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2014年11月6日木曜日

「いい人と悪い人」




お金を貸してあげた友人と、その友人にお金を借りた友人が一か所で鉢合わせしたらどうなるか。

フツーの常識なら借りた人間がお金を返していないのだから、すいません大変ご迷惑をかけてとか、ウソでもすいません近々必ずお返ししますとか、勘弁して下さい約束を守らなかったボクをボコボコにして下さいとなる。

だが借金魔の人はそんな態度とは無縁だ。バックレ、シカトなのだ。
人を見たらお金を貸してというのが習性になっている人間にとって、借りたものはもらったもんなのだ。当然貸した友人はアノヤローふざけやがってとなる。

だが貸してあげた友人はすこぶるいい人なので怒りをじっと我慢していた。
私はいい人と会っていい気分だったのだが、そこで悪い人と会ってしまい嫌な気分となった。

みなさんの周りにもいるはずです。
 人からお金を借りることが常態化している人が。
おべんちゃらで、へらへらして調子がいいんです。この手の人間は始末が悪いんです。
決して大きな借金をして大勝負をかけたりはしません。チンケな借金を積み重ねるのです。

何しろナマコみたいで、ハンペンみたいで、コンニャクみたいで、シラタキみたいで、チクワブみたいなのです。精神肉体に骨がないというか芯がないのです。

実は私もこんな人間に酷い目に遭いました。
身近な人間から全然縁のなかった人間まで。そして私は知りました、人間は怒りが頂点にまで達すると怒る気力が失せてしまうことを。

みなさんは絶対に人にお金を貸してはダメですよ。
借金魔の友人は有名大学で講義をしているのです。
何を教えているかは学生さんに悪いので内緒です。
頭もいいし才能もあるのがかえって本人のためになっていないのです。

とてもいい人は私を車で東京駅まで送ってくれました。
とても悪い人は一杯飲んで大きな声で笑っていました。
どちらも私の友人なのです。

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