昨年12月30日、深夜の銀座の街角で久々に喧嘩を目撃した。
記憶にそって再現します。
若者(A)32才位、若者(B)34才位、私がそのことに出会った時は、若者(A)の頭突きとパンチで若者(B)は血まみれでダウンしていた。
その男をめがけて強烈なストンピングを顔面に、高そうなメガネが壊れていた。
若者(A)ふざけんじゃねえよ、テメエの女がいるからって誘われて飲みに来たのに何でオレが払わなきゃなんねんだよ、ゼニの問題じゃねえんだよ、筋だよ筋。
男の世界の決まりは自分の女の店にお客呼んだら絶対に呼んだ男が払うというのが決まりだろうが、テメエ本当にチンケな男だな、係の女なんかただのバシタレじゃねえか、えっこの野郎と、足でキック二発、パトカーの男と銀座の黒服、野次馬も集まっている。
オイテメエラ、こんな野郎を銀座で飲ますんじゃねえぞ、今度銀座で顔合わせたら体持って行くぞ(殺す)と言った。
どうやら金筋者らしい。
若者(B)はゲホゲホ状態で歯がガッツリ欠けて見える。
ガタゴト震えていた。
さて、築地警察のパトカーがやっと事件らしくなったと思ったらしくご到着。
大した事件じゃないと点数かせげねい。
マル暴担当はヤクザよりヤクザ的、オイ何だお前◎▲のとこの◯☓じゃねえか、ずい分しっかりシメたな。とりあえず救急に乗せっから、署に行って煙草でも喫ってろやといった。こんなことで刑務所に入ることはまずない、二日で終りだ。
自分の係のいる女の子の店で、自分以外の人に料金を支払わせるのは、男の世界ではいちばんの笑い者、遊び人の資格なしと厳しい掟で決まっている。
借金してでも自分で払うのが男の器量なのだ。
ピーポーピーポーとパトカー、救急車が走り去って行った。
街角で花屋のおばさんが赤いバラを手に持って立っていた。
男が口やら鼻から出していた大量の血と赤いバラが重なった。
銀座はこうでないとつまらない。男はこうでないと正しくない。
銀座じゃ喧嘩は事件でも犯罪でもない。ちょっと「サワガシイコト」だけなのだ。
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