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2015年1月26日月曜日

「夕日新聞 」




一月二十五日(日)
寒さはやわらぎ暖かかった。

ちょいと外にでも出るかと思い玄関で靴をはいていたらピンポーンと呼び音が鳴った。
ドアを開けると、すいません朝日新聞です集金をお願いしますといった。
いくらなのと聞くと4,037円ということであった。
朝日はずい分減ってんじゃないの、と聞くと、そうなんですよ、困ってんですよといった。
朝日この頃全然駄目だよな、記事がへなへなだから、仕方なく読んでいるけど、まあキミにいってもしょうがねえか、ご苦労さんといって払った。

NHKニュース9の大越キャスターが原発再稼働に批判的なことをいったとかで降板させられるらしい。
ミュージシャンが唄う歌詞がチェックされ変えられた。
サザンオールスターズの桑田佳祐が勲章を茶化したとかでサンザンな目に遭っている、ロックンローラーは謝罪したら終り、辞退すべきだったのだろう。
辛口のコメンテーターだった「なかにし礼」氏もいつの間にか画面から消えてしまった。
報道ステーションの古館伊知郎をなんとしても降ろしたいらしい。
古館は一人ステージで"やれるもんならやってみろ”と叫んでいた。
モノいえば口びる寒しとなって来た。

イスラム国は情報という凶器を知りつくしている。
島国日本は他国と国境線を持ったことがない。
それ故タフネゴシエーターを持っていない。金で何事も解決できると思って来た。
ヨルダンで死刑囚となっている自爆テロリストの女の腹に巻いた爆弾の帯を見ると、我々日本人がいかに平和ボケの中にいるかを知る。
オバマ大統領は北朝鮮にもインターネットが広まりそれにより、そう遠くない日に北朝鮮の体制は崩壊するだろうと予言した。
今は静かにコトの推移を見守るべきだ、イスラム国の思うツボだから、と各テレビ局はいいながら、まるで競馬の予想みたいに、あ~だ、こ~だとやっている。
テロリストのナイフは血に飢えている。
テポドンやノドンが飛んでくる日は近いのかも知れない。

日本からジャーナリズムが消されていく。
いつか来た道を確実に歩き出し、走り出している。

斬首された日本人に合掌する。
朝日新聞は夕日新聞となり、NHKはNHKOとなった。

2015年1月23日金曜日

「お骨離婚」




城卓矢という歌手をご存知の方はかなりの歌謡曲通か、現在60代の年代の人だろう。
この歌手には大ヒット曲が一つあった。その題名は「骨まで愛して」だ。
♪〜生きている限りは 今もなお探し続ける恋ねぐら 傷つき敗れた私でもぉ〜骨まで 骨まで愛してほしいのよぉ〜、確かこんな歌詞だった。
女性を骨までしゃぶる悪いヒモのよな男も多いが、骨まで愛する男とはどんな男だろうか、私は今もなお分からずにいる。

日本の古典小説にこんなのがあった(宇治拾遺物物語だったと思う?)。
一人の青年が絶世の美女に恋をする、その想いは淡く、清く、深い。
だが美女は死んでしまう、青年は美しい顔、姿が毎夜頭に浮かぶ、会いたい、もう一度会いたい、そう長い間想い続ける。そしてある年、絶世の美女の墓を掘る。
そして掘って見つけたのは骸骨となった姿であった。
その後青年は僧門に入り終生供養を続ける。

骨まで愛すると言うのはこれ位の思いが必要なのだ。
昨日かねてより進めていた東日本大震災を風化させないという思いを込めて作った「祈りの塔」の打ち合わせに石巻から常堅寺後藤ご住職夫妻が上京された。
清々しく素晴らしい夫婦であった。その打ち合わせの中で樹木葬の話をされた。
人間の魂は山の土の下で安らかに眠り、やがて輪廻する。
つまり一度土に帰り再び生きかえるということだ。

坂口安吾は小説「桜の森満開の下」で桜の木の下には人間の魂というか命がある、というように書いた。後藤ご住職たちはすでに600本近い山桜の木を植えている。
ご住職はいった、この頃はこんなケースが多いんですよ、そのケースとはお骨離婚のような事だ。夫婦だったが死後その骨は別々に埋葬してほしい。
その願いは女性に多いというか女性ばかりだという。
夫は死んだ、散骨とか、土葬、あるいはお骨をそのまま家に置いている。
で、自分が死んだらぜひああしてほしい、こうしてほしいと願う。
要は夫とは別にしてほしいと。

うーむ現代骨事情に聞き入ってしまった。
骨まで愛してくれる女性がどんどん減っているのだろう。
人間一度は必ず骨になると決まっている。

さあ〜どうする、今からでも遅くない、通販で買った安いふとんで寝ているあなたの奥さんに最高級の羽毛ふとんでもプレゼントして、お前には苦労かけたぐっすり眠れよとそっと言葉をかけてはどうだろう。えっ、なんで羽毛ふとんなのかって、それはゆっくり眠って考えます。

2015年1月22日木曜日

「西京焼定食」



イスラム国というテロリストの国(?)との人質問題が出た途端、テレビには中東問題の第一人者という人間が続々と出る。

危機管理問題の第一人者、テロ問題の第一人者、写真合成の第一人者、音声解析の第一人者などなど第一人者だらけだ。ならば日本国政府はというと第一人者はいないようだ。
自民党では幹部たちが勢揃いしているがやはり第一人者はいないようだ。
“ガンクビ”を並べていたがみんな参加することに意義がある、ただそんなかんじだ。

ならばこんな時の為に創設したはずの日本版NSC(国家安全保障会議)はというと中東と交渉チャンネルさえなく情報不足をさらけ出しているようだ。
外務省などはその責任者が不在である。
いっそ第一人者たちを勢揃いさせてはと思うのだが官僚組織は民間人の知恵など借りるのはそのプライドが許さないらしい。

現在売れている本、「21世紀の資本」によると、世界の中の1%の富裕層が手にする富は世界人口の半分近くが手にするものに近いということらしい。
つまり1=50%だ。
金持ちは働かずどんどん金が増え我々は、はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る(石川啄木)ということになる。

昨日夜、富ヶ谷にある教会内で二つのNPOの人たちと打ち合わせをした。
教会の側にやけに警官が多い、なんでと聞いたら安部首相の家を警備しているからだった。その主は公邸に泊まって人質問題に対応するらしい。 

NPOの人たちとの打ち合わせのテーマは、()貧困で教育を受けられない子どもたちを救おう。()障がい手帳を持っている人たちの就労を支援しようであった。
教会の外は寒風と氷雨であった。NPOの人たちと定食屋さんで食事をした。
フェアに割り勘で支払いを終えた。
私は西京焼(銀だら)定食を食べた。実に旨かった。

2015年1月21日水曜日

無題

今日はブログを書くことを慎みたい。
日本人二人の命が国の判断に関わっているからだ。
みんなで命の無事を願いましょう。
 

2015年1月20日火曜日

「バックシャン」




見た目でものを判断してはいけないと知らされるものを知りました。
昨年十二月三十日に友人のヨットマンが四国あたりを航海していたところからたくさんの、たんかん・あまさんを送ってくれました。

見た目はみかんであって、みかんではないような顔付きです。
肌はザラザラとしております。色彩はどんよりとしたオレンジ色です。
生まれた時からオバサンみたいな感じです。
ところがこれが実にオドロキの甘さであり繊細を極め、中身は見事な色彩美です。

一月十九日になってもその甘さと美しさは全く変わりません。 
NHKのドラマに出ていたと思います、その無知さを恥じています。

世の中には「バックシャン」という言葉があるのを知っていますか(?)うしろ美人のことです。街でよく見かける殆どの女性がそうなのです(あなたは違いますよ)後ろから見ているとエライ美人ぽいが、実は正面はエライ大違いなのです。
なんでぇ、バックシャンじゃねえかと若い頃はいったもんです、今はいいませんが(?)

たくさん、たんかん、あまさん。ヨットの上かなんかで食べたら最高の味でしょう。
故石原裕次郎さんのヨット仲間の人。はるか遠い存在なのです。
♪〜海の男はいく強者はいく。
…なんて石原裕次郎さんの歌が聞こえて来るのです。

茅ヶ崎駅地下の食品売場にはありません。果実売場のマッタリとしたオバアサンに「あまさん」はないのと聞いたら、海女(あま)さんは三陸、もう終わったじゃんよといわれました。この後オバアサンとどんな会話をしたかは、想像におまかせします。

2015年1月19日月曜日

「一月十八日の寒川さん」




お上品な奥様も、美しいお嬢さんも、細いオバサンも、太ったオジサンも、ヤンキーなカップルも、ガテン系な家族も、背広にビシッと身を整えた会社員たちも、社長も、専務も、当然部長も係長も、みんな、みんな一心不乱です。

一月十八日(日)午後二時頃、相模国一之宮寒川神社は明日の安全を願い、そして食べまくる人種の満員電車。ズラリと並んだ屋台にギッシリと詰まっていた。

ヤキトリを食べる奥様はまったく気取りなし。
リンゴ飴をなめる社長風はかわいい。
名物寒川ラーメンに並ぶヤンキーたちは実に行儀がいい。
綿あめに顔をうずめるオジサンは何故か仮面ライダーのお面を頭に載せている。
ゴッツイガテン系の集団は輪投げや射的に夢中だ。

この日は朝から暖かかったので息子夫婦と三人の孫、愚妻を連れて来た。
お参りするというよりは縁日に来るという感じだ。
私は御守は特に持たないことにしてもう何年にもなるが、やはり子どもたち孫たちのために「八方除」や「交通安全」「健康御守」やらを買い求める。
親愛なる兄弟分の愛娘さんの大学合格を願って「合格守」を、また会社の「招福熊手」や銀座オルハショップの「招福熊手」も。
気がつけば袋の中は御守でいっぱいとなった。

いつもなら日本酒を一杯といくところだが今年はお酒はなし。
千円札一枚を大きな箱に投げ入れてそれぞれの安全なる一年をヨロシク!とお願いした。私は500円の寒川ラーメンだけを食した(これが実は絶品なのだ)。
オジサンは今年も元気に頑張っていてくれた。孫たちにナルトを二つ多く入れてくれた。

隣にはやはりいつもの兄さんがピカチュウカステラを黙々とつくっていた。
小袋500円、大袋1000円が次々と売れていく。屋台は何でも旨い!のだ。
ラーメンをすする私の前にブットイオバサンがフランクフルトをずらりと焼きながら、短くなった煙草を喫い大きな二つの鼻の穴から白い煙を放っていた。

湘南に住んで37年、毎年一月に参っている。
屋台の種類も毎年何かしら変わっていく。的屋(テキヤ)のオジサン、オバサン、お兄さんもふと気がつけば変わっていく。寒川ラーメンは数年変わっていない。
オジサンは500円ではもうやってられないから一月と二月中だけとか。
使い捨てのカメラで写真を撮ったらいい顔で応えてくれた。

ヤキトリを食べていたお上品な奥様は今度は“焼き肉のせ焼きそば”をご主人も子どもも無視して一心不乱に食べていました。これで「フーテンの寅さん」が出ていればもっと良かったのになあと思った。皆々様の今年一年の無病息災を心より念じております。

「あるフレーズとある歌」




こんな歌があった。いつも考えさせるフレーズだ。

♪〜殴るカナヅチより殴られる釘の方がいい。
削るカンナより削られる木の方がいい。
隣の人の腕に銃弾が当たっても自分は痛くない。
隣の人の足に銃弾が当たっても自分は痛くない。
隣の家の子に銃弾が当たって死んでも自分の家の子は元気に遊んでいる。

熱い、死ぬほど熱いといっていた人をクーラーでギンギンに冷やすと、寒い、寒い人を凍死させる気かとわめき散らす。
人から借金ばかりしていた男が最後の100円で1000万円を儲けた。
男はトイレに入り金をあちこちに入れて隠した。そしてトイレから出ると人に金を貸してくれと頼んだ。この国はものすごい速さで70年前に向かっている。

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」という歌がある。
♪〜王妃ジェーンの陣痛が始まってすでに丸9日以上 お付の女たちは疲れ果てて その場を離れてしまった 国王陛下 ヘンリー様 どうかお願いです 私の右の脇腹を割いて 赤ん坊を取り出して ヘンリー王子は嘆いた そんなことが出来るものか 英国の花を失えば 枝も失ってしまうだろう フイドルの音 祝いのダンス ついに赤ん坊が生まれた日 だが哀れな王妃は愛されながらも 石のように冷たく横たわっていた 銃弾が隣の人をよけあなたの体に当たった。痛いと思う間もなくあなたは横たわるだろう。そんな銃弾の弾よりこの国は70年前に向かっている(富国強兵へ)。
生まれた赤ん坊をあやす楽器を鳴らそう。

自分たちだけの幸せを望んだ人たちがそのまま幸せになった例は実に少ない、その逆は実に多い。何か人のためにやろう。

2015年1月15日木曜日

「サワガシイコト」



昨年1230日、深夜の銀座の街角で久々に喧嘩を目撃した。
記憶にそって再現します。

若者(A32才位、若者(B34才位、私がそのことに出会った時は、若者(A)の頭突きとパンチで若者B)は血まみれでダウンしていた。
その男をめがけて強烈なストンピングを顔面に、高そうなメガネが壊れていた。

若者(A)ふざけんじゃねえよ、テメエの女がいるからって誘われて飲みに来たのに何でオレが払わなきゃなんねんだよ、ゼニの問題じゃねえんだよ、筋だよ筋。
男の世界の決まりは自分の女の店にお客呼んだら絶対に呼んだ男が払うというのが決まりだろうが、テメエ本当にチンケな男だな、係の女なんかただのバシタレじゃねえか、えっこの野郎と、足でキック二発、パトカーの男と銀座の黒服、野次馬も集まっている。
オイテメエラ、こんな野郎を銀座で飲ますんじゃねえぞ、今度銀座で顔合わせたら体持って行くぞ(殺す)と言った。
どうやら金筋者らしい。
若者B)はゲホゲホ状態で歯がガッツリ欠けて見える。
ガタゴト震えていた。

さて、築地警察のパトカーがやっと事件らしくなったと思ったらしくご到着。
大した事件じゃないと点数かせげねい。
マル暴担当はヤクザよりヤクザ的、オイ何だお前◎▲のとこの◯☓じゃねえか、ずい分しっかりシメたな。とりあえず救急に乗せっから、署に行って煙草でも喫ってろやといった。こんなことで刑務所に入ることはまずない、二日で終りだ。

自分の係のいる女の子の店で、自分以外の人に料金を支払わせるのは、男の世界ではいちばんの笑い者、遊び人の資格なしと厳しい掟で決まっている。
借金してでも自分で払うのが男の器量なのだ。

ピーポーピーポーとパトカー、救急車が走り去って行った。
街角で花屋のおばさんが赤いバラを手に持って立っていた。
男が口やら鼻から出していた大量の血と赤いバラが重なった。

銀座はこうでないとつまらない。男はこうでないと正しくない。
銀座じゃ喧嘩は事件でも犯罪でもない。ちょっと「サワガシイコト」だけなのだ。

2015年1月14日水曜日

「最低のオレ」




穴があったら入りたい、何かったら掘って入りたい。
プロとして恥ずべきことをしてしまった。

未だかつてないことがあった。
19日(金)12時から会社スタッフとのランチミーティングをキャンセル、330深水歯科をキャンセル、530浅葉克己さんの個展キャンセル、730フェルメール展オープニングパーティーをキャンセル、前日8日(木)ほぼ記憶なし、全身脱力支配、10日(土)ハリ・灸・マッサージの達人が来てくれたのだが背中に火がボーボー燃えているのに体がやたら寒い。

それ以降記憶なし、11日(日)大事な文化放送の立合いに行けず大迷惑をかけてしまった。12日(月)記憶なし、ずーっとふとんの中に潜り込んでいたので朝と夜が分からない。なんで夕方の4時にNHKの朝イチが映っているんだ、何だこりゃとやっとこさチャンネルを切る。何だか変だ、体が重く動かない。

トマトカップスープのみだから腹に力が入らない、立てない、動けない、階段からドドっと落ちる、一体何があったのか、それはいろんな原因が分かっているので書けない。

ともかく猛省、反省である。
優秀な友人やスタッフが全てフォローをしてくれたのが何よりであった。
12日(月)夜、ハリ・灸・マッサージの達人が急ぎ来てくれた。
体に少し力が出て来た。家中が煙だらけになった。

煙の中でふと思った。
ところで、まだ「キラリトギンザ」3Fオルハショップにお越しになってくれていない方々、ぜひお立ち寄り下さい。きっと期待を裏切ることはありません。
銀座四丁目交差点交番前、おせんべいの名店「あけぼの」の細野一美社長(元は東大出のコピーライター)がこぢんまりやさしい文字でオルハショップに行って来ましたよ、と年賀状に書いてあった。とてもウレシかった。

商人の苦労は商人が分かってくれるのです。
今度行くつもりですと口先ばかり調子のいいヒトビトが多いのがこの世の中ですからね。「今度とお化けは出たことはないのです」行くつもりだったという男ときっと行くつもりだった女が結婚して成功したケースは少ないのです。何しろ結婚したつもりだからです。 

14日(水)午前一時半、頭が動き出した。皆さん本当にすみませんでした。

2015年1月9日金曜日

「シネマな一日」




一説によると日本海海戦で日本海軍がバルチック艦隊に勝利したのは船の整備にあったという。日本海軍は軍艦を徹底的に洗い清め、舟底に付くあらゆる異物を取り除いた。

一方バルチック艦隊は長い旅をして来たので舟底にはビッシリ貝殻などの異物がへばりついていた。また船の整備も日本の軍艦に比べようもないほど劣っていた。
これにより軍艦のスピードが全く違った。バルチック艦隊は国交を交わしてない国に寄港ができなかった。疲れきって日本海に現れたのだ。
日本海軍の有能な参謀たちはそれを読み切って待ち構えた。

で、何がいいたいかというと、人間も同じで一年中働き続けていると、身と心にビッシリと異物がへばりつくのだ。疲労とストレスという何千、何百種の貝殻が。
そこで1231日で一度寄港し下船して、へばりついたものをお正月で取り除くのだ。

17日七草粥に小さなおもちを4個入れて食した。
寄港は終りまた一年間の旅路に出港する。私という船は夢をエンジンにして荒波に立ち向かって行く。ケ・セラ・セラの心境だ。レット・イット・ビーだ。
新しいブランドを立ち上げるために全力投球していたので昨年は映画館に全く行けなかった。1230日こりゃマズイと丸の内ピカデリーの最終回で「ゴーン・ガール」を見た。デビット・フィンチャー監督2時間半、つくづく女性の恐ろしさを味わった。

私の場合体中に付いた異物を取り除くのには映画を観るのが一番の方法だ。
そこで正月休みの一日を全て映画を観ることにした(レンタルDVD)朝から朝までだ。

①「ウィズ・ネイルと僕」ビートルズのジョージ・ハリスンがプロデュースに参加した英国の伝説的映画。何度観ても文学的で最高作。
②「スティーブ・ジョブズ」役者が役不足、通俗的で全然つまらなかった。
③「西鶴一代女」溝口健二監督、何十回観ても女性の運命は哀しい。
④「パークランド」ケネディ暗殺後の4日間を描くのだがイマイチだった。オリバー・ストーンのドキュメントにはかなわない。
⑤「ウルフ・オブ・ストリート」マーティン・スコセッシ監督とディカプリオの株屋の金儲け話、ナゲエ、ツマンネエ、二時間半、ファックユーを連発、薬、酒、セックス(会社の中でもやり放題)ゲイ、そしてまたファックユーの連発。最低の作品。
⑥「渇き」中島哲也監督、役所広司主演、ひたすら目茶苦茶であった。やはりクスリ、セックス、暴力、高校生たちと大人の血だらけの関係にうんざりの作品。
⑦「OLDBOY」、韓国映画「オールド・ボーイ」のリメイク、韓国の作品とは比較にならずダメ作品。
⑧「熱波」ポルトガル映画、ミゲル・ゴメス監督作品。モノクロームの映像、アフリカの大地、男と女、植民地解放。哲学的、文学的、民族的、宗教的、音楽的、超難解の作品だった。いつかじっくりもう一度観る、何しろ分からない。ただ一つ主役とおぼしき女性のヌードがやたらに美しかった(無修正)

これだけ見た後にいつものグラスで飲んだハイボールが抜群にうまかった。
体にへばり付いた異物がかなり取り除けた。

オット、いちばん面白かったのを忘れていた。
⑨「超高速!参勤交代」本木克英監督、とにかく眠気が飛んでしまうドタバタコメディだ。この監督は凄い才能の持ち主だ。シネマで死ねば本望だ。