時代は変わって行く。先週木曜日、日本を代表するADC展を見た(東京アートディレクターズクラブ)。日本で一番権威あるグラフィックデザイン展だ。
開場は一般部門リクルート本社一階ギャラリー、会員部門は銀座ggg(スリージー)であった。
時代は若者たちが変えて行く。
一般公募の学生や若者たちの作品は、どこまでも切り口が新鮮で大胆である。
途方もない未来を感じた。久々に胸躍る作品群であった。
会員の方は浅葉克己さん、葛西薫さん、副田高行さんの三人が相変わらず重厚であり挑戦的であり、落ち着いていた。さすが横綱である。
一般公募の学生たちの作品の中で特に藝術大学の学生たちによる作品群は圧巻であった。井上嗣也さんの作品がなかったのが(?)であった。
過日PARCOの会場で見たポスターの連作“溺れる猿”に井上嗣也さんの今日の文明文化に対する批評する姿を見た。とても哲学的であった。
ADCの他の会員作品は見るべき新しさはなかった。この国に浅葉克己氏、葛西薫氏、井上嗣也氏、副田高行氏がいなかったら、コンピューターがADとなりクリエイターを死滅させるだろう。
本日より21日まで400字のリングを休筆する。みなさんよい夏休みを。
私はチャップリンの映画を全作見ることにしている。
この国に「独裁者」が生まれているので、まずは買っておいた「独裁者」からだ。
暦の上では立秋である。