ページ

2009年11月6日金曜日

人間市場 泣市篇 

泣けた、泣けた。

堪え切れずに泣きました。


やってくれました、ゴジラ松井秀喜。

力道山がシャープ兄弟をやっつけた時、長嶋茂雄が天覧ホームランを打った時、

江夏豊がオールスター戦で九人連続三振をとった時、再び登場力道山が鉄人ルー・テーズに勝った時、ファイティング原田がエデル・ジョフレに勝った時。

個人的には私たちが作った映画「アイロン」の主役、家住勝彦選手が二ヶ月程前、

ダウンの応酬で東洋チャンピオンになった時、八ラウンドTKO勝ちして以来、泣けました。


いきなりうまくはならない。

と言ってましたキリンの缶コーヒー「ファイア」をガブ飲みです。

アイスそしてホット、そしてアイス。

半日で三缶(ブラックです)、BSで応援していてお陰で仕事に遅れました。

まあいいじゃん、いいじゃんとお許しを頂きました。


大リーグに挑戦して七年目。近頃は怪我との戦いの続き。

でもゴジラ松井秀喜の凄いところは、決してグチらない、泣きを入れない、人の悪口を言わない、真のスポーツマンであるところです。

何しろ、監督のジラルディ、キャプテンのジーター、そしてA・ロッド、リベラ、サバシア、ポサダ、デイモン、カノーなんかと抱き合い、へし合い、飛び合い、少年の様。


もうNYは松井ワールド、最高ワールド。

嫌な話ばかりの日本中に、夢とロマンと勇気と希望を与えてくれました。

お父さん、お母さんもスタンド歓喜のキス(してません)

何しろ世界のMVPなんです。


だがしかし、実はペドロ・マルティネス、このシリーズ松井選手に二本のホームランを打たれた。

サイ・ヤング賞三度の投手。私は好きだったんです。


善と悪。ヒーローとヒール。役柄はいつも松井秀喜がスター。

巡り合わせでしょうか。松井選手とペドロ。


私はこの悪役の投球とそのふてぶてしさが、たまんなく好きだったのです。

四回ベンチに消える時に、小さな男の子に優しく笑って手を差し出していました。

自分の衰えに対する笑顔だったのでしょうか。


スポーツはいい。A・ヘミングウェイの「勝者には何もやるな」を思い出しました。

日本シリーズではこの夜、巨人軍の阿部選手が劇的なサヨナラホームラン。

最高ですと声高らかに言って戻りました。劇的な夜でした。


同じ頃、私の大親友が午後一時から大手術をしてました。待つ事八時間。

九時半に連絡が入り、未だ手術中との事。劇的に治って欲しい、そう願っているのです。

2009年11月5日木曜日

人間市場 永田町市篇

品位、品格、品性。


これを丸ごと人間から引き算すると、お下品な人となる。



四日の予算委員会、これが先進国の国会かと、目と耳と全身を疑ってしまった。


黙れ!静かにしろい!風に怒鳴る。

自民党敗北の超A級戦犯、菅義偉議員。


オイ!亀井!出て行け!風に与太った。


復活当選の町村信孝議員。


後にゴッソリ、ゴソゴソ居る奴らをおんだせってんだよ風に野次る野党自民党議員。


で、鹿野道彦民主党委員長、て、訳だからよろしく、風に。

で、ゴッソリ、ゴソゴソ退場する、民主党一年生議員。


オマエラ自民党時代にやってた事は何だったんだよ、えーオラ!風に亀井静香大臣。


長い間国会中継を見てきたが、現職の大臣を、亀井!って呼びつける最大野党、

最大派閥のボス町村信孝議員。ポッケに手を入れて、オイ!オラ、オラ。


いくらコテンパンに負けたからって、こんな光景はいけませんです。


アチコチから、小沢の点数をもらうためじゃねーのか、何て声も国対のヤローがよう、風に。


ちなみにこの中継の視聴率は、小泉政権の時の6.5%に次ぐ、6.2%位。

麻生政権は2.5%位とか。



所変わって、元民主党最高顧問渡辺恒三議員、通称黄門様。

福岡で、小沢が右って言えば右、左って言えば左。5515って言えば15なの。


副大臣、政務官以外はみんな暇なんだよ。

だからオレもヒマな、風に演説。頭の毛はバッサ、ボサのボサノバ風。


古来より食べ物と人事の恨みは骨髄なのです。


下手な映画やドラマより余程面白いのですが、かなりの悲劇的世界です。


慣れない与党、慣れない野党、だから慣れ合えない。

まあ、裏政治、国対政治が無くなるのはいいんだけど。



で、その夜8時、あっちブレ、こっちに撤回のマニフェスト総理大臣は、奥方と手をつないで

“コルテオ” 観劇。顔はニッカ、ニカ。


奥方なんかハシゴ登りにチャレンジ。オッ、ミユキ、危ないと総理大臣。


こういう宇宙人は滅多に参らないか、アッサリ辞めますのどっちかなんです。



その頃、お仕事中の私には、銀座、赤坂のママさん達から、

議員さんなんか全然来ないのよ、全く自分の金じゃ飲まないんだから。

女の子は直ぐ欲しがるくせに。ネェ、お客さん全然来ないのよ。

お願いだから来て、来て、来て、だって。


阿呆、馬鹿、仕事中だっちゅーの。

そんな処行けるかってんだよ。


世の中寒いんだよ。こっちは風邪気味なの。

年の瀬に向かって働いているんだよ。



じゃーなで終わり。

2009年11月4日水曜日

人間市場 音市篇/E・YAZAWA

東京国際映画祭で矢沢永吉のドキュメント映画「ROCK」の舞台挨拶を聞いた。

六本木ヒルズのシネコン。

トイレで舛添要一がオシッコしてた。

出たらワタミの渡邉美樹さが喫煙コーナーでスパスパ。

ほぼ満員。

司会の女性、通訳の女性。さすがプロ。

テンションをグイグイ上げる。さほど美人ではなく、ファッションは?…。

特別ゲストは製作・監督の増田久雄さん。

そして六十才の永遠のロックンローラー矢沢永吉の登場です。

黒のスリーピース(当然ボタンスーツのははずし外している)、

白いYシャツ(ボタンは3つ開け)。先のとがったピカピカの靴。

舞台の袖からハニカミながら登場。

ドァ〜ッ。ほぼ総立ち(私は座っていました)。

永ちゃん。イエ〜イ。ダバァー。

永ちゃん、永ちゃんコール大波、荒波、津波。

EYAZAWAのオーラ、オーラ、オラオラ立ってんじゃねぇで座れっていうの

オーラ、オーラバンバンだ!

司会者が事前に言いました。騒がない事、物を投げない事.

いろいろワルサをしない事、モメない事(不良高校の卒業式と同じ決まり)。

したら即退場だと。オーラオラオラ守れっていうのでした。

香り立つセクシーな六十才でした。

2009年11月2日月曜日

人間市場 昼市篇/運動会に思う

まい日運動会だったらいいのにな。
幼稚園、小学校、孫たちの運動会が終わった。近ごろ春に行うところがあるが、
やはり運動会は秋がいい。万国旗、くす玉は金色、銀色。ハチ巻き、帽子は赤と白。
入場門に退場門。これより前に出ては駄目のロープ。
色柄とりどりのビニールシート。パパ、ママ、ジジ、ババ。私はグランパパだ。

ヨーイドン! 体に刺青を入れた親分も、小指を無くした兄さんも、
昨夜喧嘩した夫婦も、リストラされたばかりの人も、不景気で店じまいした和菓子屋さん、
肉屋さん、果物屋さんも、バーのママも、宿酔の人も、
手形と追いかけごっこしている不動産屋さんも、もう何もかもアウトになりそうな人も、
みんな目をレンズにして我が子、我が孫を追っている。

ガンバレ! ガンバレ! だ。

そして最大のお楽しみは、みんなで食べるお弁当。所によっては親子別々とか、
何を言ってるのか、教育委員会、校長さんだ。
一年に一回しかないお弁当一緒の日だ。
聞けば親がいない子がいるからとか。

それは違うぜ、この私も立派な片親だった。
だけど、あの日、みんなと食べたお弁当、隣のおばさんが作ってくれた、
おいなりさんの味はわすれない思い出の味だ。

おにぎり、のり巻き、ゆで玉子、とりのから揚げ、赤いウインナー、海老フライ、
みかんに、バナナ、梨、それをあげたりもらったり。

みんな仲良しだこよしだ。
この日、この時、悪い人は一人もいない。笑顔また笑顔だ。

毎日、運動会だったらいいのにと毎年思う。
子供からいきなり犯罪者になったり、悪党になったり、身を崩した人はいない。
子供を大切にしない世の中は一番の悪党だ。

ああ、良い運動会だったと、赤い自転車に乗っての帰り途、
さっき仲良しだった夫婦が喧嘩している。

私の直ぐ隣りで大声を出して応援していた若いステキなお父さんが
自分で死んだのを後日知った。
子供を撮ったビデオに可愛い娘さんがかけっこで二着になって
パパ、ママに大きく手を振っていたのだと。

世の中は勝った負けたの戦いにしたくない。
苦しみを分かち合おう。お弁当を分け合った心を大切にしよう。

ヨーイドン!