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2016年1月18日月曜日

「軍配の行方」




国民的人気歌手グループSMAPが分裂となる。
そんなニュースが日本中を驚かしている。
生みの親への恩か、育ての親への恩かで5人の心は揺れ動く。
山口組の分裂に次ぐ大分裂のようにクオリティペーパー各紙も書く、当然週刊誌、スポーツ紙、テレビのバラエティ番組は大ハシャギだ。
新聞も雑誌も買い上げ増、視聴率は軒並みアップ。

ベッキーの不倫騒動が吹っ飛んでしまい、ゲスの極みは大喜び。
先週渋谷の街を歩いていたらそこいら中“ゲスの極み乙女”のニューアルバムの屋外広告が、どかんどかんと109をはじめアチコチに出ていた。
そのアルバムのタイトル名が、何と「両成敗」であった。
ベッキーは手の込んだプロモーションの犠牲者かもしれない。

ジャニーズ事務所に見つけてもらわなければ、今現在スターになっていない5人の若者(といっても人気No.1の木村拓哉はすでに43歳、家ではよきパパのはずだ)。
この5人は売れないと思われていたその若者に、心血を注いで育てたのが事務員からチーフマネージャー、そして系列会社の役員となった女性。
自分の人生を捨てて5人の若者に愛情をかけた。中でも木村拓哉には特別の思いを込めて育てたと聞く。

スーパースターとなった5人を支配する絶大な力を持った女性マネージャーは、テレビやCM業界、音楽業界では女帝と呼ばれていた。
私が独立するといえば5人の中の一人、木村拓哉だけは絶対ついて来ると確信していたはずだ。だが生みの親への力は、どこまで力をつけても従業員に過ぎない。
会社の株を多く持っていなければ勝負にならない。
会社が育てるため、売り出すために使った費用は莫大だ。

芸能界は故安藤昇組長が、ヤクザ者の世界より恐い社会だと苦笑して語った世界だ。
何しろ肖像権と印税という巨大利権もある。
SMAPには結婚を許さないという決まりを、木村拓哉は特例で認めてもらった。
つまり恩の上に、もう一つ大きな恩があった。
もしジャニーズ事務所を出たら、妻の工藤静香までその活躍の場を失う。
木村拓哉に選択する道は、残る道しかない。

愛情をかけてつくった自分の生涯の作品であった木村拓哉に裏切られた育ての親は、失意のどん底にいるはずだ。
結婚もせずに人生を捧げた、愛する一人のスーパースターに捨てられてしまった。
外に出る才能あふれる4人(未だ悩んでいるとか)は、生みの親を裏切ったことにされる。ジャニーズ事務所と、五分五分にわたりあえる事務所はそうはない。
どこへ行くのか、いくらで売られるのかだ。

会社にしろ、政党にしろ、ヤクザの組織にしろ、恩知らずの裏切り者は許されない。
神戸山口組が別の組織名を名乗っていたら裏切り者とされたであろうが、実に戦略的であった。
山口組の本家は神戸である。
我々こそが山口組の本流であり、中興の祖三代目親分の精神を受け継いで、任侠道を守っていると人心を集めているのだ。オレたちは金、金、金じゃないと言って(?)
火事と喧嘩は江戸の華といわれた、ギャラリーたちは、ソロソロドンパチが始まるのではと、期待をしている(?)

警察はその時が大チャンス、一家一門とっ捕まえて親分の首を取り解散させると、やはり期待している(?)。
中東も分裂、EUも分裂、アメリカでは大統領候補が分裂、本命のヒラリー・クリントンも確実ではない。やせ馬の先走りともいう。

日本国もヒトラーのようなダマシのような方法で平和憲法の改正をやるとしたら、分裂するかもしれない。
「戦争か平和」などという選挙になる日が来るだろう(マスコミが正しい報道を勇気を持ってすれば)。いつの時代も女帝といわれた人間の末路は哀れを極める。
ゲスの極みの“両成敗”とはならない。女帝の上を行くオーナーがいる限り。
筋と道を極めたものが勝つ。

ハッケイヨィ、残った残った。応援している御嶽海は休場となった。
こちらはインフルエンザで不戦敗であった。(文中敬称略)

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