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2019年10月16日水曜日

「記者たち」と「バイス」

歴史にもしがあったらと思う。ジミー・カーターが大統領になったとき、太陽光エネルギー対策を公約通り実行しはじめた。アメリカの石油資本はカーターを攻撃した。カーターがあと1期大統領をやっていたらどうなっていただろうか。パパ・ブッシュの息子、ジョージ・ブッシュがアル・ゴアにわずか537票差で勝っていなければ。あのときフロリダ州の選挙結果を裁判所が、投票数の集計に疑義ありと判決を出し、アル・ゴアが申し出ていた、敗北宣言撤回に同意していたら、“不都合な真実”を解明しながら、地球環境を守らねばならないと、温暖化防止に向かっていただろう。ブッシュVSゴアはフロリダ州知事の権力によって、改ざんが行われていた。きっとアル・ゴアが勝っていたのだ。もし、ジミー・カーターとアル・ゴアがそれぞれ2期ずつ、大統領をやっていたら、地球温暖化は少しは止められていただろう(?) しかしアメリカはすべてがビジネスの国、二人は暗殺されていたかもしれない。日本はもちろんのこと、世界中が異常気象による大災害に遭っている。大洪水、大地震、大津波、巨大モンスーン、巨大竜巻、台風や火山爆発、山林火災などなど。ここにある一人の人間がキーになっていることを確信した。それはジョージ・ブッシュ大統領のときの副大統領、D・チェイニーだ。カウボーイであった浅学非才なチキンハートの男が、あらゆる手法によって、あるいは賢い妻の協力によって、あるいは、9・11テロ事件、サダム・フセインが大量破壊兵器と核兵器を持っているというガセネタによって、アルカイドのオサマ・ビンラディンというテロリストによって、チェイニー副大統領という影の大統領、否、それ以上の権力者を生んだ。影の権力者は何でもやる。あらゆる法律の拡大解釈とその利用、徹底的な情報入手と、その利用。本来、副大統領は何の権力もない、ただ大統領の死だけを待つ存在といわれた飾り物だったが、チェイニーは無能力なアルコール依存症のジョージ・ブッシュ大統領を手に入れて、強大な影となり支配者となって行った。映画「記者たち」と「バイス」を見るとその事実が分かる。イラクに大量破壊兵器と核兵器があると書きまくったNY・タイムズやワシントン・ポストなどアメリカの各紙は、フセイン死後、謝罪文を載せた。唯一正確な記事を載せていたのが、「ナイト・リッダー」という新聞社だった。記者たちはペンタゴンなどから情報を入手していた。アメリカのホワイトハウス、日本では首相官邸、2本の映画を見ているうちに、“影の大統領”と“影の首相”とかダブって見えて来た。政治とは権力争いのことである。そこに国民という存在はほぼない。自分たちの便宜上好んで“国民”のためと言いつづける。ちなみに映画では、チェイニーがCEOを務めていた石油関連の大会社の株は、イラク侵攻後500%上昇した。また、心臓病を抱えていたチェイニーは発作で倒れたとき、若い心臓を移植された。その心臓の主である若者は、何者かによって車にハネられて死んだ。チェイニーは復帰したとき、新しい心臓を持ったと言ったようだ。権力争いに興味のある人は、ぜひ「記者たち」と「バイス」を見てもらうといい。ハリウッドが凄いと思うのはさまざま映画の中で、真実(?)を暴き出す。「バイス」はブラット・ピットがプロデュースしていた。9・11はCIAとアルカイダが組んで、起こしたという説もある。それがもし本当ならば、間違いなく仕掛け人はチェイニーしかいないだろう。歴史に真実はあるやなしや。戦争ほどのビッグビジネスはこの世界にはない。D・チェイニーにとってアメリカ国民4000人弱の命と、タワービルの2つぐらいどうってことはない、数字のはずだからだ。近々、私が期待する、リベラルな政治家が、この国に出る。そんな夢を見た。台風は何度でもやって来るのだ。


   

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