「こりごりな人」が記事にあった。
何にこりごりかといえば、バブルにだ。
元□△書房編集局長はかつて営業マンのいわれるままに、小豆の先物取引や金、不動産、ギャンブルまみれ。ただただお金を増やす事が快感だった。
減れば気分が落ち込んだ。
金相場が暴騰しますといわれただけですっかり儲かった気分。
行きつけのスナックのママにカウンター新しくしてあげるなんて約束しちゃう。
おとなしい性格が変わってしまう。銀行が貸してくれるから不動産を買ってしまう。
都心のマンションを買いまくり、すぐ倍になるからと借金なんて軽いもんだと郊外の栗林まで買ってしまった。
結局不動産は半値以下に、金は大暴落、銀行に三億円の借金。
最後は競馬で大勝負しようと考えた。正しい思考ができなくなってしまった。
ひとりで抱え込んで孤独な毎日。どうやら前の奥さんに内緒にしていた様だ。
現在の奥さんに「お金取って取られて何がおもしろいの」って怒られて目が覚めたとか。銀行と話し合って借金の一部はチャラに。今は残った四千万円位をちょぼちょぼ返済中。
このところの株の乱高下みたいな日々はもう嫌だ。
持ちつけないお金を持ったって、銀座で連日豪遊して体を壊して、女の人とややっこしい事になってロクなもんじゃない。
今は三年前の服を着て、ご飯は家で食べる。おおよそこんな内容であった。
さて、まさか株でひと儲けとか、金相場でふた儲けとか、不動産でどっさり儲けとか考えていませんよね。お金は額に汗水たらして手にしなければいけません。
見栄は一度張ったら張り続けなければなりません。虚飾は終わりになるまで飾り続けねばなりません。
元編集局長のお言葉には、お金があれば高額医療で命も買える時代です。
でも僕はお金にこだわらず生きたいと思っています。
お金がいっぱいあれば人間的に成長すると言うもんでもないですし、逆にお金に執着すると人間が下品になるんですね。
どうしたって人と仲良くするより、蹴落として自分が儲けようという発想になる。
これは人間としての罪です。罪を犯せば不幸になる。
僕は身を持って経験しましたからとありました。
近々出版予定の本があるそうだ。
本の題名は「自殺」でした(誰も買わない気がします)。5月28日ある新聞より。
0 件のコメント:
コメントを投稿