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その日、辻堂駅北口にあるテラスモール湘南4階の本屋さん有隣堂から頼んでおいた本が入りましたとの電話、よし、食前の運動とばかりゆっくり三十分程歩いてモールに着きました。
午後一時を少し過ぎていました。
エスカレーターで上がったところ、レジは大行列でした。
で仕方なく四十番目位に並びました。
ところてんの様に少しづつ押されてレジに近づいて行きました。
二十番目位になった時、行列は渋滞となりました。
ごっそりマンガを買った親子、数冊買った本にあれこれうるさくカバーを付けさせる嫌味な男、マガジン一冊にも領収書を書かせねばならない会社員風の女性、図書券を使って買う小学生とカウンターは詰まってしまいました。
さて、と左を見ると村上春樹著の「多崎つくる・・・」の新刊がごっそり平積みされている、どこも売り切れなんて言っていたけど。見るとへんなりと薄べったい。
何のオーラも出ていない、誰も手にしていない。
思わずその本を手にした。
全357頁、作家の命はじめの一行はイマイチだった。とその時列が動き出した。
本を手にズルズルと前へ進んでしまった。結局買ってしまったのだ。
家に帰ると、え、村上春樹を買ってきたの、みたいな視線。
午後四時位から読み始めた。マズった、やはり予想どおりというか予想以上に不出来だった。読み進むほど遠藤周作の名作「深い河」を思い出した。
180頁位読んで麻婆豆腐、回鍋肉、小籠包、野菜スープを食した。
そして再び読み進めた。
いやはや参ったなんの、ハルキストの人には申し訳ないがフツーの青春小説だ。
全てが辻褄合わせ。村上春樹氏なる男は余程女の子にモテなかったのだろう。
かなり気恥ずかしくなってしまう。そしてクドクド同じ事が多すぎる。
後で知ったが有隣堂では二箇所で平積みをしていたとか(追加大増刷した)。
村上春樹氏は名古屋人が嫌いなのがよくわかった。
かつて読者から小説はどう書いたらいいのですかとの問に村上春樹氏はこんな答えをしていたという。まず何を書くか、次にどう書くか、だから何を真似るか、そんな意味の事を。でもまあ売れたが勝ちか。
昨日ある大学で講演をした。撮影NG、録音NG。
人に顔を見せるのが嫌いだとか。出席した人の話によると、自分の書いた小説を、今度のは良くなかったが、次に期待する。そんな待っていてくれている読者が好きだとおっしゃっていたとか。先生はやはり優れたプロデューサーだ。
その日の麻婆豆腐は想像以上に甘かった。
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