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2018年10月17日水曜日

「凶悪」

「地面師」がイモズル式にパクられた(捕まった)。映画「凶悪」で、“リリーフランキー”が怪演したのが地面師である。 映画ではヤクザ者の男から、“先生”と呼ばれていた。現在無期懲役で収監中である。何人も殺しているのだが、殺人に関しては一件しか立証できていない。その先生の使いパシリをやっていたのが、ヤクザの中でも、あまりに凶暴なことで有名な、一人の親分だった。確定死刑囚なのだが、何人も何人も、山に埋めたり、住宅を建てる土地の下に埋めた。分かっているだけで、五人らしいが、実態は分からない。死刑を少しでも遅らすために、小出しに遺体を埋めたことを話し出す。当然警察は遺体を発掘する。証言通り出て来ると、それについて追捜査するので、死刑囚の執行はできない。映画では、“ピエール瀧”が怪演していた。いかなる暴力団、ヤクザ者も“地面師”は、ヤバイ存在なので手を出さない。ヤクザ者たちは、地面師のパシリとなり、報酬を求める。「地面師」はその土地のルーツというか、歴史をスミからスミまで知っている。つまり「その土地」の歴史を。代々、代々、代々と、その土地の歴史を調べて、筋書きを生んで行く。戦国時代の前から、太平洋戦争にかけて、日本の土地の登記書などは焼失した。元華族などは身分を廃止され、生きて行くために土地を手放した。空襲などで住んでいた家の主が死んでしまった。駅前の一等地は、当時第三国人と言われた、中国・台湾・韓国人が、ここは“勝者”のオレたちの土地だと好き勝手に奪い取り合った。東京の駅前をはじめ繁華街のいい土地は、第三国人のものとなった。それは現在にも続いている。駅前開発は地面師との、戦いでもあった。知人だった元刑事は言う。よく身元不明の人間が、山の中から白骨遺体で出て来たり、海からバラバラになって出て来たり、突然変死したり、自殺に見せかける。それには、たいがい地面師集団がからんでますよと。地面師はリーダーらしき者がいる。その下にいろんな役目がいるのだが、その実態は複雑で本丸に行き届かない。地下の地下の地下にいる、黒い生き物なのだ。詳しく知りたい人は、映画「凶悪」を見るといい。人間という生き物の本質を知ることができる。金という「エサ」を食べて行くために、人間は地球上でいちばん凶悪となる。


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