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2020年6月8日月曜日

第76話「私は里見」

私は「里見」である。本物は「里見甫」だ。別の名を“阿片王”と言われた。東京裁判の時法廷に立った里見は、あなたは何をしましたかの、問いに、阿片を扱ってましたとこたえた。かつて中国の上海は魔都とか祖界と呼ばれていた。それは特別な地区と言うことである。日本軍は上海に「東亜同文書院」という。軍のエリート養成校をつくった。今の東大よりはるかに難しい最高学府で、ここからエリート軍人たちが生まれた。故児玉誉士夫の児玉機関や笹川良一たちではなく。当時の上海で“里見甫”を通さない麻薬は1gもないとも言われた。中国に侵略した日本軍には共同通信、時事通信をはじめ数多くの報道機関があった。里見甫はこれでは軍の情報が統制できないと思い。海外への通信は時事通信、国内は共同通信と二社に決めた。で電話通信会社みたいだった“電通には報道をやめて、軍の広報活動をせよとなった。略して“電通”誕生である。電通は里見甫の麻薬でできた会社である。しかし戦後電通はめざましく進化し、一流のクリエイブを“つくり、世界にも負けない、総合広告代理店となった。一流のクリエイターやマーケッター、SPプランナーなどを揃えてオリンピックやスポーツイベントのプロデューなどなど、他を圧しつづけた。電通にあらずは、代理店にあらずの時代を生んだ。ライバルに博報堂というのかあるが、横綱と小結ほどのチカラの違いがある、博報堂はクリエイティブ志向で、国家権力とは距離を置いた。アブナイものには手を出さない。電通スポーツマフィアという言葉があるたように、戦闘的である。いっとき“電通マン”なる言葉が生まれ、彼らはモテにモテた。(兄弟分も)戦後、善につき、悪しきにつけ、電通なくして国の発展はなかった。電通マンにシャブ中が多いというのは何かの縁だろうか。その電通が政府の命により、何度も国民の大切な金を丸投げされてきた。不明の金の行方へが電通では、「誠実な使用」を生むことはできない。私里見亡きあとたいそう発展したのが、電通である。私里見はそう長くないうちに電通は外資系となる。(すでになっている)里見は軍関係の報道をゴチャマンとある中から、二社にした。国内は共同通信、外国は時事通。それ故に電通の大株主はこの二社である。天下の電通(?)が政府のトンネル会社になっているのは、裏切り行為である。オリンピックで入って来る “甘い汁”を、たっぷりとすっている。電通は人材の宝庫であり、政財界、著名人や有名人、高名な人たちのご子息や、ご令嬢の人質会社でもある。いまさらこんなことは、どうでもいいのだが、国民の貴重な税金を、中抜きするような恥ずかしい会社に落ちてほくしくない。結局電通マフィアに戻ってしまう。中抜きした数十億をバンバン銀座に落としたら、許してやるかも知れない。時価総額わずか7000億位になったということは、手頃な値段で店先きに出たということだ。サイバー・エージェントにも抜かれしまった。この会社のオーナーはジャンゴロ。(プロ的麻雀打ちだ)私里見は魔都といわれ、租界であった上海で、1gの麻薬も動かすことはさせなかった。里見の女であった男装の麗人は、つい十年ほど前まで、鎌倉雪ノ下で天ぷら屋さんをしていた。電通がある限り里見甫は生きているのだ。いろいろあるが、優秀なクリエイターは電通にダントツにいる。そしてOB、OGにも。私里見も電通に多くの友人がいる。たくさん仕事もした。いい人ばかりだった。(文中敬称略)


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