浦賀に黒船が来てからずっと日本国はアメリカから開国を迫られている。
日本にとってアメリカ国はタチの悪いヒモみたいなものだ。
一度は別れたいと思い宣戦布告なしに真珠湾を攻撃した。
目的は資源が必要だから。アメリカに資源を断られ追い詰められた。
それから先は軍部の大暴走となり、そこいら中の国に侵略をしていった。
マトモな軍人はハナから勝てないことを知っていた。
その上あろうことかよその国に新しい国をつくってしまった。
満州国である。俗に満州サンスケといわれる三人がいた。
一人は岸信介(後の総理大臣)、一人は鮎川義介(日産自動車をつくった)、一人は松岡洋右(国際連盟を脱退宣言した)。
この三人と軍部など(東條英機とか)がくんずほぐれつ利権を追っていった。
また里見甫という阿片王が上海の麻薬利権を一手に握っていった。
満州と上海は闇の中の闇であった。
里見は戦犯となり極東裁判で「あなたは何をしてましたか」などと質問され、阿片を取り扱ってましたと応えた。上海の麻薬は里見を抜きには動かせなかった。
上海の軍部や里見たちは情報を一元化すべく整理整頓をした。
その結果、外信は時事通信、国内は共同通信となった。
新聞、雑誌などの宣伝広報をやれといわれて出来たのが現在の電通という代理店である。電通の大株主は、時事通信と共同通信なのはそこから生じている。
早い話三者は兄弟分なのだ。
さて、アメリカという性悪のヒモは民主主義という旗を立てて正義を語るが、インディアン等の原住民は殆ど虐殺された。
アメリカ人のいちばんの欠点は、自分たちだけがいちばん正しいと思うことだという。
第七騎兵隊気分が染み込んでいるのだ。
ペリー提督の替わりに来ていたのがフロマン通商代表だ。
民主党きってのタフネゴシエーターといわれている。
外交交渉は事務レベルで長い時間下交渉しているから、フロマンと甘利明はクサイ芝居を繰り返ししているのだ。
アメリカの上下院で演説したい総理大臣がそれが叶うということは話が出来上がったということである。TPPは何もかもアメリカのいう通りにされる。
タチの悪いヒモは、文句もいわず黙々と店に出て働き、嫌なお客の相手をしてでも稼ぎ貢ぐ女に、時にやさしく、時に泣きを入れ、時に脅し、脅迫し、また時にやさしくを繰り返す。
浦賀にペリーが来てからずっと日本の歴史は大きく変わっていない。
一度逆らって広島、長崎に原爆を落とされた。沖縄は永遠に基地として提供しますと誓ってしまった。四月二十六日総理大臣がワシントンで演説をする。
そのスピーチ原稿はすでに何度もアメリカにチェックされ朱を入れられているのだろう。
日本は資源のない国、中国に陸と海のシルクロードを押さえられたらアウトになる。
ドローン一機に官邸はアタフタしている。SPたちは上を見て警護する訓練はしていなかった。その落とし前として誰かが責任を取らされるだろう。
たった一機に夜も眠れずなのだ。(文中敬称略)