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2014年11月21日金曜日

「ある引き算」




十一月二十一日午前五時二十四分四十三秒。
外はシトシト雨、ポストから朝刊を取り出し、記事を読み始めてふと引き算をした。

黒田東彦日銀総裁が掟破りの金融緩和をした。
そのことを「バズーカ砲」といった。一発、二発と大量のお金の弾を市場にぶっ放した。だがその効果は、バズーカから「ズー」を引き算すると「バカ」なことであり、1%の大企業と株を持っている者と外国の投資家を大儲けさせただけだった。
国債のほとんどを日銀が買い続けるという「バカ」なことで、結局アベノミクス大失敗の引き金となった。

日本国の景気は後退局面に入った。「バカ砲」のために。
歴史上最低の日銀総裁として後世に名を残すだろう。

大相撲が大好きなので午前三時四十分から取り組みの再放送を見た。
ふと考えた、男と男が裸同士でガッチリ抱き合い、ハアーハアー、ヒーヒー、息を荒めている。少々眠気が生じてたせいか、今まで考えてもいなかったエロ行為に相撲が見えた。

両者張り手で顔面を殴りあうシーンを見ていて、東映の映画を思い出した。
五社英雄監督の作品だったと思う。女優同士が顔面をナメんじゃないよとバチバチ殴り合った。映画の題名と女優の名がハッキリ思い出せない。
訳あってマンガのシナリオを書いたりしていたのですっかり思考回路がマンガ的になっていたのだ。

大関「琴奨菊」という力士がいる。
この力士の売りは腰をグイグイ使ったがぶり寄りだ。見方によってはかなりいやらしい。R15指定かもしれない。

友人がワインを送ってくれた。
いつものグラスに赤い血のようなワインを半分位入れた。
人間はしっかり睡眠をとらないと「負眠(ふみん)」になると教わった。
私は完全に負眠なのだ。ちなみに私がいちばん好きな力士は十両の「里山」というオッサンみたいなオモロイ力士だ。

女優は名取裕子VS池上季実子だったかもしれない。

2014年11月20日木曜日

「底のソコ」




一体何を考えてんだよ、年末の選挙はデパートや流通にとって大マイナスなんだ、と怒りまくるのは当然だ。

何故ならギフト市場がダメージを受けるのだ。
選挙の票集めのために贈り物をしているのではと疑われるのを嫌がるからだ。

ホテル業界もダメージを受ける。
年末はパーティーシーズン、当然政治家のパーティーはキャンセルばかり。
人が沢山集まれば票集めと疑われるからだ。

私といえば息子から数年前に誕生日プレゼントとしてもらったバックスキンの靴の底が、花の銀座中央通りで両足ともパコッ、ボコッ、ベロンとなり愕然となった。
2年程はいていなかったのですっかり底のソコがボロボロになっていたのだ。

キラリトギンザoluhaショップで白いヒモをもらって、取れた底をグルグルと巻いた。
で、ソロリ、ソロリと仕事場に向かった。身分不相応なジョルジオ・アルマーニの高価な靴を安月給の息子夫婦が贈ってくれたので大事に大事にしすぎてはかなかったのが、靴底にとってはかないことになってしまったのだ。
靴の修理店に行ったら16000円で直してくれるというのでよろしく頼むとなった。
一ヶ月程かかるとか。

チクショー年末に選挙なんかやるからいけねえんだよと八つ当りした。
仕事場の側のシューズショップで仕方なく黒いエナメルの半ブーツを買った。 
12600円であった。チクショー年末に選挙なんかしやがってとまた、八つ当りした。
ジョルジオ・アルマーニに靴の底、それはアルマイニであった。

2014年11月19日水曜日

「さよなら、唐獅子牡丹」




お客さん、この国では衆議院解散という国家の大事より、高倉健さんが死んだほうがトップニュースなんですね。安倍総理の記者会見は政権を投げ出した時とソックリなほど弱々しかったですね。タクシーの運転手さんは食堂でそれを見ていたらしい。
私は青山の編集スタジオにいたのだが、合間をみつけてロビーのテレビで少しだけ報道ステーションを見た。

運転手さんのいうとおり、目はウツロで表情にハリがなく病弱な姿そのものであった。
話す声にまったく力がなく、こりゃもたないわと思った。
お客さん、なんだか出来すぎと思いませんか、1110日に健さんは死んでいたのに発表せず、解散するという日にわざわざ発表するなんて。
新橋の駅では号外が出てましたよ、余程安倍総理の弱々しい姿を見せたくなかったのでしょうね。そういえばそうだな、運ちゃんなかなか鋭いねと私はいった。

健さんのニュースがなければ安倍総理の弱々しい姿はもっと露出されていただろう。
深夜一時を過ぎた頃、私は愛する二人の後輩と編集後の酒を飲んでいた。
私は朝から何も食べず腹ペコだった。ハイボールが空腹に効いた。
ヨシッ、唐獅子牡丹を唄うぞといった。
えっ、何、ホントと後輩たちとお店のヒトはいった。

初めて聞くヒトばかり。
高倉健とオールナイト映画は何ものにもかえがたき荻窪の思い出あった。
健さんを偲んで唄った。

♪〜義理と人情を秤にかけりゃ 義理が重たい男の世界 幼なじみの観音様にゃ 俺の心はお見通し 背中(せな)で吠(な)いてる唐獅子牡丹。

高倉健さんありがとう。
きっとまったく自分と違う役者「高倉健」を演じ続けていたのでしょう。
あなたは本当は幸せだったのでしょうか。役者人生は楽しかったのでしょうか。
そんな万感な思いがこみ上げていた。
午前二時半頃、運ちゃん!一緒に網走番外地を唄おうぜといった。
横浜を過ぎながら二人で唄った。

♪〜遥か 遥か彼方にゃ オホーツク 紅い真っ紅な ハマナスが 海を見てます 泣いてます その名も 網走番外地。

健さんもう高倉健を演じなくていいんですよ。
あの世で江利チエミさんと会い二人でテネシー・ワルツでも唄ってください。
合掌してます、泣いてます。 

2014年11月18日火曜日

「私の内閣?」




アベノミクス大失敗!総選挙で大敗北、総理大臣交代がある。
私はいつものグラスに友人から贈ってもらった透明なビー玉の親分を冷やしていたのを冷凍室から出し、氷の代わりに入れ、コロコロさせ、そこにジム・ビームと炭酸を入れる。この魔法のビー玉は溶けない氷なのですこぶる気に入っている。
ゴクッ、ゴクッと飲みながら次の内閣を考えた。

総理大臣:坂田利夫さん、官房長官:ゲッツ坂野さん、財務大臣:ビートきよしさん、経済再生担当大臣:上島竜兵さん、地方創生担当大臣:吉幾三さん、国土交通大臣:ダンプ松本さん、外務大臣:デヴィ夫人、復興大臣:はるな愛さん、総務大臣:江頭250さん、厚生労働大臣:出川哲朗さん、通商産業大臣:マギー司郎さん、少子化問題大臣兼女性活躍担当大臣:マツコ・デラックスさん、法務大臣:輪島功一さん、環境大臣:ミッツ・マングローブさんなどを起用する。

どうです、相当強力な布陣だと思いませんか?
私の頭の中はいろんな作戦立案の考え事でウニみたいになっていたので、こんなことを考えてリフレッシュさせたのです。

ひょっとすると来年にもう一度総選挙があるかもしれません。
自衛隊法の改正と憲法改正を目指して。その時いよいよ私の内閣が誕生する。
ヤッホーでアホなのだ。

2014年11月17日月曜日

「灰とダイヤモンド」







どんだけーとはオカマの決めゼリフ。
どんだけアタマのいい政治学者も、どんだけアタマの悪い政治学者も信じられないという。
どんだけカシコイ経済学者も、どんだけマヌケな経済学者もワッカンネェーという。
どんだけ権力ベッタリの新聞社も、どんだけ反権力の新聞社も、オーマイゴッドという。


税金を上げるから選挙で信を問うというのなら分かる。
だが、一度税金を上げたら大失敗だった。ジャブジャブ市場に金を流したが大失敗だった。
株だけ上がったがそれはほとんど外国人の投資と、我々の積み立てた年金を株投資にした結果。禁じ手ばかりの結果だ。それ以外はすべてが予想外の大失敗。

みんながなんでだろう、なんでだろうという解散総選挙をこの年末にやるという。
増税をした政権が勝ったケースは一度もないのに。
650億円とも700億円ともいわれる税金を使って、負けを最小限にするために選挙をするのだ。意味なしとか、アタマイカレターとか、ヤッテラレネエとか、ジョーダンじゃないわとかの声は現職たち。ヨーシ、リベンジだ。タナカラボタチャンスだと落選議員たち。

カンケイネエーや勝手にすればとは政治に関心を失った若者たち。
空き室が選挙事務所に使ってもらえるとよろこぶ不動産屋。売れ残りの中古車が選挙カーに買ってもらえるかもと胸算用をする中古車屋。ポスター、チラシでアリガテェーと用紙メーカー、印刷業。看板づくりのノウハウを持つ業者たち。
とにかくムダな経費と時間がかかる。

私の自論は、衆議院議員は4年の任期だから余程の国家の重大事(戦争とか)、政権中枢のスキャンダルなどがない限り、キッチリと4年間仕事をすべしだと思っている。
「常在戦場」なんて三国志時代や戦国時代のこと。衆議院議員はこの四文字に酔っているとこがある。オレたち、ワタシたちは6年に一度しか選挙のない参議院議員とは違うんだぞと。
まあーいいやとにかく一人と一部の人間たちの大ミステイク、大チョンボで見物料はバカ高いが歴史的出来事を見ることが出来る。いかなる権力もその崩壊は内部の思い上がりから始まる。
蟻の一穴というやつだ。乱は人物を生みだすという。

権力者の側には必ずユダが出て、ブルータスが出る。
何故ならそこは男と男の嫉妬社会だから。そして、灰の中からダイヤモンドが出るという。
ダイヤモンドは誰か、それを知る人はいない。これからの歴史が生むのだ。

2014年11月14日金曜日

「バンザーイ、バンザーイ」



ある老政治家がいいました。
キミ、政治家はねえ、選挙になるとねえ、すっかり「タツコトヲワスレタチンポ」がねえ、ビンビンになるんだわさあ、コーフンするんだよ、人がみんな投票用紙に見えるんだわ、横山ノックが選挙カーの中でウグイス嬢にイケナイことをしたことがあるが、みんな同じようになるんだわさあ。

80才、90才になったって真夏の炎天下の選挙カーに乗って絶叫、熱叫できる。
こりゃヤバイと思ったら演説会で土下座もへいちゃらさ、真冬の寒さの中、鼻水がツララのようになり、目から涙が落ちるわ、耳はかじかむわ、背中に貼りまくったホカロンでヤケドする。ラクダのモモヒキの中に小便こぼしたってへいちゃらさ。

オレは引退したが、選挙には未練がある。
やりたいのだよキミわかるか、わかんねえだろうな、と「松鶴家千とせ」師匠のようになる。国民なんかそっちのけ、大義名分なし、税金を700億近く使う衆議院選挙が私の予想した通り12月投票でやるらしい。 
300議席近くある巨大政党が3050議席減るのが分かっているのにやるのは、負けても過半数さえ取れば後はやりたい放題できるからだ。
オリンピックまで長期政権が作れるからだ?
政敵の麻生太郎や谷垣禎一やらこうるさい老人たちをオプソ(終り)に出来る。
問題ある西川農相、望月環境相なんかが落選してくれれば万、万歳だ。

国民の事なんて知ったこっちゃないのだ。
だがしかし世の中はそんなに甘くはない。政界は、一寸先は闇なのだ。
あっとオドロクタメゴローが起きるだろう。

ある映画にこんなセリフがあった、「権力者は眠れない」。
また、ある政治家がいった、永田町ではことが起きた時には話は終わっている、と。
すでに選挙後がスタートしているのだ。今度の選挙でいちばんの高齢者は誰だろうか。
コーフン状態を見てみたい気がする。増税はしませんといって先送りし、選挙に負けてやっぱり増税しますというアホみたいなことをやるのだ。

そして集団的自衛権も、原発再稼働も、沖縄の辺野古の基地も、憲法改正も、何もかもやりたい放題をやるのだ。日本国憲政史上これほど変てこりんで、これほど怖い選挙は未だかつてない。近々議員たちがバンザーイ、バンザーイをするだろう。
これをすると当選して、また国会に戻れるという都市伝説がある。

2014年11月11日火曜日

「数の子の数」


※イメージです 


慢性的不眠症になって20年が経った。
眠れないからとヒツジの数を何百何千匹と数えたことか。
丸いパックに入ったイクラが何個あるかを楊枝で刺しながら数えたことか。
数の子をルーペで見ながら何粒あるかを数えたことか。
あんまり眠れないのでまだ暗い朝、アタマに釣り用のカンテラをつけて海岸を歩いたことか。柿の種の袋の中に柿の種とピーナツがいくつずつあるか区分けしたことか。

そんな私なのでこんな記事に出会うとつい新聞を切り抜いてファイルしたりする。
新型睡眠薬近く発売。寝付きよく、途中で目覚めず、依存症なし。
新しいタイプの薬の名は「スボレキサント(商品名ベルソムラ)」
今月中旬、世界に先駆けて日本で発売(朝日11/5朝刊)。

日本人の10人に1人が不眠症に悩み、成人の20人に1人が睡眠薬を飲んでいる。
ある調査によると日本人の平均睡眠時間は7時間14分で、フランス人よりも1時間短いとか。

「睡眠不足に強い人は負け組」、日経11/9朝刊。
なまじ睡眠不足に耐える力があると、実は社会生活上の問題が生じやすい。
「眠気に打ち勝つ力」がある人は体と心の赤信号が点灯しているのに気付かず、睡眠不足へのリスクヘッジを怠ってしまうのだとか。
結果、ぐっすり眠っている人との差は大きく開き人生というレースでは負け組になる。

ニッポンは不眠大国といわれている。
世界共通の不眠症判定法「アテネ不眠尺度」によって7,827人を調べた結果、不眠症の疑いがある人はなんと38.1%とか。

日刊スポーツ11/7付のこの記事の横にはこんな記事があった。
「相模川の女性頭殴り殺され石入れ沈められた」26才吉田綾奈さんFBで「ストーカーやめてくれ」この女性が見つかった馬入川は私の住んでいるところのすぐ近所だ。

この頃の犯罪にはほとんどフェイスブックとかラインとかツイッターが絡んでいる。
これからこの国はどうなるのか、そんなことを真剣に考えると、ずっと、ずっと、ずーっと眠りに入れない。仕方ない数の子を数えるか、それともイクラにするか。

私のようにならないために、キラリトギンザ3階オルハショップへ。
國井さん、濱田さん、臼杵(ウスキ)さんという睡眠改善インストラクターのステキな男の人が一人ひとりの睡眠について適切なアドバイスをしてくれます。
ナポレオンは3時間位しか眠ってなかったから負けたのです。
実に科学的な結末だったのです。

2014年11月10日月曜日

「兄弟仁義」




117日(金)深夜一時頃から朝七時過ぎまでレンタルしていたが、見られずだった映画を三本見た。

一本は韓国映画「ファイ」、犯罪者たちに育てられ異常殺人鬼になっていく少年の話。ファイとは犯罪者たちが隠れ家にしているところにある香木の名。
ひたすら殺す映画だった。韓国映画は刺し殺す場面がリアルだった。

もう一本は「銀の匙」中勘助の同名の名作小説があるがそれとは違う。
友人の星野秀樹君がプロデュースした。
大ベストセラーのマンガを映画化したものだ。北海道の農業高校が舞台だ。
自分たちで育てた豚をベーコンにして食べる青春物語。
実習教育は複雑な味なのだ。
子どもの頃に家で飼っていた白い猫の名がベーコンだった。
父親が哲学者フランシス・ベーコンからとって名付けたらしい。
今若者の間で農業実習をテーマにしたマンガがブームだ。
 
私が通っていた杉並区立天沼中学校の隣が大きな養鶏場だった。
窓を開けるとものすごく臭かった。
職員室にはハエ取りのベタベタ紙が何本もぶら下がっていた。
映画の中で学習用に飼っている何羽もの赤いトサカのニワトリを見てふと思い出した。
どこよりも臭い中学であった。

もう一本はアメリカ映画「ネブラスカ」、アルツハイマーになった父親が宝くじ100万ドルが当たったといい張り、その賞金を受取に行くといってダダをこねる。
やさしい息子は仕方なくモンタナから車で遠い目的地に向かうというロードムービーだ。

日本の人口の四人に一人が六十五才以上の後期高齢者(約300万人)。
アメリカも同様である。映画に出て来るのは老人、老人、老人。
職のない肥満の男、男、男。ビール、ローストチキン、ポテトフライ、トマトケチャップ、サンドイッチ、ミートローフ。アメリカの食事はそんなものしかない。
他にハンバーガー、ホットドッグ、スペアリブ、アップルパイ、アイスクリーム、コカコーラ。

TPP問題の相手国も超格差社会であり、日本と同じ大都会以外は活気なく無気力になっている。この映画はアメリカの影の部分を老人たちの姿を通してやるせなく語りかける。映画としては予定調和で取り立てて新しいものはない。
それがかえってどんより嫌な後味として残る。

日本では老、老介護の疲れから多くの殺人事件が起きている。
これからもっと、もっと、もっと増えるだろう。この国をどうするのか与野党の枠を越えたビジョンをもたないと大変なこととなるだろう。
総理大臣が株価頼み、日銀のめくらめっぽうな金融緩和のバズーカ砲で自爆である。
図らずも三本の映画は日本がというより世界が抱えている大問題とつながっていた。
金、金、殺人、殺人、農業、酪農。
老人、肥満、無気力、格差社会。

夜が明けた頃、兄弟分三人と過ごした楽しい時間を思い出した。
不良、喧嘩、愚連隊、京都の極道、東京の筋者、アイビーのファッション、VANジャケット石津謙介こそ国民栄誉賞だ。メンクラことメンズクラブとファッションの話であった。

親愛なる兄弟分がキラリトギンザ3oluhaオルハブランドのコンセプトコピーを書いてくれた。「よく眠った人には、かなわない。」すこぶる好評であることを報告した。ありがとう。このひと言ですべてを感じてくれる。
親の血を引く兄弟よりも固い契の義兄弟なのだ。
男と男には仁義と筋でつながっていく。だからこそ礼を尽くす。
永田町に解散風が吹き出した。この風邪は一度吹き出すと止むことはない。
油断したものが負ける。永田町に兄弟仁義はない。

2014年11月7日金曜日

「ELSONIC?」



電子レンジの耐用年数は何年か、そのデータはどこも発表してくれない。
当然政府や経産省などもその実態を知らない。
電子レンジが壊れたなんてことは国家にとってまったく問題じゃないのである。
が、我が家にとって電子レンジのジ・エンドは重大問題なのだ。

私はいまだかつて電子レンジを使用した事は二度とない。
正しくいえばそのボタンを押せばいいのよと愚妻にいわれて一度だけボタンを押し、少しだけダイヤルをひねった事がある。
その時あるホテルで買ってきたマカロニグラタンが火を吹き、焼き焦がれてしまった。
それ以来私は使用してはいけないと心に決めいていた。

去る112日(日)息子家族が来た。
小学校五年生の孫が冷凍のエビグラタンをチンしてといって愚妻がチンをしていた。
しばらくするとやけに焦げ臭い、それもエビグラタンではなく電線の焦げた臭いだ。
お嫁さんが、全然エビグラタンに火が通ってなく電子レンジが臭いといった。
息子がすぐにそれを見ておかぁーさんやばいよ「ローデン」しているよといって、電源とアースを抜いた。電子レンジが壊れてんだよとなった。愚妻はもう30年近く使ってるからねと何事もなかったようにいった。さっきまで使えていたのにねえといった。

で、電子レンジ(ナショナル製)の耐用年数は30年位だと私は思った。
日本全国電子レンジ連合会(こんなのはありません)に教えてやろうと思ったりした?
電子レンジっていくらするんだといったら、簡単なのは1万円もしないよと息子がいったので、私はほっとした。30年位前に買った時は10万円位していたからだ。

116日夜、帰宅すると大きな箱が台所に置いてあった。
湘南テラスモール4Fにあるノジマ電機から届いていたのだ。 
ELSONICなんて聞いた事もないブランド名の電子レンジだ。
だがメカ音痴夫婦なので取り付けが出来ない。息子が来てくれるのを待っているらしい。ニタッと不敵な顔をした愚妻が6500円だったわよといった。

ELSONICは土曜か日曜から日常活動をしてくれるはずだ。
今度はチンをチャンと覚えようと思っている。ボタンに触れるだけでいいらしい。
最初のチンはやっぱりマカロニグラタンだ、いやエビグラタンだな。

2014年11月6日木曜日

「いい人と悪い人」




お金を貸してあげた友人と、その友人にお金を借りた友人が一か所で鉢合わせしたらどうなるか。

フツーの常識なら借りた人間がお金を返していないのだから、すいません大変ご迷惑をかけてとか、ウソでもすいません近々必ずお返ししますとか、勘弁して下さい約束を守らなかったボクをボコボコにして下さいとなる。

だが借金魔の人はそんな態度とは無縁だ。バックレ、シカトなのだ。
人を見たらお金を貸してというのが習性になっている人間にとって、借りたものはもらったもんなのだ。当然貸した友人はアノヤローふざけやがってとなる。

だが貸してあげた友人はすこぶるいい人なので怒りをじっと我慢していた。
私はいい人と会っていい気分だったのだが、そこで悪い人と会ってしまい嫌な気分となった。

みなさんの周りにもいるはずです。
 人からお金を借りることが常態化している人が。
おべんちゃらで、へらへらして調子がいいんです。この手の人間は始末が悪いんです。
決して大きな借金をして大勝負をかけたりはしません。チンケな借金を積み重ねるのです。

何しろナマコみたいで、ハンペンみたいで、コンニャクみたいで、シラタキみたいで、チクワブみたいなのです。精神肉体に骨がないというか芯がないのです。

実は私もこんな人間に酷い目に遭いました。
身近な人間から全然縁のなかった人間まで。そして私は知りました、人間は怒りが頂点にまで達すると怒る気力が失せてしまうことを。

みなさんは絶対に人にお金を貸してはダメですよ。
借金魔の友人は有名大学で講義をしているのです。
何を教えているかは学生さんに悪いので内緒です。
頭もいいし才能もあるのがかえって本人のためになっていないのです。

とてもいい人は私を車で東京駅まで送ってくれました。
とても悪い人は一杯飲んで大きな声で笑っていました。
どちらも私の友人なのです。