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2021年6月19日土曜日

つれづれ雑草「人類の災典」

雨にも負けて、風にも負けて、権力にも脅しのすごさにも負けて、丈夫でない心を持ち、欲も出し、そっと怒り、いつも自分たちのことだけを考え、一日四合の酒を飲み、たくさんの肉と魚を食べ、あらゆることを自分の勘定に入れ、よく見極めて、そして忘れる。みんなからデクノボォと呼ばれ、ほめられずもせず、見向きもされない。そういうヒトに私はなりたい(分科会一員?)。人類の祭典オリンピックは人類の災典となった。政府の選んだ人が雁首を揃えた分科会:会長の尾身茂会長の提言は、予想した通り玉虫色だった。妥協の産物を生む、調整能力に優れた尾身茂会長は、オリンピックは中止すべきと断言できなかった。返り血を浴びることを怖れた。東に文句を言う委員がいれば行って麻雀をし、西に一言居士がいれば行って麻雀をしつつ説得をしたのだろうか(?)。否現在麻雀はポンだチーだと声を発するので、禁止かも知れない。ともあれ雁首たちの意見は研究の成果として少しは役にたったのだろう。人と人が会えば、ワクチン打った(?)があいさつ代わりとなった。えっ、打ってないの、ヤバイよあの人はと、同調圧力がかかる。この国の民は付和雷同する強い傾向がある。ワクチンではない、ワクチン風の薬の副反応が今後いろんな形で出るはずだ。老人たちの多くがそれを知る頃は、この世から旅立っている。幸い私はホタテアレルギーなのでワクチンもどきを打つことは許されない。会社もやっていけない、店もやっていけない。その一人ひとりの命と、オリンピックの選手一人ひとりの命の重さは同じだ。アスリートはずっとこの日のために、血の出るような練習してきたからカワイソー。そう言うが、我々弱小企業も、レストランのオーナーも、中華店のご夫婦も、クラブやバーのママさんも、テレワークで仕事をするパパさんも、みんな、みんな職業の数だけ、血の出るような過酷な日々を送って来た。アスリート達と等しくカワイソーなのだ。カワイソーでないのは、莫大な利権のおこぼれを手にした悪い奴等なのだ。より速く。より高く。より強く。がオリンピックの目標だった。初めは未だ人類が未熟だったからだ。そもそもアマチュアが参加する祭典だった。徹底的にバカヤローな組織が生まれ、より多く賄賂を。より高価なプレゼント。より強情に(要求)。五輪貴族たちのための災典となった。話は代わって、国土計画に就職した「A」さん。90年代前半に国土計画からJOCに出向して国土計画を辞職後、そのまま再雇用されて経理を担当していた。その「A」さんは長野オリンピック(大赤字)の時、T氏から金庫番を命じられていた。以来ずっとオリンピックの金庫の中の動きを知っていたらしい。その「A」さんが、先日突然列車に飛び込んで死んだ。それを目撃したという人がいるというが、その人は出て来ない。遺書もない。ごくフツーに出社して行ったと家の人たちは言う。Why何故(?)なんだかサスペンス映画みたいだ。昨日深夜「南山の部長たち/KCA」を見た。韓国映画はここまでリアルに権力と対峙するのかと感心した。今ブタ箱に入っている朴槿恵元大統領の父朴正煕元大統領が、最側近に食事中に暗殺された大事件をイ・ビョンホン主演で映画化した。日本も韓国もアメリカに全て支配されている(同盟国という子分)オセロのイアーゴは誰だ、という言葉が出る。2020東京オリンピックが、無事に終り(ありえないが)万才! 乾杯! ヤッホー、ブラボー、となることはない。イアーゴ(密告者)だらけの大会なのだ。あの店は酒を出しているぞ、あいつはワクチンを打っていないぞなんてことになる。オリンピックの時には、毎回ん十万個のゴム用品が用意されるというが、今回はいくつだろう。濃厚接触は禁止だけど。アドレナリンが多く出る選手は、男女問わず、ハケ口を求める。私たち市井の民はアドレナリンなどもう出ない。ハケ口も求めない。南無無辺行菩薩……南無安立行菩薩。雨ニモマケズ 風ニモマケズの最後は経文で終る。宮澤賢治先生の黒レザーの手帳には、南無妙法蓮華経の文字が、ページの中央にひときわ大きく書いてあった。今回のオリンピックに、仏様は味方しない。(文中敬称略)





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