確か先週の水曜日だったと思う。沖縄でホテルを経営している友人に、電話をかけて、知事選はどう(?)と聞いた。友人は玉城デニーさんがリードしていたけど、佐喜真淳陣営が、ひっくり返したみたいだと言った。何しろ建設業界とかいろんな業界にものすごい締め付けを行っている、それに創価学会がフル回転しているとか、佐喜真氏が所属している日本会議も動いている。そうか、なんとか玉城デニーさんに勝ってもらって、この救いようもない悪政の流れを変えてもらいたい、そう思っていた。台風がまた近づいてきているようだから気をつけて、勝ったらきっと沖縄に行くからね、と言って電話を切った。台風24号は投票日の30日にピッタリ照準を合わせたかのように、大きく、広く、ゆっくりと沖縄を目指していた。歴史は必ずひとつの分岐点がある。命脈が尽きる時とか、悪運が尽きる時だ。政治のプロたちはそれを敏感に感じていたはずだ。この台風が吉となるか凶となるか、神風となって無党派の人々が棄権してくれるか、あるいは台風で投票率がグンと下がるか、頼む30日に沖縄に来い。佐喜眞陣営の選挙のプロたちは祈っていたはずだ。なぜなら自民党内において独自の調査をしていて、玉城デニー氏に大きくリードされている。期日前の独自の調査でもリードされている。自民の票も鉄壁の公明の票もかなり食われている。沖縄の知事選は大官房長官マターの選挙、公明もその官房長官の盟友、学会の選対を仕切る副会長のマター。ここで負けるとアメリカから見放され、学会での力を失ってしまう。客寄せパンダと化した小泉進次郎氏は、三度も沖縄で演説をして、その日和見主義を味方からも笑われる。いわゆる“逃げ恥”ばかりだ。政治家としての処世術ばかりを身につけた。(ある大物自民党政治家がテレビで語っていた。やっと政治家になって来たと。)台風24号は絶妙な早さで沖縄を通過した。30日にはほぼ去っていた。自民党内には投票率が61%を超えたらマズイと言っている者がいた。日本人は何かをやり遂げようとして、志半ばで命を落とした人に対しては、その志を支持する。いわゆる弔い合戦が強いのは、洋の内外を問わず共通だ。期日前投票に35%以上行ったのは、玉城デニー氏を支持する人々と無党派が多かった。台風が過ぎ去り、午後から投票に行けるようになり、28%くらいの人が投票した。日曜日午後9時過ぎ沖縄の友人から電話が来た。当確が出ましたよ、玉城デニー当選ですよと弾んだ声で言った。そうかそれは良かった。これで流れは間違いなく変わる。沖縄に行くからねと約束をした。今日内閣を改造するだろう。党の人事はすでにニュースに流れている。主要閣僚は留任ばかり。つまり閣外に出すと始末の悪いことになるので、ホールドしている。麻生太郎と言うカッコマンの根性なしは、閣内で飼い殺し、野党への生贄だ。後は軽量ポストばかり。テキトーに割り振って終わる。内閣は改造するたびに弱体化するという。ポストにつけなかった、大量の心待ち議員がブータレるからだ。国会議員及びマスコミ関係、ありとあらゆる情報を手にしている、官邸の茶坊主たちはそれを弄んでいる。官房長官は、大モンスターと化している。ひょっとして沖縄知事選の敗北をよろんでいるのは、安倍総理大臣かもしれない。それで少し大きな力が削げた。が、来年の参議院選挙は退陣含みとなる。私の夢見ている人にいよいよ機会が訪れる。“動かざること山の如し”動いた人間は勝てない。動かされるようになった人間が勝つ。(文中敬称略)
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