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2017年12月14日木曜日

「塩とお酢」



人に何も自慢できることはないが、ずっと寝ないで起きていられるという特技がある。
昨日から起きている。現在十四日午前四時二十三分十二秒。FIFAサッカークラブチャンピオンを決める試合を見ながら、絶品のはちみつ梅干を二個口に入れる。抜群である。梅干は一日の養生というほどに体にいい。塩分がない梅干だ。東日本から北日本は塩分文化。それ故東から北にかけて高血圧が多く、西日本は少ないと教えてもらった。
長寿県は西日本が多いが、長野県はかつてすばらしい医師がいて塩分のとりすぎを何十年もかけて治して日本を代表する長寿県となった。この頃野沢菜がさっぱり味になって私にはもの足らない。
で、おしょうゆをポタリとたらす。味の素をサッとかける。漬け物には味の素が絶品だという同志と、科学化合物をかけるなんてダメという対立派も多い、古漬けの白菜が好きでご飯をくるんで食べれば最高だ。
ガキの頃はこれで十分であった。
ホウレン草のおひたしも好きで、カンナで削ったカツオ節をパラパラかければこれ又最高。かつて台所の下にはニンジン、カブ、ナス、キュウリ、などが白菜と共に漬けてあった。我が家には現在カラッポの漬け物樽がある。何か漬けろよ、今どき何言ってんの、なんて話で終り、ビニール袋に入った漬け物となる。中に赤いトンガラシが少々入っている。四時四十七分となった。
日テレのおはよん(4)では成田山新勝寺のすす払いをやっている。続いてC・ロナウドの同点ゴール。結局2対1でレアルマドリードが逆転勝ちのニュース(ライブで見た)かなり腹が減った。
日本食品史上最大の発明品と思っている永谷園のお茶漬けを食べようと思う。
さて、その後眠れるか、ポストに朝刊が入った音がしてバイクが去って行った。
礼状を六枚書き終えた。今日はやるべきこと、会うべきことが数件ある。
大切な夜の席もある。実はネムリタイのだ。

2017年12月13日水曜日

「青山にてワンタン」




昨夜六時~九時半、青山のレストランで、某大手広告代理店の人に、某世界的救助団体のエライ人を紹介されていた。会席は私がセットした。私は朝から紅茶(砂糖入り四杯)だけ腹に入れていた。
他にフリスク(二十粒位)そのレストランでは、ジンジャーエールのライトを一杯。午後一時~二時二十分まで大会社の社長さんをインタビュー。同席はデザイン界の名人と、某中規模広告代理店の人三人。腹がグーグー鳴る。が何を飲んでも味はせず、何を食べても味がない。つまり体がイヤイヤと言っている。
人間腹が減ると、体温が下がり体や手先きや足先きまで小刻みに震える。
心臓がドキドキ音を出す。当然睡眠はほぼできない。何度も経験していることだが、人間はこうして死んで行くことを感じる。で、レストランの御二人には事情を言って、食事をするのを見る役に徹しさせてもらう。
一人は日本でも有数の食品メーカーの宣伝部長を二社経験しているから、ワイン通で食通。
グルメにしてグルマン、御二人は、グリーンサラダ、手長海老を焼いたもの、その前にカキ入りのクラムチャウダーをシェアしてカツレツに。リゾットと、ラザニアを、ナイフとフォーク、スプーンをあざやかに使って食していた。
お世話になっている会社への相談と、自社の売り込みを少し、それと防災についての大切な話、三時間以上いい話ができた。大変母親想いの方、一人っ子であり、施設に入っているお母さんの話をすると、目には涙があった。いい人なのだ。会食が終わり、外に出る、やけに冷たく寒かった。
体が左右に揺れる。コンビニに寄り、「しょう油ワンタン」と「コーンポタージュ」を買って熱湯を入れてもらった。
これが実に誠に、温かくやさしく胃袋に入った。
味はあまりしないが体がホッカホカして来た。早く家に帰り、頼まれている仕事を朝までに書かねばならない。アタマにホカホカと浮かんで来た。
前日沼津行きの列車に忘れたメガネが出て来たと連絡があった。14日までに取りに行かないと、沼津警察行となる。チクショウと腹は減っても、腹は立つのだ。

2017年12月12日火曜日

「表と裏」

正岡子規とか安岡章太郎は、病いのためずっと布団にうつ伏せになったまま、名作を書き続けた。
この体勢ははじめは、オオ楽チンと思うのだが、5分、10分となると腹は苦しく、腰が伸びて痛くなる。さらに両肩が胸にメリ込んで来て、首がすこぶる縮こまってよろしくない。
私の書くことと言えば名作でもなんでもない。歴史に残る巨匠とはつくづく凄いと思う。何にしろ何十年もうつ伏せだったのだから。朝刊にリニア導入で大林組に捜査の手がと見出しにあった。
大林といえば過日内山高志選手の引退記念パーティーにバレーの大林素子さんが全身黒い服ですぐ側に立っていた。女性の体つきには表側に胸のふくらみが大なり小なりある。が大林素子さんにはそれがない。
細長く薄い。平板みたいなのであった。よくぞこの体からあの強烈なボールが打てたもんだと思っていた。
その横に同じ位の背の高さの女性らしき人が談笑していた。やはり黒いドレスであった。こちらは表側も裏側も逞しく隆起していた。南海キャンディーズのシズちゃんだった。
こちらはパンチを出せば強力であることを見るからに感じた。村田涼太選手は若々しい美男子であった。私のとなりに横浜銀縄の何んとかいうゴツイリーゼントがいたが実に大人しいヒトであった。
卓球の石川佳純ちゃんは実にコケティッシュでかわいい女性であった。急いで入って来た高橋克典は男っぽい、背はさほど高くないが、体はガッツリと鍛え上げられているようだ。
さて大林組だが、ひょっとすると大疑獄に発展するかも知れない、九兆円の大事業だが何が飛び出すか予測不能だ。
この手の人たちは表がなく裏ばかりが多い。
師走12日寒風の中我は行く。腹が減って力が入らないのだが今日は這ってでも行かねばならない仕事がある。(文中敬称略)

2017年12月11日月曜日

「アワとヒエと雑草と」


先週金曜日二子玉川にて、作家吉村喜彦氏、奥様でプロデューサーの有美子さん、グラフィックデザイン界の巨匠井上也氏、それとキャスティングの大御所江原立太氏と吉村さんオススメのビストロで会食する予定であった。前日、前々日と少々ハードな日であった。朝起きようとすると体が重く動けない。どどっと疲れが出てしまった。大丈夫なようで大丈夫でない。(金)(土)(日)と三日間何も食べずにいたら、73、5Kから70Kに体重が減っていた。マッタクミットモない、男が約束をキャンセルしてもらうなんて。
御三方一夫人には大きな借りができてしまった。何も食べずにいたが、チビチビとウィスキーを飲んでいたようで、トイレに立ち上がると足もとがフラフラであった。
(土)午後二時~四時平塚から鍼灸の達人が来てくれたが、殆んど記憶にない。ブッ飛んでしまったのである。疲れがピークを超えた時、年に一度こんなことが起きる。
日曜日午後十一時、「情熱大陸」を見ながら溜まった新聞を見始める。茶碗に一飯だけ食したが食欲はゼロだ。十二時から一時十分まで新聞を整理した。十一時十分毎週見ている日テレのドキュメンタリー番組を見る。北朝鮮のミサイルと密漁の特集であった。石川県小木港イカ漁が盛んなところである。
大和堆(たい)は日本海でも有数な漁港である。船凍イカはいい商売となる。ある時は軍人が、ある時は農民が、又ある時は工員らの北朝鮮人が一攫千金を狙って大和堆を目指す。小木港にはかつて100艘以上のイカ漁の漁船があったが、後継者不足で現在は13艘しかない。
「ほしがりません勝つまでは」富国強兵、鍋も釜も軍需物資に、麦などはいいほうで、アワやヒエを食べていた。雑草に近いものしかオカユには入ってなかった。
白いご飯は銀シャリと呼んでいたが庶民には食べれない。今の北朝鮮を見ていると1940年代の日本を見ているようだ。ということは何かを仕出かすことになる。
かつてイカ漁の船に取材のために乗船したことがある。
カメラで漁師さんの顔を絶対写しては駄目であった。
真っ当な漁師さんの中に、不法入国者、凶状持ち(警察に追われている)たちがまぎれ込んでいるからだ。私はたくさんの海の男たちを取材したが、日本海の荒波に出る漁師さんは、男の中の男たちだ。コラッーボケ、なに突っ立ってんだ海に落ちたらオシャカだぞ、バカヤロー船底に入ってろ。
とドヤされた。でも皆んなやさしくて、魚をごっそりとれば底抜けの笑顔となる。
大時化の時、船は七・八メートルも上下し大揺れだった。船底ではタフ漁師もオエオエとなっていたが、私は文庫本を読んでいた。ニイチャン時化に強いな、大したもんだと言われた時は、かなりうれしかった。
食欲がない今日は大切なパーティーが二つあるのだが。まるで酷い船酔いみたいである。


2017年12月6日水曜日

「ローストビーフ」

記念すべきパーティーを取り仕切るというのは、その大・中・小に限らず大変疲れきるものである。
例えば10人、20人、30人の結婚披露宴としても、その席順は、偉そうな人はどこから来てくれたのか、御車代は、あるいわご宿泊代は、もしお子さん連れだとしたら、更にそのお子さんが赤ちゃんだとしたら、足の不自由なご老人が車椅子で来たら、料理にお酒は。そして引き出物は、司会は誰に、プロに頼んだらそのギャラは、これが300人、500人となると、とてもじゃないが一人では無理となる。大人数だと結婚式場との打ち合わせが何回かある。がどこまでも心配事は尽きない。二時間半から三時間いかに楽しく、明るくほがらかに。
お料理はご満足でしょうかとなり、ビールにワイン(ウルサイヒトがいる)日本酒は(甘口、辛口を用意)大丈夫か、少し酒が効いてきた人の中には、ローストビーフがないのかと、伊勢エビはどうしたとか言う。(立食パーティーにローストビーフがないと文句が多いらしい)その内に頼んでもないのに手品をやらせろとか、長々と高砂をやるとか、詩吟かなんかをする人も出る。こうなると予定は狂いパーティーの進行はハチャメチャになる。
スピーチを頼んでおきながら(?)いつまで待たせんだ、何!忘れてた、ふざけんじゃないと故野坂昭如先生が壇上に上がり、故大島渚監督にパンチを食らわした。あの有名な記念パーティーみたいになる。パンチといえば世界スーパーフェザー級チャンピオン内山高志選手だ。12月4日その引退記念パーティーは、1000人以上集まった。私がお世話になっている会社のオーナーはじめ社長以下スタッフが見事にこのパーティーを仕切っていた。
何にしろスポーツ界は勿論、各界の著名人、芸能界、歴代の世界チャンピオンが勢揃いであった。フツーのパーティーは、さあお食事をとなり小一時間もすると、ゾロゾロと帰り始める、だが、いい頃合いを見てラップ界のスターが泣けるような曲を絶叫する。
やったあ~、あったと一緒に行った六人の友人が、ローストビーフを大皿に、カツサンド、ハムにソーセージ、お寿しにカラ揚げ、パスタなどなどを持って来てくれた。やっぱりローストビーフは行列でしたと言った。それから一時間半が経ち、ソロソロ帰ろうかと思ったら、太田裕美さんが赤いタータンチックのスカートに赤いニットみたいな服を着て、懐かしの大ヒット曲『木綿のハンカチーフ』を唄い出した。
次々と憎い演出であったので人の数はそれほど少なくはならない。
いままでたくさんのパーティーに出席したが、さすが気配りの人が仕切った見事なパーティーだった。(お世辞でなく)
私も何度か、大・中・小のパーティーを仕切った経験があるが、すべてが終った後の疲労感と言ったら、例えようがない。何かを食べる気力も失いヘトヘトと家に帰り、永谷園のお茶漬けで十分となる。
ところでローストビーフは(?)実は食べ損ねてしまった。誰だ食べたのは。

2017年12月5日火曜日

「カキ食えば」



牡蠣(カキ・イボタガキ科の貝である。OYSTERと言う。)
今が季節の真最中。日本人は何でもでかいことがいいと思っている。
銀座コリドー街に美登利と言うお寿し屋さんがあって、朝早くから人が並んでいる。お寿しが決して旨い!訳ではない。ネタがでかいのだ。穴子一本がシャリの上にヘビみたにのっている。マグロはシャリの上にでかいへの字としてある。遥か地方から来て並んでいる。本当の江戸前寿しはとても小さく握る。名店は小さい。名人が握ると、握った寿しを置いた時、シャリが少し動く。でっかいところは、ギューギューに握っているのが多い。
米粒と米粒の間にビミョーなスキ間がない。人形町に三友というとんかつ屋さんがある。
この時期バカでかいカキフライ定食2個1080円を出す。限定である。一つのカキフライにカキ五、六個が入っている。ニューヨークのセンターステーション内に有名なオイスターレストランがある。
ここでは日本的でっかいカキは、ランク外というかメニューにない。
ニューヨークのカキは五百円玉より少し大きい円形のものが、ベリーグッドとなる。クラッシュ氷のでっかい上に円形のカキがビューティフルに何重にもおかれて出て来る。私ははじめて行った時、なんだよこんなちいさいカキしかないの、広島のカキみたいの出してよと言って、大失笑された。ブヨヨンとした内蔵的大きなカキがカキと思っていたからだ。ニューオリンズで、友人の写真家がカキを山ほど食べて死にそうになった。
上から下から出るものはすべて出て九死に一生を得た。ホテルの廊下を下痢でピーピーになって、出すものをたれ流しながら、HELP、HELPを声も切れぎれに発した。
二度とカキは食べないと思ったが、カキ大好きで人形町三友のバカデカ、カキフライに行列すると言う。カキで死んだら本望なんて言う。カキの串焼きを一度食したが、これは最高であった。
ずっとむかし写真家浅井慎平さんに連れて行ってもらった。私はカキ大好き人間、カキ入りカレーも旨い。カキとホーレン草炒め、カキ南そばも旨いがやっぱ生ガキがいちばんだ。
昨日深夜カキゴッソリ入りうどんを食べた。生死をかけて食べた。”カキ食えば鐘は鳴らない法降寺”

2017年12月4日月曜日

12月4日「内山高志引退記念パーティー」



このご案内の中で、私たちはあえて感動をありがとうとか、よくがんばったとかは申しません。
どうか会場にお越しになって直接本人に声をかけてください。私たちが熱い声援を送ったのは、見事なまでにスポーツマンシップを持った一人の男でした。ボクシングは、キング・オブ・スポーツ「聖なるスポーツ」と呼ばれて来ました。私たちにとって内山高志という男は、聖なる男だったのです。いかなる相手に対しても礼を尽くしました。いかなる強敵を倒した時も決してリングの上を駆け回り雄叫びをあげることもありませんでした。敬意を持って相手コーナーに行きました。内山高志はリング上で歓喜と不服を表さなかった稀有のボクサーであったのです。その内山高志がリングを去りました。次なる人生のゴングが鳴ったのです。リングで戦うボクサーにとってセコンドは命の綱です。
これから上がる人生というリングは12ラウンドで終わることはありません。ずっと続く戦いです。どうか皆様におかれましたは、選手時代にも増しての、ご協力とご声援を、ご指導とご鞭撻を心よりお願いお願い申し上げる次第です。
毎年十二月といえば、内山高志のリング上の勇勢に声援を送るのが恒例でしたが、今年の十二月はスーツ姿の一人の男が皆様の前に立ち上がります。少し、はにかんだ内山高志の笑顔が人生という強敵に向っても絶えることのないよう、ご声援を送ってください。師走のご多忙の中とは承知しておりますが、何とぞご出席を賜りたくご案内申し上げます。
末尾ながら皆様の益々のご健勝とご発展を心より念じております。何とぞ良いお年をお迎えください。

今夜、私はこのパーティーに友人たちと出席する。大変名誉なことに、この案内状を書かせていただいた。皆さまにもお願いしたい。今後共内山高志選手を応援して下さい。いつか指導者になるかも知れません。人間形成にボクシングは最高のスポーツです。


2017年12月1日金曜日

「格と礼儀」


これは映画の取材で聞いたことですよ(?)ヤクザ者の世界に例えると、親方は親分。
横綱は親分とほぼ同格、相撲の世界では「神」である。ヤクザ者の上下関係は相撲の番付と同じで厳しい。礼儀作法を一歩間違えると、とんでもないことになる。
目玉は潰れ、歯はほぼなくなり、鼻骨は折れ、肋骨はボロボロになり、金ん玉は数倍にふくれ上がり、小指はなくなり、左腕がなくなり、全裸にされて鉄条縄でグルグルにされ川や池や、湾に放り込まれる。オロク(死ぬこと)になると、山に捨てられ、又は埋められる。あるいわコンクリートで埋められ沈められる。ビール瓶でアタマを割られるなんていうのは、やさしいもんだ。飲んでいる店の床に正座させられて、バッコン、ボッコンにされる。
では、どんな時にか、返事が遅い、タバコに火をつけるのが遅い、ヤクザ者は”ロトイ(トロイ)”奴を嫌う。ビールをこぼす、説教をすると頭を下げずにガンをトバス(ニラミつける)。更に両足でカタカタ貧乏ゆすりをする。不平、不満を口にする。頭を左右に動かす、詫びを入れない。仲間のせいにする。
まして説教中に、もう時代が変わったんですよと言いながらスマホなんか見ていたら100%この世の終りとなる。暴力団の世界は暴力でしか解決しない。(あるいは大金)、(あるいは体)ヤクザ者は警察に被害届なんて出せない。警察もヤクザ者が半死半生で逃げて来ても、何の事件にもならないので、とり合えず帰れ、帰れとなる。死ぬと殺人事件となり、かなり点数を稼げるので少しヤル気を出す。横綱白鵬が説教したら前頭の貴ノ岩が、ニラミ返した、その上スマホを見ていた。相撲界は番付一つでも大差がある。
まして横綱と前頭が一緒に飲むなんて、10年早いと言われる世界だ。
暴力は絶対にいけないが、暴力を受ける方も絶対いけないことをしては、イケナイのだ。日馬富士の引退は当然だろう。大好きだったがジ・エンドだ。親方である伊勢ヶ浜がメソメソ泣いてはイケナイ。
貴乃花親方は相撲界の人間としての基本的認識がない。ハナから警察沙汰を考えていた。そもそも60場所の内、54場所が日本人以外の優勝だ。国技とは何かをこの期にしっかり考えねばならない。
貴乃花が足の怪我をしながら武蔵丸と優勝争いをした時は、武蔵丸は決して足を攻めず、下手な芸居で投げつけられた。
鬼の形相をした貴乃花に、時の総理大臣小泉純一郎は、よくやった!感動した!と叫んだ、が私的に言えば典型的片八百長だ。武蔵丸はつらかったはずだ。ともあれビールは飲むもので頭を殴るものでなく、カラオケのマイクは唄うものであって頭を殴るものではない。相撲界のヤキは大したことはない。
やっぱり、ヤクザ者の暴力ほどオドロシイものはない。暴力反対!と声を大にして言っておこう。
今日からいよいよ12月だ。礼義正しくあらねばならない大事な師走である。昨日は”三の酉”くれぐれも火の用心を。

2017年11月29日水曜日

「ヨージに用事」

Oh! No!脳が目玉みたいに疲れたのか、カバンにお金を入れたと思ったら、家の違うカバンに入れてあって冷汗をかいた。
知人の女性編集者から、青山のY’Sヨージ・ヤマモトのバーゲンがあるから一緒に行きましょと電話が入った。一日限りなのですごく混むから朝十時にとのこと、で、会社の女子デザイナーに、ヨージに用事とばかりに朝九時五十分頃行ったらヨージに用事を頼まれたトラックばかり、送ってもらったFAXをよく見ると11/22つまり次の日であった。
ゴメン、ゴメンと言うと女子デザイナーも見間違っていた。銀座に戻り和光の2階で早めのランチ、編集者に電話すると、ゴメンナサイ一日間違えて言ってしまったと、シマッタさんであった。
FAXの文字がチンコイのであった。熱海行の嫌な列車に乗ってシマッタ。JR東海道線がグリーン車に乗ろうキャンペーンみたいなのをやっていてポスターがあった。
キャッチフレーズが、グリーン車に乗ろう、熱海行グリーン車は温泉旅行だ。みたいなでかい文字、貴乃花と貴ノ岩はどうしたかを読むべしとグリーン車に乗ると、直ぐにグリーン券を拝見と、座ったらすぐに女性乗務員が来た。やけに早いなと思いながらポッケの中を探しても、探しても券がない。
ちょっと待ってよく探すからと言うと、それじゃ又来ますと前の方へ、全然出て来ないでいると、ちゃんと又来た。立っている方がいますのでグリーン券を買うか、普通車に乗り替えて下さいとなった。
なんだい、なんだいどこへいっちまったと探してもやはりグリーン券はない。
仕方ねぇ買うよと言って割り高の券を買った。車内は当然温泉旅行風。“イカのゲソ揚げ”をつま味にビールを飲んでいるのが、猛烈に臭い。
ゲソパン(足げり)を入れてやろうかと思ったが、弱々しそうなのでやめた。家に帰り一枚二枚と服を脱ぎ冬はこれだから嫌だなと思いつつ黒いジーンズを脱ぐとハラリ、ポトリとグリーン券が床に落ちた。
どうなっていたのか分からない。明日木曜日は早朝より出張のため休筆する。
みんなの待ち合わせ場所は、東京駅内「銀の鈴」だ。遅刻はしないように映画を見て起きていようとする。深夜コンビニに行ってエビマカロニグラタンを買ってレジへ。
「王(ワン)」さんがチンしますかと言うので、Oh!Yes!コゲ目つく位にヨロシクと頼んだ。


2017年11月28日火曜日

「一杯のクリームシチューとあゝ、荒野」


十一月二十六日(日)~二十七日(月)広島へ行って来た。
少しばかりお手伝いをした。「ひろしま さとやま未来博」の最終日のイベントを見るためにである。
いろいろがんばってくれた後輩のアートディレクター三宅宇太郎君と共に。
日曜日眠らずにフランス対日本のラグビーの試合をテレビの生中継で見てから、シャワーを浴び朝刊をバックに入れて茅ヶ崎駅へ、小田原まで東海道線に乗る。
予定より三十分近く早く着いたので、名物の駅弁「こゆるぎ」を買っておく980円。
朝食を食べる習慣がないが何故か駅弁には心が動く。

午後一時二十分頃に、ソトコト編集長「指出一正」さんと、地域発展のためのプロデューサーで有名な「山崎亮」さんのトークショーがある。
それに間に合わせるためにいざ出発だ。
名古屋で乗り換えて広島へ。三宅君は新横浜から乗って来るので広島駅で待ち合わせ。
四十分ほど私の方が早く着いた。
駅構内のコーヒー店で待つ。で、二人揃って会場の広い広い公園へ。
入り口に制作した三点のポスターがイーゼルに大切にのせられて迎えてくれた。
ポスターの前で記念写真を撮っている人がいる。
うれしいね、このために寝ないで来たとも言える。
「横浪修」さんの写真のピュアさが外で見ると余計にgoodだ。
ソトコトの大石女史が笑顔で近寄って来る。
ドーモドーモとしていると、やはりソトコトのスタッフ、スティーブさんがカメラを持ってニコニコ笑って来た。

出店がいっぱい出ていて親子でたくさんの人出。
大きなステージの前はギッシリの男たち、AKBみたいな女子13歳~19歳の人気者が一曲唄うとか。
ステージに少女たちが現れ自己紹介するたびに異様な大声援であった。

ラーメン、お好み焼き、イワナ(?)の塩焼き、何十種類の出店があったが、夜にカキを食べようと決めていたのですべてパス。
やけに寒いのでビールもパス。
日本酒を探したが見つからなかった。

少女たちのコーラスの前、ステージに大拍手と共に指出さんと山崎さん、さすがに現代の日本を代表する二人のトークショーはとても勉強になる話であった。
後に人気者が控えているのでトークショーは予定時間ピタリで終った。指出さんが山崎さんを紹介してくれた。いつか一緒に仕事がしたい人だ。
酒も飲み交わしたい。

三宅君が寒いからこれどうぞと一杯100円のクリームシチュー。
加計××高校の女子生徒たちがつくっていて人気絶頂、行列ができていた。
列車の中でずっとウトウトしていたが、グッスリとはいかなかった。がクリームシチューで体がホコホコして来たら、一気に眠気が襲って来て危うく椅子から倒れて落ちそうになった。

今夜はどこに泊まるのと聞いたら、あそこのAPAホテルですと三宅君は言った。
これが新築で一泊一人キングサイズベットで5500円とチョイと、ビンゴであった。次の日朝、私はすぐに帰途についたが、三宅君は宮島まで行き、厳島神社に参りとても良かったと東京に着いてから電話をくれた。
いい仕事を文句も言わずによくやってくれた御礼だ。
地元の有名店の生カキ、カキフライ、カキのどて鍋より、100円のクリームシチューが美味しかった。

夕方四時頃帰宅し十一時頃まであるプレゼン用映像のシナリオを書き。
その後レンタルして来た、寺山修司原作の映画「ゝ、荒野」を一気に見た。
寺山修司が愛したボクシングを通しての人間ドラマ。
前、後編で約五時半の力作であった。「菅田将暉」という役者は間違いなく稀有の天才だ。
「でんでん」と「ユースケ・サンタマリア」も抜群によかった。
監督岸善幸この人もすばらしい。

気がつくとすっかり夜が明けていた。

ボクシングはウラミもツラミもない相手を、殺してやると思った方が勝つ。
合法的に殴り殺せるスポーツなのだ。
それ故キング・オブ・スポーツと言われる。アノヤローブチ殺してやる。
そんな奴がいる。
だが私の拳にグローブはついてない。
勿論私のことをブチ殺したいと思っている人は多い。