※写真は転載です |
ある雑誌にこんな若者が紹介というか誌上公開されていた。
仮の名を私が勝手につける事とする。阿呆家馬鹿男(30)。
職業ネットを利用した広告システムを軸にしたIT関連会社社長。
六本木のタワーマンション最上階や広尾など、都内一等地に自宅を5つ所有。
7000万のロールスロイスをはじめフェラーリ、ベントレーと外車三台、腕時計はパテック・フィリップにハリー・ウィンストン、時々利用するヘリコプターのチャーター費用は一回170万円、3800万円の費用を使って自著の広告を一週間関東全域のJRの列車内に提示させる。
彼女とランチのためヘリで長野に移動しそばをすする、空からの風景は前菜なんだとか。とまあ書いているだけで阿呆、馬鹿となる。夢を与える存在になりたいという。
「嫌消費」「さとり」同世代人と一線を画す。
ヒーローがいない世の中僕のような若い人間がこういう生活を見せる事で刺激を与えたい。僕は刹那的なのでこういう生活が全部なくなっても別に構わない。
23歳で起業するも2年前倒産、その直後に現在のビジネスモデルを考えたとある。
ただいま月商5億円とか。
おい、ちょっと映画作りに出資しろ、いやいいシナリオがあるのでどうか出資して下さいか。いや、やっぱり映画に出資しろ、でないとパチンコでヘリコプターを撃ち落とすぞと、ボールペンを持った手に力が入るのだ。
こんな若者が実はニョキ、ニョキ増えているのだという。
IT成金というらしい、またはネット長者とか。
愛は金で買えるといっていた人間がヘリで長野ではなく、護送車で長野刑務所に入所。
現在ダイエットに成功して釈放された。
ヨォーイスタート、ハイカット、もうワンテイク、ハイ本番、ヨォーイスタート。そんな掛け声を出してもらいたい人がいるのだが私は全くのIT音痴だ。
喫茶店の片隅でチクショウと思いながら350円の珈琲を飲む。
オッオッ、ロールスロイスだ。
もしかして阿呆家馬鹿男では、オーイ、いいシナリオがあるだと立ち上がるもアホガキめと座り直して残りの珈琲を飲むのだった。
と、空にはバリバリバリとヘリコプターの音、オッまた出たかアホガキめ、と言いながら指でパチンコのゴムを引いて紙を丸めて玉にして、空に向かってプシっと打つのであった。何すんだよイテエーじゃねーか、と紙玉が当たった斜め前のオッサン。エライスミマセン。(連休明けの白昼夢です)