人生長くやっていると色んな分野の凄い人と出会える。
ここに紹介する人は、ウルトラ級に凄い健筆家である。大江戸八百八丁に生きる人々の世界を題材に、もの凄いピッチで本を出版し続ける。
かつては広告界の大巨匠であった人である、ソニーが初めてトリントロンカラーを世に出した時、「僕タコの赤ちゃん、今生まれたばかり」のコマーシャルで国内外を問わず世界中の賞を総ナメした。
プロデューサー、コピーライター、クリエイティブディレクター、作詞家。
まだ新人だった真野響子さんをカティサークのコマーシャルに起用、わずか3000ケースだったカティーサークを一気に30数万ケースにまでした。記憶が正しければ、一位ホワイトホース、二位ブラック&ホワイト、三位J&B(?)。どん尻だったカティーサーク36万ケースは一気に二位になった。
が、巨匠はある日全ての栄光を捨てて一からスタートした。小説家へ転身したのである。
名は、望田市郎から本庄慧一郎へ変わった。
鮮やかな行動であった。全てを捨てて新たにデビューする。言うが容易いがこれは大変な事なのです。生死をさまよった大病を克服し、鮮やかな転身をした。愛妻が巨匠を支えたのだ。御年○×歳、数字は伏せる。ぜひアクセスして欲しい。人生のギアチェンジに年齢は関係ない事が判るはずです。時代小説、官能小説、歴史小説、ジャンルはデパートの食堂の様になんでもござれ。次から次へ筆は走りまくる。
私の大尊敬する人、見本とすべきご夫婦である。石神井公園辺りで刀は差していないが、万年筆を胸に忍ばせ、短髪、少々丸めの体、鋭い目、身長160センチメートル位の柔らかな殺気を放つ人がいたら、その隣にしっかりと寄り添う品格あるご婦人がいたら、本庄慧一郎さんだ。男の人なら切られない様、女の人なら一度も味わった事のない官能の世界に呼んでもらって下さい。
あいさつはただ一つ「愛読者です」この一言で、鋭い目はウサギの様に優しくなり、家にいらっしゃい、コーヒーか紅茶か緑茶でも、となるはずです。ケーキとか和菓子なんか出るかもしれません。スコッチが一杯出るとしたら勿論かティーサークのはずです。
追記、ある倦怠期を迎えていた中年夫婦が一冊の本を代わる代わる読んだ。その夜夫婦は青春時代の様に激しく求め合った。疲れていた夫婦は疲れを知らぬ夫婦となり、口論する事も亡くなったという。本庄慧一郎の官能小説のとりこ、エロスのとりこになってしまっていたのだ。
ハーレクインロマンを読んでいたマンネリ夫婦はそれを全て茶袋に入れ、ガムテープを貼り粗大ゴミの日に出した。
1 件のコメント:
すごい人ですね。栄光をあっさりと捨てて。。人生のギアチェンジ。すごい度胸と熱意。それを聞いただけでも尊敬です。殺気がそんなにですか。大人物ですね。
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