電子レンジの耐用年数は何年か、そのデータはどこも発表してくれない。
当然政府や経産省などもその実態を知らない。
電子レンジが壊れたなんてことは国家にとってまったく問題じゃないのである。
が、我が家にとって電子レンジのジ・エンドは重大問題なのだ。
私はいまだかつて電子レンジを使用した事は二度とない。
正しくいえばそのボタンを押せばいいのよと愚妻にいわれて一度だけボタンを押し、少しだけダイヤルをひねった事がある。
その時あるホテルで買ってきたマカロニグラタンが火を吹き、焼き焦がれてしまった。
それ以来私は使用してはいけないと心に決めいていた。
去る11月2日(日)息子家族が来た。
小学校五年生の孫が冷凍のエビグラタンをチンしてといって愚妻がチンをしていた。
しばらくするとやけに焦げ臭い、それもエビグラタンではなく電線の焦げた臭いだ。
お嫁さんが、全然エビグラタンに火が通ってなく電子レンジが臭いといった。
息子がすぐにそれを見ておかぁーさんやばいよ「ローデン」しているよといって、電源とアースを抜いた。電子レンジが壊れてんだよとなった。愚妻はもう30年近く使ってるからねと何事もなかったようにいった。さっきまで使えていたのにねえといった。
で、電子レンジ(ナショナル製)の耐用年数は30年位だと私は思った。
日本全国電子レンジ連合会(こんなのはありません)に教えてやろうと思ったりした?
電子レンジっていくらするんだといったら、簡単なのは1万円もしないよと息子がいったので、私はほっとした。30年位前に買った時は10万円位していたからだ。
11月6日夜、帰宅すると大きな箱が台所に置いてあった。
湘南テラスモール4Fにあるノジマ電機から届いていたのだ。
ELSONICなんて聞いた事もないブランド名の電子レンジだ。
だがメカ音痴夫婦なので取り付けが出来ない。息子が来てくれるのを待っているらしい。ニタッと不敵な顔をした愚妻が6500円だったわよといった。
ELSONICは土曜か日曜から日常活動をしてくれるはずだ。
今度はチンをチャンと覚えようと思っている。ボタンに触れるだけでいいらしい。
最初のチンはやっぱりマカロニグラタンだ、いやエビグラタンだな。
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