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2014年11月25日火曜日

「陽暉楼でした」




ON THE ROCKSari turunen fiskars 
過日丸い透明な氷のロックをいただき、こりゃスグレモノだと思った。
お気に入りのグラスの中でコロコロと転がる。丸いビー玉がウィスキーとデュエットする。一方このON THE ROCKSは四角いサイコロのようである。
ひと目みると備長炭を二センチ四方に切ったようである。
消炭色になったその物体を冷蔵庫の中の冷凍室に入れる。

ビー玉の親方も良いロックになったが、この正方形もウィスキーやジンやラムやらと合う。丸いのも、四角いのもいただきモノなのだが、丸い方より四角い方がずっと美しいヒトからのモノなので三連休は四角で通した。これがあると氷が必要ない。
便利でずっと冷たい。備長炭は火力の元だがこれは冷力の元なのだ。

パッケージには二ヶ国語で書いてある。
英文はあー英語だとわかるが(意味は不明)英語の上に書いてるのはどの国だかわからないのだ。丸いのに比べ四角い方が冷力が段違いに強い。
8ICE CUBES OF SOAPSTONE Freeze in a freezer and use as ice cubesと書いてある。
どこで売っているかは分からないがロックが好きな人にはオススメ品だ。
何しろグラスの中に備長炭がガツンゴツンしているのだから。

深夜から朝まで久々に古今亭志ん朝の落語を聞きながら酒を楽しんだ。
先日友人が大山詣りをしたのでまずはその「大山詣り」を聞いた、次に「子別れ」、その次に「品川心中」の三本である。

先週の金曜日、よみうりホールで立川談志の三回忌で談志会があった。
後輩と友人が六時から行っていたのだが、私は八時二十分頃になんとか着いた。
親愛なる後輩がチケットを買ってくれていたからだ。着くと超満員であった。
毒蝮三太夫と談志の弟子三人がトークショーをやっていた。

次に売れっ子立川談春が20分ほどの人情噺、あと二人の弟子が登場した。
一人は立川談幸、トリは土橋亭里う馬。談志はいい弟子を育て幸せ者だと思った。
 九時十五分頃に終わった。

三人でとにかく酒だ、酒だと有楽町のガード下の汚え店に入った。
ベレー帽をかぶった洒落た店主であった。冷奴とギンナンとホタルイカを焼いたのと煮込みを頼んだ。十人ほど入る店に八人の客がいた。天井で扇風機が回っている。
古い、汚い、オヤジさん何年やってんのと聞いたら、その扇風機は六十年回ってるよといわれた。私の後ろで外人が三人いて笑っていた。
目の前に小さな虫がチョロチョロしたのでおしぼりで引っ叩いた。
煮込みが絶品でビックリした。

親愛なる後輩は十時五分の長野新幹線に乗るといい酒半合とハイボールを半分位飲んで帰って行った。私は友人と残り、酒を二合位飲んだ。
夜風を浴びながら仕事場に帰り、少しソファーに横になり酔いをさました。
それからやり残した仕事をまとめた。落語と四角い冷えた備長炭は相性がいい。
美しいヒトはこれからの日本を代表するであろう天才的才能のあるヒトだ。火力抜群の備長炭のように妥協せず熱気を持って自らの道を進むだろう。


若い才能には明日がいっぱい待っている。“苦学”した者が世に出ることとなる。
その逆に“楽学”した者は決して世には出ない。挫折し、敗北し苦しみ悩んだ中から斬新は生まれる。実は丸いモノを送ってくれたヒトと、四角いモノを送ってくれたヒトを間違えた。この場を借りてお詫び申し上げたい。スミマセン。

先日のブログで思い出せなかった五社英雄の映画の題名を後輩が教えてくれた。
題名は「陽暉楼」バチバチ殴りあったのは、浅野温子VS池上季実子でした。
勘違いと間違いに気をつけねばなりません。

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