだ。
その後どうなったかは想像におまかせする。
昨日、琴奨菊と日馬富士は必ず琴奨菊が勝つと書いたがその通りとなった。
モンゴル出身の横綱が三人共同じように敗けた。おすもうさんはやさしいのだ。
場所後の結婚を祝ってあげた(?)。
春場所は又、9勝6敗以下だろう。
甘利明大臣があまりに露骨な賄賂を手にしていた、この首を取れなければ野党は無党を証明することになる。
サアー、ドスコイ、ドスコイ。
1月24日(日)午前10時〜TV朝日「極上!旅のススメ」に私の友人が経営する伊豆稲取の名旅館「石花海(せのうみ)」が紹介されます。是非見て下さい。
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