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2011年2月17日木曜日

湘南の嵐便り 「金太郎飴」

金太郎飴

金太郎飴はなんでどこを切っても同じなのか不思議であり続けた。

朝のワイドショーを見るとまるで金太郎飴と同じ、どのテレビ局も全く同じ事をやっている。いつからテレビは新聞を紹介する事になったのか、紙をめくるから「めくり」という。

朝日、毎日、読売、産経、東京、その他スポーツ紙全紙をめくり続けて紹介する。
かつてはテレビ局の系列紙しか出さなかったが、新聞の宣伝にもなるという予算無し、企画力無し、取材力なし、ないないづくしである。

ニュースの最中にコマーシャルがどんどん入る。司会者はフロアADのカンペを見ながらシャベルから目はキョロキョロ泳ぎまくる。アナウンサーの言葉のミス等の多い事、本来なら重大なミスも訂正してお詫びしますでハイオシマイ。

○×議員に当確が出ました、実は落選。
追い詰められた少年はイジメをしていました、実はマジメでした。
上場会社が倒産しました、実は生産でした。
みのもんた氏
れいこちゃんオハヨォーなんてみのもんたがデレデレ言うと今日は午後から雨80%の予想、多いところでは100ミリの雨が降るでしょう。
次の日、昨日は予想が外れてとても良い天気でした、100ミリの雨と言ったのは10ミリの誤りでした訂正いたします、なんていうのはもう当たり前田のクラッカー。

人の名前の間違いなんて日常茶飯事です。
漢字の間違い、言葉遣いの間違い続々です。人の生と死もひと言訂正しますで許されるのだから無法地帯だ。先程死亡と言ったのは生存の間違いです。
局アナはいまや花形、見た目で採用するからまるで日本語が駄目なのです。
大宅壮一氏※文藝春秋より
そのむかし、大宅壮一は一億総白痴化といったが既に総白痴化を超えて「躁阿呆化」してしまっている。大宅壮一の娘さんの大宅映子さんの名刺をかつてデザインした。
ある夜いつもの様に原語で「テネシーワルツ」を歌ったが父上に比べるとあまりに言動行動に知的、鋭さがない。

私の友人(Papasのコーディネーター)がファッションコーディネートをしているファッションオタクなのだ。ただの愚痴っぽいゴツイオバサンになってしまった。
本職はなんだか分からない○×?評論家らしいのだが。父上を超える歴史的一語を残して欲しい。


早くみのもんたのいない朝を迎えたいものだ。
またぎ!?※イメージです
××またぎ、△△またぎ、□□またぎ、もうすぐまたぎから解放されるかもしれない話が出ているらしい。夜の銀座はずっとまたぎ続けるだろうが何しろバラまくほどお金を持っている。が実は一度もバラまいた事はないらしい。

テレビカメラを外すと立っているのが辛く必ずどっかに腰かけている。
この頃は飲み過ぎから下痢が酷くカメラが外れている間、何度もトイレに駆け込むらしい。
オムツをしているという話は今の処聞いていない。

何度もトイレに駆け込むみたいです。

2011年2月16日水曜日

湘南の嵐便り 「万歳三唱」


人々は嬉しい時や勝利した時は万歳をします。しかし万歳を一番嫌う職種があります。
※イメージです

それは金融機関、銀行や信金、サラ金です。生かさず殺さず金を貸し付け利子を取る。
勿論担保は押さえてある。

だがしかしこんな世の中利子も払え続けられない、充分な融資も受けられない、担保の価値はつるべ落としの様に下がってしまっている、でもやっぱりもうひと頑張りしてみようと熟議をし、銀行等にお願いに行く。と、ああだこうだと金は貸せないという。
※イメージです

じゃあもう万歳しますというと、いやそれはちょっと待って下さい、誰かしっかりした保証人がいればお貸ししますという。バカヤローそんな人が居れば苦労しないよと思いながら今一度だけなんとか追加融資を、長い付き合いだしいい時は沢山預金していたじゃないですか、あの時分は支店長自ら出向いて来てくれたじゃないですか。菓子折まで持って。

ばんざーい※イメージです

いや〜あの頃とはまるで時代も違うし決算書を見るとずっと赤字じゃないですか、だから黒字にするために新しい販路作りに投資したいんですよ。じゃあその事業計画を出してみて下さい。
こんな辛い、しんどい話が日本中で行われている。

金貸し達は今大金が有り余って仕方ない、ただ貸し付け先がヤバそうだと思うと金を貸さない。
いよいよ借金が膨らむと担保の回収に入る。
元金はいいから利子を払い続けろと銀座のクラブのツケの取り立てみたいにヤンヤヤンヤの催促をして来る。奴等は人が死のうが会社や店が潰れようが関係ない。

ただ万歳されて不良債権を出すと出世に大いに影響し、本部からこっぴどい処分を下される。
はるか地方の支店に永久追放されてしまう。だからもう万歳します、後は弁護士にお任せしたので煮るなり焼くなりして下さい。そう開き直られるのが一番恐いのだ。で調子のいい事を言っては自分が部署の異動にならない内は(不正防止のためおよそ二年で交代する)生かしておこうとする。

私は万歳専門弁護士事務所をよく知っている。
事実この三年の内に友人、知人の自己破産二人、2社の万歳をお願いした。自己破産なんてほんの少し我慢すれば大丈夫、ただシンプルな生活になる事はさけられない。邸宅住まいは2DKに、ベンツは散歩にしてレストランはデニーズに(かなり美味しいのがある、私はデニーズ大好き)住まいなんて年老いたら狭くて充分、徒歩は健康にいい。

人の噂なんてほんの75時間位だ。気分は晴れ晴れ、夜はじっくり疲れる様になる。何しろ借金取りが来ないのだから。資金繰りの心配もいらない。

このところ万歳をする会社やローン破産が増えて困っていると銀行の融資係は嘆いている。私が一人で会社を立ち上げた時から40年付き合っている城南信用金庫で天皇といわれた真壁理事長一族が役員会の緊急会議で追放された。

バカヤローな一族は他人様の頂いた金を自分達一族のために好き勝手にしていたらしい。
その一族は万歳してなんとか刑事訴追を勘弁して下さいと願っている事だろう。

2011年2月15日火曜日

湘南の嵐便り 「嘘八百」


人間バイアグラ、世の中には凄い性豪がいるもんだ。

バイアグラ
過日その男とある芸術家達に仕事の依頼をするために朝から晩まで約八時間車に乗った。
行きはヨイヨイ、帰りは恐かった。

色々話も尽きて帰り途平塚近くに来た時その男(有名なアーティストを抱えた社長)が突然バイアグラの話をしてきた。使った事ありますかと聞くから、阿呆馬鹿そんなもん使うかだいたい効くんかと言うと、いや凄いみたいですよ、僕の友人は一日中効果満点だったそうです。

なんでも半錠でいいのに2錠も飲んでしまったらしんです、で相手の女性は腰が抜けてしまったという。
実は僕はバイアグラを飲まなくても一日中出来るんですよ。
一日中しまくって相手は完全に失神、途中何回も顔をひっぱたいたんです、救急車を呼ぼうかと思った位です。しかし女なんてどんな美人で、良い服着て、化粧して化けても裸にして攻めまくったらガッカリですね。恥も外聞もなく理性も知性もゼロになりますからだと。


オイオイそれは女性への冒涜だよ。長い付き合いだけどそんな男だったの、凄いね。
でも女房とは直ぐ終わりです。年に2,3回だけで義理ですよ(奥さんは素敵なアーティスト)なんでですかね、女房だと全然駄目なんですよという。

マアそれはみんな同じじゃないのと応えるとそうですよねなんて言って今飛び切りの若い大学生二人と付き合ってんですよ。一人は日本女子大、一人は上智大学だという。(きっと嘘八百だな)

お前バチが当たって腹上死するよと言ったらそれこそ僕の理想バッチリです、繋がったまま死ねたら最高ですよへへへへとお下品に笑った。
セックス※トンパ文字より
愛する※トンパ文字より
今時の大学生はとにかくいいですよ、今度紹介しますよと言うから冗談じゃない俺にはお前と違って美意識があるんだよと言った。へぇーSEXに美意識なんてあるんですか?僕はむしろだらしないヘトヘト、ヘロヘロ何もかもさらけ出し放心している姿の方がいいんですよなんて言う。

そんな話をしていたら自宅に着いた。今日は色々ありがとうと言って別れた。
車の中に使い捨てのカメラを忘れてしまったが次の日会社に届けてくれた。

鼻っ柱が強くて自分の美しさや肉体美に自信があり高学歴の女の子をこれからもバンバン失神させまくりますよと御礼の電話をしたら言っていた。もしかしたらあいつインポで実は願望をいっていたのじゃないかなとふと思った。

※上野クリニックより
多分当たっている?でも外れているかも。人は見かけによらないものだ。
その夜風呂場で自分の息子をじっと見たがイマイチ盛り上がっていない姿だった。

あいつは「チロウ」俺は「サブロウ」だ。文句あっか。

2011年2月14日月曜日

湘南の嵐便り 「床屋さん」


富士美理容室


二週間に一回床屋さんに行く。そのご主人が今年78歳で引退する。
33年間×月2回だから一年間に12ヶ月×2=24回×33年だから792回私の頭を刈ってくれた事になる。

肺癌となったが手術をせず放射線で治療している。
床屋さんは立ち仕事、とてもしんどい仕事だと思う。

日曜日の午後床屋さんに行くと床屋談議といって奥さんが参加して小さな街の様々な出来事を教えてくれる。あの家は家庭崩壊、あの夫婦は騙し合い、あの親子は断絶、あのお店は食中毒、あのご主人は脳梗塞、あの奥さんは糖尿病、あの息子は引きこもり、あの娘は出戻りと。

まあテレビのワイドショー以上に話が続く。娘さんが二人、お孫さんはいない。床屋談議とはよくいったもので本当に町の隅から隅まで一本一本ハサミで毛を切るが如く町の動きを知っている。
※写真はイメージです

だがしかし33年経った今も私の職業が分からない。というより私自身説明がつかない。
ある時はスーツ、ある時はジーンズ、ある時は釣り人ファッション、ある時はミリタリー風、お店を閉める事を告げられる迄本当に分からないでいた。

駅前に1000円の簡単な床屋さんができてからすっかり子供連れがいなくなりお店はいつ行っても殆どお客さんがいない。知人から頂いたリンゴや梨やイチゴやカボチャやジャガイモを持って行ってあげるとご夫婦で喜んでくれる。
床屋さんの耳かきは最高に気持ちいい※写真はイメージです

馴染みの寿司屋はすっかりヨイヨイになって車椅子で若衆に連れられて頭を刈りに来るがすっかり私の事が分からない。俺だよ俺といっても分からない。月日は残酷である。

なんと私が初めて床屋さんに行った時のポラロイド写真を見せられた。
33年前である、つまりは32歳である。いや〜なんという過激なファッションか。
ジーパンにアロハ、ブルーのジャンパー、レイバンのサングラスをかけていた。
オヤジさんは78歳引く33歳だから45歳。ハンサムでかなりイカしてたし、奥さんは可愛い人だった。


そんなポラロイドを見ながら三人で大きな鏡を見た。
あーあ、もうお互いにお終いだねと言って大笑いした。
※写真はイメージです
最初はすっかりヤクザの人かと思ったよと奥さん、いや〜絶対ただ者じゃないと思ったというご主人。
富士美理容室の動脈と静脈を現す青と赤と白のスタンドが渦を巻いていた。


オーイ魚釣って来たぞと昔馴染みのおじさんが大きな魚を一匹持って来た。
かつて真っ黒だった私の髪の毛の半分は白くなっている。


ちなみにご主人はミニ盆栽の名人でした。
※写真はイメージです

2011年2月10日木曜日

湘南の嵐便り 「ピークアウト」


世の中で「ノルマ」ほどキツイものはない。又「ペナルティ」ほど非情なものはない。

野球選手にピークアウトというのがある。君はピークを過ぎた、だから契約しない。ドラフト1位であったり2位であったり3位であったりしても現実は厳しい。年は未だ26歳から35歳位だ。

さあ、女房子供抱えてこれからどうする。野球しかしてこなかった。
契約金の一億二億は長い人生を考えると全く頼りにならない。タコ焼き、運転手、化粧品販売員、不動産会社、食堂経営、コーチやスカウトにもゴマをすっていなかったのでなる道はない。


今、新聞テレビで斉藤祐樹選手が花よ蝶よと持てはやされている。
彼はタレント性は天才的であるが、野球人としてはピークアウトしている。もう「のりしろ」がない。
小さな体、細い体、弱い地肩、どうみてもかつてのヤクルト荒木大輔以下だろう。
その時はこの国のスポーツマスコミはどんなイジメを書くのだろう。

私は斉藤祐樹は政治家向きだと思う。あの清々しさは今の政治家達にいい風を起こすだろう。
私はぜひ彼に望みたい。「さよなら野球界、こんにちは政界」とこれが正解だと思っている。
又、きっとそうなる予感がする。
僕には何か持っているとしたらそれは「国家」の明日かもしれない。
斉藤祐樹は政治家向きだと思います
プロの世界で、あの球では無理だと思う。鮮やかな言葉遣いとフレーズのよさに、おおやっと日本にいい政治家が出て来たと思う。しかもすこぶるしたたかで自己演出力がある。
ただ気をつけなければならないのは局アナとか芸能人達である。

銀座の女の子のノルマ、ノルマ、ノルマ。局アナの女の子のノルマ。芸能人の女の子のノルマ。
そしてそれに失敗したらペナルティ。お店も局も事務所も、女の子とは決して思っていない。女の子という「商品」でしかない。売上が上がらなければNO、視聴率が稼げなければNG、好きな男ができて独立したいなんていったらまるでNG。
また逮捕とは。。。
人間人並み以上に生まれたりするととんでもな「最大不幸社会」が待っている。
あるオーディションのフィルムを観た、それはAV男優の物だった。
1・太い、2・長い、3・遅い、その中の一人は30代そこそこチキータバナナの1.5倍位あり凄い一物で黒光りしていた。恐ろしい一物だ。でもプロデューサーが言った。ピークアウトしてるな。
腹筋してないから下腹が全然弛んでいるよと。


AV(写真はイメージです)

女性はせいぜい25歳まで、その後はかなり違う企画になるらしい。
この男達一日何本もAVを撮っている。商品ですよ、商品替わりはいくらでもいるんですよと。

2011年2月9日水曜日

湘南の嵐便り 「何故そこに」


眠れぬ夜を過ごしていると美しい番組に出会える。
午前三時三十分頃から四時十五分迄日本名山を見た。
槍ヶ岳
前穂高、槍ヶ岳、白山、後穂高、焼岳、次々とアルプスの絶景が見える。
山の頂上に大きなケルン、手を振る登山者達、何故山に登るかと聞いたら「そこに山があるからだ」と応える。

穂高連峰

ふと何故寿司屋に行くかと聞かれたら「そこに新子があるからだ」と応え、何故天ぷら屋に行くのかと聞かれれば「そこに車海老とキスと穴子天があるからだ」と応える。
何故ラーメン屋に行くのかと聞かれれば「そこにラーメンとギョーザがあるからだ」と応える。
何故銀座に行くのかと聞かれれば「そこに美人達が居るからだ」と応える(あんまり行かない)。
新子
どじょうもうまいしふぐは最高だが年に2,3回しか行かない。
あんまり行くと飽きてしまうからだ。
本当に好きなものは一年間の内2,3回が丁度いい名残惜しくていいものだ。
美味しい鯖の塩焼きのお店情報求む!
近頃鯖の塩焼きの美味しい店がない。何処で買っても脂身がなくパサパサしている。
遂に今年一年一度も美味しい鯖の塩焼きに出会えなかった。私は生来和食党である。
朝起きて今日は何のためにあるのか何か一つ決めておくといいと思う。

寒ければどのマフラーにするか迷ってみようとか、だったら何を着ていこうかとか、どの靴を履こうとか、今日はきっと美味しい鯖の塩焼きを見つけるぞとか、昼はいい絵を見て夜は落語を聞きに行くぞとか。いや今日はいっそサボって一日中本でも読むとか、TSUTAYAに行って映画を4,5本借りて見続けるとか、海辺のカフェでパスタでも食べるぞとか、一人でいる事を楽しむのもいい。

とにかく同じ毎日をしたくない。何か形の変わった事をして昨日と形の違ったモノを作る。
老人化した私には今サボる事がコソコソ許されるのが楽しい。


今日は知人の病気平癒の祈願に江の島神社に行って帰りにイカの丸焼きとハマグリとサザエの焼いたものを食べる予定だ。待てよ、あの店の親子丼も美味いし、あの店のイクラしらす丼も捨てがたい。

つまるところ今は午前五時十五分、天気予報では午後から雨だとか腹が減ったのでいつもの様に飲むヨーグルトとミカンを食べる事とする。

何のために生きているかと聞かれれば実は分からない。
何しろ何で自分が自分なのか分からないのだから。人間は矛盾の塊だな。

辻堂「大関」



昨日食べたロースカツと豚汁は美味かった。辻堂海岸側に「大関」という店がある。
抜群に美味いので是非。店のオヤジの満員のお客の仕切も抜群にうまい。

2011年2月8日火曜日

湘南の嵐便り 「一殺多生」


王陽明
私は陽明学信者でもなければ行動右翼でも、思想右翼でもない。

ただこの頃振り返って見ると日々それに近い言動をしているのに気が付く。
私は高等教育を受けていない。それ故「実学」に頼るしかない。

「実学」とは知りたい事、みたい物、行きたい処、会いたい人、触ってみたい花々や木々、聴いてみたい鳥の声や川の音等々全ての五感を惜しみなく使って学ぶしかない。

映画、音楽、歌舞伎、舞台、落語、ストリップ、浄瑠璃。興味を感じたら即行動に移す。
街を村を集落を歩き、語り、食べ、飲み、人間の魅力を肌で知り、又人間の知恵や伝承や民話を知る。

井上日召氏
法廷内で深編笠を被る血盟団事件の被告

井上日召という行動右翼(血盟団事件の首謀者)が「一殺多生」という言葉を書いていた。
自分一人の命を掛けて多くの命を生かすという意味だろうか。私はこの言葉が好きで座右の銘としている。一人の悪者が沢山の人々を苦しめているとしたら自分の命を捨てる覚悟でないと人は動かせない。

この頃(2040代)の男女は半分くらい性交渉に関心がない。面倒くさいという調査データが出た。
女性は男にひ弱さを考え、男性は女性に逞しさを感じる。メールやインターネットで繋がっていればそれでいいという。ツイッターの方が余程面白い。
セックスに興味がないというデータ
いよいよインターネットは人間の本能まで侵略してしまった。
インターネットがあれば誰にも会える、何処にも行ける。

最近こんな光景を見た。我々は千葉の山の近くに居た。そこに三人の少年が居る。
一人は長野から来た男の子、二人は都会の子。誰か小さなカエルを二、三匹捕まえて来てくれと言った。側に居たお百姓さんは蛇が出るから危ないよと言った。二人の都会の子は恐いと言って山の中に入らない。長野から来た子は山の中にどんどん入りやがて二匹の緑色のカエルを捕まえて来てくれた。

私はこれを実学と言う。

メールやツイッターでないと会話?が出来ないのだ。
20代の若者がフェイスブックというシステムを開発し4兆円の時価総額の会社をつくった。
しかしこの若者に待っているのはきっと仲間の裏切りや若死するような生き地獄だろう、そして人間の心の全てを失う筈だ(ホリエモンの様に)。
何故なら数学的、時代的に成功しているだけで実学をまるで学んでいない、時代はどんどん進化する。
映画「ソーシャル・ネットワーク」
つまり松下幸之助や井深大や、ジョブス(彼も癌で全てを失うが)にはなれないと思う。
カエルを自分の手で掴み取る事を学ばねばならない。机上の成功者の未来は暗い。

2011年2月7日月曜日

湘南の嵐便り 「カツ丼と天丼」


一冊の本を読んだ。昨年テレビ東京で「モリノアサガオ」という久々に見応えのあるドラマを見た。
死刑囚達の死を待つ日々と若い刑務官との交流だ。詳しくは是非マンガでも見てほしい。

この本はかなりお薦めです

我々もいつ殺人を犯し死刑囚となる可能性は十分にある。
又、冤罪という地獄の世界で首を吊られる事もある。今まできっと何人かが冤罪で殺され、何人かは冤罪を勝ち取り無罪放免となった。冤罪になった人間は大なり小なり事件を起こしている場合が多い。
それ故真っ先に目を付けられるのだ。どんな小さな交通事件でも一度指紋を採られるとヤバイのです。

指紋イメージです

ただ過去は過去でありでっち上げて死を与えるのは残酷の極みだろう。
読んだ本はある一人の刑事の死の直前の取り調べの現況だ。人間の取り調べの限界は十日が目途だという。十日間寝かせず食べさせず徹底的に同じ言葉を言い続けると人間は実は自分は本当に刑事さんの言っている通り犯罪を犯したのではと思いだすらしい。
平塚八兵衛の刑事一代より
そこにしっかり食べて、ゆっくり寝て、楽になれ、もし自分がやってないなら公判で無罪を主張すればいいんだ。今日は美味い物をご馳走してやる。この時一番効果があるのが「カツ丼」か「天丼」であるという。ラーメンライスやギョーザとタンメン、親子丼を頼む者は少ないという。

「鰻重」も人気があるが「カツ丼」と「天丼」の比較にはならない。刑事はラーメンかざる蕎麦が定番という。人間「カツ丼」を食べると元気が出て「天丼」の車海老を食べるとあー、もうどうでもいいやという位になるらしい。カレーライスやスパゲッティナポリタン等は論外である。

カツ丼
大概の犯罪人や冤罪の人も「カツ丼」と「天丼」には涙を流すという。眠い、ダルイ、頭ゴチャゴチャ、一生シャバに出れないかもしれない。十年、十五年、無期刑かも分からない。
又一人で何人もケジメをつけた金筋のヤクザも、弱い者を騙し続け銀座三昧をした詐欺師も「カツ丼」と「天丼」の前ではひれ伏し、「私がやりました」と言うらしい。

しかし公判では私はやってませんという事になる。
物的証拠が無い限り現代の刑事訴訟法では疑わしきは罪せずだ。

確定死刑囚はおよその物は差し入れられる。ただし「カツ丼」と「天丼」は許されない様だ。
その一冊を読んで以来未だ「カツ丼」と「天丼」を食べていない。

やはり天丼が大好きです
私の大好物だ。「玉丼」「親子丼」「いくらうに丼」「鉄火丼」等はほとんど食べない。
ある人間が久々に出所した。まずは美味しい「カツ丼」をご馳走する。
カツライスでは駄目なのだ。勿論天ぷら定食も駄目、「天丼」だ。

2011年2月4日金曜日

湘南の嵐便り 「酒とバラバラの日々」


むかしむかし、ジャックレモンの主役で名作「酒とバラの日々」というのがあった。
酒とバラの日々
アル中の主人公が何度禁酒を試みてもうまくいかない。バラ園の中に妻は酒を隠す。
家中狂った様に酒を探してもない。そしてバラ園の中をメチャクチャにしながら酒を探す。

気の弱い男、酒に逃げる男、別れた後元妻を訪ねもう一度やり直したいと願うが悲しくもそうはいかない。去って行く男、窓からその姿を追う女、そこに象徴的なBARの看板が逆文字で見える。

私はずとずっと酒とバラバラの日々だ。
こうして文章を書いているのも、明日は早いからと十一時に眠り薬と酒をコップに四杯飲んだ。電気を点けては消し、消しては点け、えーいブログでも書くかと思い書き始めた。

先日は突然油絵を描き出し布団類を絵の具だらけにしてしまった。軍手に付いた絵の具をそのままにして眠ってしまったのだ。一月中旬どえらく寒い日一杯飲むべえかと思って酒を探すと何もない。

頭の中にはどうしても書きたいいい物語が出来ている。パジャマにマフラー、足はビーチサンダル、黒のオーバーコートを着て近所のサークルKに一合半入りの「吉乃川」を三本買いに行った。
頭の中でジャックレモンが浮かんできた。
俺はアル中だなと思った。ほんのり酔っていた体は寒気の中で一気に正気になっていった。

チーズとサラミが少しあったのでそれを食べながら飲んだ。今書いている最中は何もない。
「吉乃川」が一本あるだけだ。眠る前に読んだ物がいけなかった様だ。



それは大好きだった役者、根津甚八の妻の手記だ。
人身事故を起こしてからすっかり極度の「鬱」状態となり廃人の様になってしまった。

青春の殺人者

「青春の殺人者」「さらば愛しき大地」シャブ中のトラック運転手に別れたくないと足蹴りされながらも捨てないでと言って黒い下着を脱ごうとする秋吉久美子が素晴らしかった。
親子で海岸に行き好きなだけ食べれーという父、新聞紙に包んだタラバガニを食べ尽くす親子。大好きなシーンだ。二つの映画はベストワンに輝いた。
さらば愛しき大地

私が今つくりたい映画の主役は根津甚八だ。
後はブラザートムの息子と高畑淳子の息子、この二人は未だ誰もいい役を付けていないが必ずいい役者になると確信している。「気配がいい」「使える」だ。題名はもちろん「酒とバラバラの日々」だ。

ロマン・ポランスキーのデビュー作「水の中のナイフ」みたいのか、シリアスか。
四国八十八カ所を巡る元チンピラのお遍路さんのロードムービーをつくりたい、コメディか。
ただハッキリしている事はつくるお金がない。