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2020年2月29日土曜日

第29話「私は中止」

私は「中止」である。鈴木北海道知事に先を越されて焦ったのか、あるいわ桜を見る会の問題で追い込まれて気が滅入ったのか、又は検事長の人事でゴリ押しをして、集中砲火を浴びて思考回路が乱れたのか、自らの側近の補佐官があろうことかこの大切な時に立食パーティを開いて支持者と乾杯に頭に来たのか、愛妻が呼んではいけない世界の人を呼んでいたことが、三月一日付の赤旗日曜版に実名入りの記事で出ることが分かって狼狽したのか、味方だと思っていた産経新聞の世論調査で、支持率が36%位で、不支持率が47%位と発表され、これまた頭に血が上った(?)、やはり味方として手なづけていた、海坊主のような作家、百田尚樹がツイッターで、何をやってんだ国のリーダーは、みたいな批判的メッセージを発信したらしい。このままだと側近も味方も、機を見て敏となり離れて行く。オリンピックもアブナイ。私中止にはイライラが頂点に達しているこの国のリーダーが、もう仕事を中止したいと思っているように見える。使えない側近たちや、食えない味方(?)風の連中を見たくもないからと。私中止の業界も新型コロナショックに、困惑している。プロモーション活動やイベントと名の付くものは中止、セミナーも中止、プレゼンテーションも中止、お世話になった方々の送別会なども中止、長い間お疲れさんでしたの、停年の会も中止。私中止のまわりは中止の渦。突然小・中・高を休校宣言しても、全くの無計画だから中止をしない県や市も出る。大学や専門学校は、進学塾や習い事は、狭い所にギューギュー詰めの、学童は、全く使えない文部科学大臣はコロナ対策会議を欠席して、支持者と新年会(?)で乾杯をしていた。法務大臣も同じことをしていた。さすがの一強内閣もガッタガタ。大実力者の菅官房長官が、ついに見放したのだろうか、ダッチロールとなって日本国は大中止大国となった。内閣は機能停止、リーダーの最側近だけで決めた。非常事態宣言の無い、非常事態となった。ドストエフスキーは、「罪と罰」の中でこう書いている。「いまなお自分こそが『正しい』というウイルスが蔓延している。人の心に宿る自尊心や虚栄心は、自己を真理の唯一の者として絶対視する。傲岸不遜、他者への蔑視と憎悪を生む。その解決策には豊かな人間性と知性、教養、謙虚さ、庶民感覚が必要なのだ。(東京新聞・コラム大波小波より一部引用)人間はその器以上のことを求めてはいけないという。一国のリーダーより、県知事や市長の中に人物がいることを知った。この機にしっかりと次のリーダーを見つけよう。誰がどんな言を発し、どんな行動をしたか。私中止は週末はしっかり人物を見定める。沈黙は金なりとも言う。(文中敬称略)


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