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2020年3月31日火曜日

第43話「私は残念」

私は「残念」である。お笑い芸人の中でも突出した、大天才であった、元ドリフターズの「志村けん」さんが亡くなった。大丈夫だぁ~”が決め言葉だったが、胃のポリープ(?)の手術後、弱っていた体に、新型コロナウイルスが侵入し肺炎を起こしたという。一日煙草三箱を喫う、ヘビースモーカーであった過去がある。今すぐ禁煙しても痛んだ肺は回復しない。20年位前に禁煙していないと駄目らしい。私残念は志村けんさんの大ファンだっただけに、残念である。享年七十歳、合掌する。私残念は医療現場で、その身をかけて患者に奉仕して、新型コロナウイルスに感染する、医師と看護師さんに、心から感謝と敬意を表す。私残念は思う。昨今、看護師さんになる女性が減っていることを。人間はオギャーと生まれる前、母となる人のおなかの中にいる時から、看護師さんのお世話になる。あの世に旅立つまで。人生とは、看護師さんとのおつき合いといってもいい。私残念は看護師さんとか介護士さんたちは、もっと、もっと優遇されるべきだと思っている。無駄な予算を削減し、もっと医療関係の施設に投じるべきだ。私残念は今度の新型ウイルス問題への、ドイツの対応を見て、愕然とした。日本と比べて格段に進んでいる。看護師さんといえば、英国のフローレンス・ナイチンゲールがそのシンボルだ。今年は(1820~1910)生誕200年であると知った。ナイチンゲールは、クリミア戦争の戦場で一日二十一時間働いたという。戦争中、殺菌処理をされていない肉や乳製品を食べて、感染症のブルセラ症を患う。心の傷も負った。発熱と不眠症、そして鬱に悩み歩行困難となった。九十歳で亡くなるまで、人生の半分をベッドで過ごしたと伝えられる。が、ナイチンゲールは五十年にわたり、医療、看護現場に革命をもたらす戦略家であったという。人の命は衛生管理によって防げる、あらゆる事象を統計的に分析して政府を動かした。看護服を生み、看護教育を生んだ。建築デザインも学び、病院の窓や照明、洗濯施設など病棟の基本を生んだ。病気と闘いながら、ずっとベットにいながら数々の提案をした。そんな記事を読んだ。(ロンドン、沢田千秋さん発)私残念はこんな人が国会議員の中から出て来ないかと思う。もっと政策立案能力がある経験豊富な人間が、国のリーダーにならねば、確実にこの国はロックダウンではなく、ノックダウンする。大天才志村けんさんが言う、大丈夫だぁ~”でなく、大丈夫じゃないよォ~”となるだろう。私残念はあの世から、“志村けん”さんより先に逝っている、“いかりや長介”さんとでこの国を、再び笑う国にしてほしいと願うのだ。笑いの前では「全員集合」だから。
                               (文中敬称略) 

 ナイチンゲール

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