3月3日桃の節句、所は西武池袋線中村橋駅斜め前、店の名は強いショック或いは深い感動で忘れました。時間は午後12時30分と少し。
私と私のデスクの女性とあるレストランに入った。12時頃の事だ。
ステーキ&ハンバーグの店に、その日はメンズデーとかで生ビールの小さいのがサービスについていた。食後人と会うのでお酒はNOである。
二人ともハンバーグ&ハーフカレーを頼んだ。食後にコーヒーを。
店内には私達二人の他おじさん二人。
さてこの内の一人のおじさんに我々は人生の何もかも、過去も現在も未来も今後生きてゆく志さえも失った。私達より先に入っていたおじさん70代位、テーブルから上半身しか見えない。何かたどたどしい手つきでステーキランチ風を食べていた。
中々な柄のチェックシャツがオシャレを感じさせた。
私達が食事を半分終えた頃、おじさんは伝票を持って立ち上がり私達の目に現れた。
ギャギャギャな、なんというファッション。下半身はジーンズだが何故か赤ちゃんのオムツの様な形にカットしてあり、しかもすき間だらけ、中はノーパン。白髪がビッシリついたコブクロやイケブクロ、いやお稲荷さんが丸出しではないか。
生まれて初めて見る。上は真冬ファッション、下は真夏ファッションしかも一歩間違えれば公然わいせつに近い露出ファッション。
私の連れのデスクの子は写真を撮りながらも笑いがこらえられない。
友人にさかんに写メールを送っている。もう笑いが止まらない。ハンバーグとカレーの味の違いも分からない。お互いに思い出して笑い、もうどうしようもない。
あの辺りでもしおじさんを知っている人が居たら是非教えて下さい。
パパスの上半身にジーンズのオムツみたいなオジサンです。きっとただ者ではない筈です。心から平伏し尊敬すべきファッションセンスです。
その後練馬美術館で展覧会を観て館長のご紹介の染色家のご夫婦にお会いしてお願いしていた作品を見て大感動したのですが、どうしてもあのジーンズのオムツが頭から離れず参った一日でした。