「父の秘密」という映画を借りてきて観た。メキシコの監督の作品だ。
今年度カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門のグランプリを受賞した。
妻を交通事故で失くした気の短い男、職業はレストランのシェフだが直ぐ辞めてしまう。高校生の美しい娘がいる。二人は新しい場所に引っ越す。
娘は新しい学校に入る。
この学校で娘はマリファナパーティーに参加する、酒を飲み一人の金持ちの学生とSEXをする。金持ちのドラ息子はそれを写し、動画を学校中に配信する。
それから毎日娘は酷いイジメに遭う。ここまでは現在日本中の学生間で起きている事でもある。
この映画の中のイジメを見ているとゾッとする程怖く、ムカムカする程気持ち悪い。
やがて娘は行方をくらます。離れて暮らす父親のところに一枚のDVDディスクが届けられる。父親はそのDVDをパソコンにセットする。そこには娘のおぞましい姿がある。
そして父親は行動を起こす。
ここからは日本の親とは違う、結末が文学的の極みとなり、映画の極みとなる。
鈍色の海、不気味な音を立てるモーターボートは何処を目指しているのか。
静かで太った父親のケジメのつけ方とは。
父の秘密とは、映画は終始不安定であり、不吉を予感させる。
年頃の男女を持つ人にはぜひ観てほしい作品だ。また、学校関係、教育者にも。
私の愛する孫たちの明日が心配を極めた。
「いいね!」が人間と社会を滅ぼすという本が出版されていた。
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