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2014年5月14日水曜日

「開かないがま口」




あいつは使える、器量がある、きっといい親分になるだろう。
そういわれる男に共通している事がある。それは金の切れがいい事だ。

渡世人の世界では、自分より上の人間や、下の人間には身銭を切って尽くし、身銭を切って愛情をかける。これが器量だ、同じ座布団位置の人間(同格の人間)とは行って来いで貸し借りを決して作らない。

相手が50万使ってくれたら、次は50万使って返す。10万なら10万、5万なら5万と。
一度でもその関係を崩すと、あのヤローは銭にブシイ(渋い)奴だぜ、あいつには気をつけろ、必ず銭の方に顔を向けるからなと、安い男に見られてしまう。
また、銭のためならどんな仲間や先輩、後輩の事もチンコロ(密告)する。
男と男は命と命をやりとりするから、相手が何より金にキレイか、銭に汚いかを見抜かねばならない(幸い私の周りには使える人間ばかりです)

これは一般社会でも同じだ。いつも人のふんどしで相撲を取る奴、人のフトコロでメシを食い、酒を飲む奴にはろくな人間はいない。先輩に心置きなくお金を出してもらったら、後輩には少しばかり見栄を張っても旨い物、旨い酒、面白い遊びを教えてあげる事だ。

この頃は上司や先輩と酒を飲むのが嫌だとかいう若者が増えているという。
男と男は馬鹿を見せ合ってこそ心が通う仲となる。銭離れの悪い人間はいつも自分の自慢話、昔話をする。その人間には過去しかないからだ。
大恩ある人や先輩や未来ある後輩のためには、借金もいとわない、そんな人間がすっかり少なくなった。

勘定精算の時、いつもシカトをしている人間には絶対人はついていかない。
ウソでも今日は私が、今日はオレが、今日は自分がと言える人間になってほしい。
とにかく、遊べ、遊べ、遊べだ。先輩にたかればいんだから。

夜の世界は人や会社の金で飲み食いし、自分の金の切れの悪い人間を腹の底から馬鹿にしてこう言うのだ。あの人はズック(クズ)だからとか、野次馬(ヒトダカリ)だからとか。開かないがま口とか。

私はそんなレベルの高い表現は出来ないので、ただみっともねえ奴と呼んでいる。
新入社員も少しずつ会社の風景や人間が見えて来ただろう。
より深く知るには、やはり夜の海に出よだ。私と一緒に海に出たければいつでもご連絡を。心よりお待ちしております。勿論勘定は私が払います。
あまり高いところはダメだけど。



2014年5月13日火曜日

「1円の価値」






CNNのテレビ電子版などの報道によると、約720億円かけて造られた空母サラトガ(56000トン)がテキサスの解体業者にわずか1セント(約1円)で売却されると発表した。

19651994年まで現役だった。航空機90機を運搬出来る。
ベトナム戦争や湾岸戦争などに出動した。過去にも同様のケースがあったとか。

歴戦の強者も時代遅れとなり、お役御免となった様だ。
維持費も掛かり過ぎる、廃棄費用も数億以上かかる。退役空母は無用の長物なのだ。


こんな記事に触れると、我と我が身も同じに思えて来る。
かつては若く、全身を凶器の如く鍛え続け、怖い者なしの乱暴狼譜者であった。
いかなる敵にも臆する事なく戦うだけの気力、体力、馬力が漲っていた。
だがしかし今は“ふりしぼる”そう何もかもを“ふりしぼる”事に専念している。

今流行中のディズニーの映画(アナと雪の女王)の主題歌の一節「Let it go」「ありのままで」をモットーに。ありのままの姿をさらけ出す。
そして誰も作らなかった作品を世に出し、ドーンと風穴を空けてやるんだと“ふりしぼる”のだ。残りわずかとなったマヨネーズを絞る様に。

私に1セントの価値有りと思ってくれる人のために全力をふりしぼる。
1 円を笑う者は、1円に泣くという。価値ある1円になりたい。






2014年5月12日月曜日

「ウィスキー・ボーイ」




吉村喜彦、有美子さんという素敵な夫婦がいる。
ハートビートのロックンローラのパッションと、ファンキーなサウンドを身にまとった実に仲良い夫婦である。

吉村喜彦さんは京都大学を出てサントリーの宣伝部に入った。
3200倍の超狭き門であったとか。
人気の宣伝部には吉村喜彦さん一人しか配属されなかった。

現在は奥さんがプロデューサーで、吉村喜彦さんが小説家だ。
既に何冊も出版している。
また現在NHK FMで「音楽遊覧飛行〜食と音楽でめぐる地球の旅〜」の構成・選曲・ナビゲーターをつとめている。 

17年間サントリーにいて退社後、17年間小説家を営んでいる。
サントリー時代には幾多の名作CMや名作広告を世に出し、あらゆる広告賞を得た。
そんな吉村喜彦さんがサントリーウイスキー作りの「ウソ」を許しがたき、愛する会社のためならずと、世に放出し、広島支社のビール販売に放出される。
だが、持ち前のガッツと正義感と酒を飲み乱れまくる事を味方にし、営業成績をあげる。

そして再び不可能といわれた宣伝部復帰を果たす。
お前帰って来いという良き先輩上司がいたのだ。

そのエピソードなどを、フィクション仕立てにして201458日「ウィスキー・ボーイ」をPHP文芸文庫から出した。初版が16000部というから人気なのだ。
前作に「ビア・ボーイ」がある。サントリーオールドは単一ブランドで世界一であった。

最盛期には1300万ケース位を売っていた。だが今はその10分の1位ではないだろうか。
なぜそうなったかの話が「ウィスキー・ボーイ」の中に書いてある。

勿論フィクションなので名前は違う。登場人物も違う。
サントリー関係者ならあの人だ、あいつだ、あのヤローだと想像はつくはずだ。 
59日サントリーに縁の深い巨匠や、友人と京橋の焼鳥店で出版祝いをした。
オレついにサントリー全社員、全OBたちを敵に回しましたよと吉村喜彦さんは言った。
どうやら奥さんも筋金入りの戦友だ。

通称“ヨシヤン”は現在60歳。
いただいた本には「衆妙の門は玄なり」とサインしてあった。
その意味は、宇宙の中心は暗黒なのです。そうしてウィスキーは闇の子どもたち。
その闇は鮮やかな生命をもつ、光輝く闇なのです。と、まあそういうことであった。

この「ウィスキー・ボーイ」の一冊の中には会社という入れ物、その中で生きる麦芽の一粒一粒、トウモロコシの一粒一粒のような人間たちの生き様がある。
ウィスキーは元々ビールから生まれた。
アイルランドのケルト人たちは税金逃れのためにそれを木の樽に入れて隠した。
それが月日を経て開けてびっくり、琥珀色のウィスキーとなっていた。

夫婦で正義のためにケツをまくる方策を練るところは実に爽快であった。
サントリーはそのおかげか、現在「山崎」とか「響」とか「白州」というウィスキーの名品を世に送り出している。

歴史の影には必ず「闇」があるものなのだ。

2014年5月9日金曜日

「犬のたたりとコンニャク串刺し」



「孫正義」が必ず「損正義」になる事を確信している。
ソフトバンクが有利子負債65千億ともそれ以上ともいわれる借金をしながら買収に買収を重ね買り上げを伸ばしている。

トヨタを超えて日本一を目指すというのだが私は必ず「任天堂」の様になると思う。
あるいわソニーの様になってしまうだろう。日本一にどれ程の意味があるのか分からないが野心と野望こそが生きがいなのだろう。

天才的経営者が終生天才的である保証は歴史的にない。
ダイエーしかり、リクルートしかりである。
アメリカという国は買収資本主義だから自らの国の大切な会社が買収されるとなった時、容赦なく牙をむき出す。急上昇は急降下と同意語ともいえる。

話すとチャーミングな孫正義が泣きを見る姿は見たくないが、とりあえずCMの中で白い犬を虐待するのは止めていただきたい。私の側で子どもたち、孫たちがいい加減にしろとか、余りに可哀想だと言っている。

私の経験上「犬」を犬以下の扱いする人に真っ当な人間はいない。
孫正義が何兆、何十兆、何百兆儲けたとしても、そう遠くない内に必ずこの世を去らねばならに。秦の始皇帝は不老長寿の薬を求めたが、命だけは誰も買収は出来ない。
私には悲しく哀れなピエロにしか見えない。

天才スティーブ・ジョブズの名を口にする人は今や殆どいない。
彼の自伝的映画を観に行く人は余りに少ない。ソフトバンク王国の足許は実は既に崩れ始めている。自転車操業なのだから。

アメリカ人は会社は売り買いをする商品だと思っている。
孫正義も同じだ。「犬」のたたりは恐い。
日本には犬神家の一族というのがある位だから。
奥多摩の御嶽神社は犬神信仰だから、ソフトバンクのCMは許しがたいと御師(神主さんみたいな人)の人が言っていた。

ちなみに京王電鉄が経営する、御岳山ロープウェイは人間と犬が一緒に乗れる。
そこの社長は仲田美治さん。私がお世話になった人だ。とても太って大貫禄の人、時々ロープウェイのところにいる。

私の名を言って声を掛けてみて下さい。
コンニャクの串刺しおでん一本出してくれるかもしれませんから。
これから奥多摩はいい季節だ。(敬称略)

2014年5月8日木曜日

「いいね!は」




「父の秘密」という映画を借りてきて観た。メキシコの監督の作品だ。
今年度カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門のグランプリを受賞した。

妻を交通事故で失くした気の短い男、職業はレストランのシェフだが直ぐ辞めてしまう。高校生の美しい娘がいる。二人は新しい場所に引っ越す。

娘は新しい学校に入る。
この学校で娘はマリファナパーティーに参加する、酒を飲み一人の金持ちの学生とSEXをする。金持ちのドラ息子はそれを写し、動画を学校中に配信する。
それから毎日娘は酷いイジメに遭う。ここまでは現在日本中の学生間で起きている事でもある。

この映画の中のイジメを見ているとゾッとする程怖く、ムカムカする程気持ち悪い。
やがて娘は行方をくらます。離れて暮らす父親のところに一枚のDVDディスクが届けられる。父親はそのDVDをパソコンにセットする。そこには娘のおぞましい姿がある。
そして父親は行動を起こす。

ここからは日本の親とは違う、結末が文学的の極みとなり、映画の極みとなる。
鈍色の海、不気味な音を立てるモーターボートは何処を目指しているのか。

静かで太った父親のケジメのつけ方とは。
父の秘密とは、映画は終始不安定であり、不吉を予感させる。
年頃の男女を持つ人にはぜひ観てほしい作品だ。また、学校関係、教育者にも。

私の愛する孫たちの明日が心配を極めた。
「いいね!」が人間と社会を滅ぼすという本が出版されていた。

「女」




67分の映画は、映画作りの教本の様であった。
昭和三十三年松竹映画製作。
監督は「木下恵介」撮影が「楠田浩之」という日本の映画史に幾多の名作を生んだ黄金コンビである。

楠田浩之の作り出す映像は斬新を極めていた。
スリ、窃盗、強盗を繰り返し逃げる男、別れたくても別れられない女(女はショーダンサー)二人は逃げる。セリフを言う役者は二人だけ、男は小沢栄太郎、女は水戸光子だ。タイトルにも二人しか名は出ない。

だがしかし、この映画は大群衆劇だ。日本の映画史上、エキストラや名も出ない、セリフもない人々が見事に芝居をする映画は無いだろう。
楠田浩之の映像、数百人のエキストラたちを思いのまま演出する木下恵介は想像を絶する。

画面は一度たりとも止まらず、水平を保たない。
真上から、真下から、真横から、斜めから、動き、走り、揺れる。
クローズアップで表現される、目、口、歯、腕、足、指、爪、その一つひとつに女を離したくない逃げる男の心理がえぐりだされる。女は時に一度は心と体を与えてしまった悪党に哀れみを感じながらも、別れたい、逃げたいと心が揺れる。

 演出と映像が手持ちのカメラで不安定を作り出し続ける。
 走る東海道線から真鶴ホームに飛び出し転げる女、追う男。
雲の動きはどこまでも怪しい。その雲が作り出す不気味な光と影。
木の枝一本一本、野草、雑草のざわめく動き、細部の細部まで二人の心理をえぐりだす。

画家中川一政がこよなく愛した真鶴湾を見下ろしながら弁当を食べ合う二人、眼下には畑の農作物を盗んで農民たちに追われる貧しい少年と少女。
それはまるで男と女の過去の姿の様であり、暗示的シーンだ。

この映画は映像心理劇のエッセンスの全てを出し切っている。
木下恵介は「二十四の瞳」や「野菊の如き君なりき」などの代表作は静的叙情的世界と言われているが、男と女の愛憎劇、戦争と軍人、権力と暴力に抗する映画の名作も多い。この映画のラスト15分位の長回しはとにかく凄い。黒澤明が絶賛した。

箱根町の大震災だ。
撮影のために箱根の旅館街を本当に燃やしてしまったのではないだろうかと思うほどリアルである。何軒もの旅館から出る火と煙、逃げ出す客たち、荷物を積んで逃げる大八車の夥しい数、絶叫、悲鳴、大蛇の様な太いホースが破裂し吹き出す水、水、水、町は阿鼻叫喚となる。その中で逃げる女、追うナイフを持った男。人殺し、人殺し、助けて、助けて、この人人殺しなんですと人々に訴える女。
放水される水に足をとられて倒れる男、そこにどっと集まる警官や群衆たち。
男は暴れるバッタを抑えれられる様にして動きを止められていく。

三日間だけの連休であったが十六本の映画を借りてきて観た。
厳選した映画であったが、この67分の映画は他を圧した。
映画の題名は「女」のひと文字であった。この一本を見つけ出しただけでもゴールデンウィークであった。

女性が別れたい、逃げたいと言うと、男が追い、命を奪うという法則じみた痛ましい事件が後を絶たない。女性の心はトンネルの様に奥深く、時に怪しく、時に優しく、時に残酷であり、魔性を浮かび出す。「女」はラストに教訓的言葉を残して終わる。
タイトルには「おしまい」という文字が出る。

2014年4月25日金曜日

「ボクサーが問いかけるもの」



スポニチより


四月二十三日夜。
 ボクシングスーパーバンダム級世界タイトルマッチ、挑戦者長谷川穂積が7RTKOで敗れた。三階級制覇の壁は厚かった。

長谷川穂積はかつて最強の伝説のチャンピオンであった。
三十三歳という年齢、厳しい減量から来る体力の回復力の低下がやはり本来のフットワークとスピードであるパンチを失わせていた。
パンチを見切る反応力が鈍っていた。

父親と愛妻、息子二人の前で長谷川穂積は血まみれになって散った。
眼底骨折、鼻骨骨折をしていて病院に送られた。

何も食べず、水も飲まずボクサーは自分を追い込んで行く。
一発のパンチで相手を殺すかも知れないし、一発のパンチで死ぬかも知れない。
減量は厳しい、1g、2g、3gのために計量の時、髪の毛や脇毛まで切り落とす者もいる。
ボクサーはそれ程までして、何百発のパンチを浴びる。

私がボクサーが聖なるスポーツというのは、リング上にその男の夢と浪漫と極限の自己愛を見るからだ。美しい花が散っていった様に長谷川穂積は美しく散った。
試合後のマナーは実に見事であった。
ボクサーは私たちに、あなたは仕事に血を流していますか、命をかけていますか、そう問いかけている。

2014年4月24日木曜日

「オレは、三郎だ」




バカヤロー、寿司のおまかせコースが一人三万円からだなんて、たかだか寿司屋がフザケンナと言いたい。

オバマ大統領と安倍晋三総理が「すきやばし次郎」で会談だと。
アメリカに嫌われた政権で長持ちしたのは無い、で、ヨイショ!ヨイショ!大会だ。

寿司なんていうのは気の早い江戸っ子が立ち食いで、オイオヤジ、コハダ、白身、赤身、次はイカ、穴子、かんぴょう巻いてくれや、で、勘定はいくらだ。
その時間二十分程で食うのが粋っていうものなのだ。

おまかせコースなんていって次から次に食べさせてやるみたいに出すのが「すきやばし次郎」。主人の名は小野二郎、オレの名は三郎だ(関係ねえか)。
本当の寿司通が、オイ、まかせたぞと言えば、店の主人はこりゃヤバイ下手は売れないと緊張するんだ。店の方からおまかせコースが決まりだなんて何様のつもりだっていうんだ。いいネタ、いいシャリ使って旨くなけりゃ事件が起きる。
旨くて当たり前、いちいち見張られる中で食べるのが「すきやばし次郎」だ。

聞くところによると、麻生太郎が行きつけですすめたとか(?)
「久兵衛」を行きつけにしている安倍晋三は海外までマグロを運ばし「久兵衛」の主人や若い衆を呼んで寿司を食べさせた。
そんな恩のある「久兵衛」(この店もどって事はないけど)を接待に使わないとは男の筋が分かっていない。

昨夜十時少し前、後輩と銀座から数寄屋橋に向かって歩いていたら、警官、機動隊、刑事、野次馬、取材報道陣の群れだった。みなさんご苦労さん、お疲れさんなんて言ってみんなに寿司でも出したら「すきやばし次郎」も粋だねと言われただろう。
どうって事はない。二千人前位握ればいいんだから。ネタは勿論おまかせコースだ。

ミシュランなんていうタイヤメーカーに星三つなんて言われて喜んでいる様じゃ江戸っ子とは言えない。私は「すきやばし次郎」より旨い寿司屋をたくさん知っている。
おまかせコースは18002500円で十分だ。(敬称略)

2014年4月23日水曜日

「ある法則」




世は時ならぬ炭酸水ブームである。
だからといって慌てて飲むととんでもない姿を生む。

昨夜仕事の打ち合わせを終えて依頼主と会社のスタッフと食事をした。
午後九時三十分を少しばかり過ぎた。
それじゃお疲れさんといって別れ、私はコンビニに寄った。

と、その時コンビニから出て来た五十六、七歳位の会社員風のオジサンが炭酸水を飲みながら自動扉を開けて出て来た。オジサンは一気に炭酸水を飲んで思い切りムセかえった。

予定より多く飲んだので逆流したのだ。
ウワッ、ウヘッ、ゴボッという声と共に口の中から、鼻の穴から炭酸水が吹き出た。
白い気泡が道路に飛び散った。オジサンは両の眼から大量の涙を流した。

炭酸水は落ち着いて予定通り飲まないといけない。
ラムネやサイダー、ビール類も同じだ。オジサンはかなり肩を落としてそぼ降る雨の中、地下鉄新富町の駅の階段を下りて行った。
持っていた傘は見るところかなりいい品であった。それなりの人であったのだろう。

炭酸水はコンビニのPB商品であった。
「振らない」「横にしない」「一気飲みしない」これが炭酸水の法則だ。

2014年4月22日火曜日

「最高の野郎とは」



バカ野郎、嫌な野郎、キザな野郎、ケチな野郎、チンケな野郎、食えない野郎、ハンチクな野郎、アブナイ野郎、スケベな野郎。


世の中、野郎と名のつく野郎にはたいがい外れ者が多いのですが、私には大好きな野郎がいます。それは映画野郎です(女性でも映画命のヒトは野郎なのです)。
三度の飯より映画好きな素敵な人間たちなのです。
映画少年、映画少女が長じて映画という麻薬の虜になった人々なのです。

四月十九日、二十日、二十一日、そんな最高の映画野郎と共にいました。
みんな、みんな眼がキラキラ輝いていました。
超低予算で世界の映画祭に殴り込みます。お楽しみにしていてください。

私の尊敬する若手プロデューサーの作品、「そこのみにて光輝く」が封切りとなりました。綾野剛主演、芥川賞に四度候補になりながらアホな委員に選ばれず自ら命を断った作家の原作です。ぜひ映画館に行って観て下さい。
プロデューサーの名は星野秀樹さんです。
きっと日本を代表する映画野郎になるはずです、今年度の代表作です。ナンバー1かも。